「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2008年05月29日

錯視が単純に間違いだとは言えないよ

こんにちは。蒲田です。

 前回は錯覚は単なる「間違い」とか「非合理」とか言われるものではなくて、人間が生きていく上でとても役立つ、必要な機能だという話で終わりました。

 「そうは言っても、ああ見えるのはただの間違いだということに変わりないでしょ」という気持ちが残ったままの人がいるかもしれませんね。では、さらにもうちょっと入り込んでみましょう!

 実は、錯視の原因となっている機能の中には、現実をきちんと認識するために必要な機能もあるということが言われるようになってきています。まずは、とても有名な「ミュラー・リヤー錯視」を見てみましょう。

sakusi_00.jpg

sakusi_01.jpg


 実際の縦の直線の長さは同じなのに、Aは長く見え、BはAよりも短く見えます。ここまでは、今までの錯視の説明と一緒です。次に部屋の画像を見てください。部屋の画像の中にミュラー・リヤー錯視が隠れています。

sakusi_10.jpg

sakusi_11.jpg

(下條信輔 1999 <意識>とは何だろうか−脳の来歴,知覚の錯誤− 講談社現代新書 p.16を参考に作成)

 Aは長く見えて、BはAより短く見えます。三次元の現実世界では遠近感がありますから「遠くにあるものは小さく見えるはず」ですよね。こういった考え方を進めれば、「遠くにあるものが近くにあるものと同じ大きさに見えるんだったら、遠くにあるものの方が大きいはず!」というのは、合理的な判断ですよね。

 脳では、こういった処理を自動的に行って、遠くにあるものを実際に目に映ったものより大きく見せてしまうのです。専門用語ではこういった機能を「視覚の恒常性」と言います。

 二次元(平面)として見ると間違いかもしれませんが、三次元(立体)の世界で、現実を認識するときには、「同じ大きさとして目に映っているのだから、同じ大きさなのだ」というのが間違いで、「遠くにあるものが近くにあるものと同じ大きさに見えるんだったら、遠くの方が大きいはず」という方が正しいということになります(前述の下條氏の本によれば、ポンゾ錯視やポッゲンドルフ錯視も立体視機能の表れだとされています)。

 これが、ヒューリスティックな情報処理の面白いところです。こういった処理があるからこそ、遠くにいる人を小さく見えるというだけで「小人だ!」と間違って判断するがないわけですし、平面に書かれた絵を見てもその中に立体を感じることができるといった具合です。

 平面に書かれた絵に奥行きを感じたり、平面に映し出されている写真や動画を見て奥行きを感じても、それを間違いだとか非合理だとかいう人はいないのではないかと思います。

 もう、単純に「間違いだ」とか「非合理だ」とか言えなくなったんじゃないでしょうか?人間は色々と間違うかもしれませんが、それは別に愚かなわけではなく、排除すべきものでもなく、当たり前のことなんです。そういう認識を持った上で、時には道具を使って、上手に自分の視覚と付き合っていけばいいんですね。

 こういった話を面白いと思う人なら、私たちが言う「事実であるかどうかに関わらず、真相を調べるという行為は、行為そのものが面白い」というのを理解してもらえるんじゃないかな。

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 大人になってしまうと、「実際に見えるものと現実が同一というわけではない」という説明を聞いたとき、特に実感していなくても「そうであること」を(なんとなく)知っているので、「まあ、そうだよねぇ」と頭だけで納得してしまうことがあると思います。


「錯覚・トリック」で伝えたかったもの
より
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 という感じで終わってしまったら、ちょっと損してるんじゃないでしょうか。

・関連記事
「錯覚・トリック」で伝えたかったもの
錯視って非合理の表れなの?

・関連ページ
錯覚・トリック - ASIOS -
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2008年05月28日

気になるから調べたい話

若島です。
 本日は、私が気になっているネタについて紹介しようと思います。

 「サンジェルマン伯爵超人説」とか、「死ぬ瞬間の体重軽減」とか、「ファティマ第三の預言」については書き始めておるので、まあよいんですが、まだ、書き始めるための情報収集も開始していない話が結構あるんです。
 
 今回は、そんな話題のうち、とくに好奇心がわいているものを書いてみます。

 くだらないものも多いですけども、好奇心刺激されますヨ

 1.心霊写真と思わせて本当に写っていた恐怖画像系

 まずこちらの記事を観てほしい。 
 
 この記事の写真は、ありがち心霊写真と思いきや、なんんと本当に水死体があったという…もう、、はぅ

 で、実は同じ系でもっと凄い動画があります。

 ずばり「この動画」、yutuboのですが、まあ60秒経過あたりから観てみましょう。

 状況としては、肝試しみたいなノリで、墓にカメラを持っていったわけですね。
 そしたら、墓の前にしゃがんでる女がいた。
 で、こっち向いたわけですね。そしたら女の目がキランと光る。
 で、撮影者はびびって逃げる。

 これ、ついヤラセといいたくなるほどの仕上がり。

 ところが・・・はい。


 これ本物だったようです。


 というのも、この映像が決め手になって、墓を掘っていた女性が逮捕されている 

 っていう、事件の証拠にもなった映像なのだそうです。

 ちなみに、近所のスーパーに勤める普通の女性なのですが、なぜ墓を掘っていたのかは、逮捕当時はまだ不明だったようです。

 どこまで本当なのか不明ですが、事実確認して、詳細が分かったら記事でも書いてみたいと思います。


 2.事故った車が、民家の2Fにつっこんだ

 という事故。めちゃくちゃシュールすぎ!
 
 並木さんの本で読んで死ぬほど笑った奇現象。

 これ、↑のリンクは、BBCの記事なんですが、英語は無視してよいので、この連続写真を見てください。

 まあ簡単にいうと、2005年4月16日イギリスのハンプシャーで本当に起きた事故だそうです。

 たしかに道路にスリップ痕があって、事故ったのは確かみたいですが、

 どういうわけか事故った車が民家の2Fにぶっ刺さっていて・・・意味がわからんですね。


 運転していた人は重態だったというところまでの話を読みました。この件、続報がぜひ知りたいところです。そのうち調べます。


 3.カエル1000匹が破裂死

 現象そのものは、いまのところ疑う理由はなく、実際に調査した環境学者論文も出ています。
 事件のあらましは、ASIOS客員の佐藤氏が運営する「x51の記事」にもあるので、ぜひ読んでほしい。
 
 簡単にいうと、凄まじい量の蛙が、膨らんでは破裂するという奇現象です。
 英語記事ではこれも。
 http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/article385309.ece

 まだほとんど調べていませんが、ざっとwebを検索していたら、
この事例の調査を紹介している記事
 がありました。

 うーん。本当に不思議。これは続きを知りたいところです。


 4.エジプト考古学に異常な貢献をした、生まれ変わりのオンム・セティ事例

 日本ではあまり有名でない?気がしますけども、これはかなり凄いです。

 簡単に説明すると、英国生まれのドロシー・エディーさんが、自分は古代エジプトの巫女だったのだ、と思い出し、エジプト学者としても素晴らしい仕事をしつつ、生活は古代のエジプト人生活。
 ついにはアビドス神殿に住みついて、貧しくもなぜか情熱的に生きていったんですね。
 驚くことに、当時の主流研究者からも敬意を払われるほどだったのです。20世紀前半からはじまる事実です。

 突然、自分は古代の○○だと思い出して、すっかりその気になったというところまでは、まれに報告される話である。
 しかし、そういった事例は、どういうわけか歴史学者にピンポイントの情報を提供してくれないのだから困る。
 ところがこのオンム・セティは別なわけですね。

 まあぶっちゃけ、転生だと結論するのは困難が多いけれど、それにしても興味深い話で、もう少し調べたいところ。

 詳しくは『転生―古代エジプトから甦った女考古学者』という訳書が出ているので、ぜひ読んでみよう。読み物としても面白いので推奨。

 また、訳者の長いコメントがあったので、読んでみよう。

 さて…もっともっとあるのですが、長くなったので、他は後日に回します。

※調査して欲しいネタ、あるいは調べてみた方、期待に応えるかはさておき、もしよかったらアンケートでリクエストでもください。
  
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2008年05月27日

懐疑的な図書シリーズ

本城です。

book_sl.jpg今回は本の紹介をします。
右の写真(クリックで拡大)は「スケプティック・ライブラリー」シリーズを並べたものです。このシリーズは、それぞれテーマ別の超常現象に関して懐疑的な情報が多く書かれており、とても参考になります。

具体的にどのようなジャンルが扱われているかというと、ノストラダムスの予言、心霊現象、超古代文明、オーパーツ、生まれ変わり、アメリカのプロ霊媒師の内情暴露など。

書名については下記リストをご覧ください。
【 スケプティック・ライブラリー 】リスト―日本人だけが知らないオカルト内幕シリーズ

book_sl2.jpg残念ながら、ほとんどは新刊で入手できません。中でも第5弾として出版された『サイキック・マフィア』は現在のところ、14,000円というプレミア価格がついてしまい入手が特に困難な状況となっています。

これは、できるだけ多くの人に読んでもらいたい本だけに大変残念ですが、図書館を利用すれば無料で読むことも可能です。もし最寄の図書館に置いてなくても、他の図書館から取り寄せてもらうこともできるはずです。

このシリーズは参考になる情報が多いので、未読の人はぜひ読んでみてください。


・関連ページ
おすすめ本レビュー ―ASIOS―



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2008年05月26日

RSS広告についてのお知らせ

 こんにちは。蒲田です。

 このブログでは余計な広告をつけないように設定していたのですが、Seesaaブログの仕様変更で、標準設定でRSS広告(*1)が表示されるようになったようです。RSS広告が配信されていることに気付いて、すぐに広告を配信しない設定に変更しました。これからは表示されないと思います。

 よりによって、「オススメ・スポンサーサイト「免疫 療法」」なんて広告も入っていました。もちろんASIOSとは無関係のSeesaa広告です。

 これからも、ASIOS公式ブログ、ASIOS公式サイト共々よろしくおねがいします。

*1 本来、RSS(FEED)はサイトの更新情報を簡単にまとめ、配信するために用いられているものです。RSSリーダー(フィードリーダー)などに登録することで、便利に用いることができます。最近は、サイトの更新情報の間に広告を挟むことで広告媒体としても使われることがあるようです。
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2008年05月25日

騙し騙され史

こんばんは、那須野です。
今日がブログ初登板ですので、まずは簡単なプロフィールを。

那須野 美穂 / HN:NAZOO(ナズゥ)
『気になる資料室』というサイトの管理人
・大阪在住
・女性

このブログには、主に週末(土 or 日)に登場する予定です。

さて、超常現象や不思議な話について調べていると、よくヘンテコな話に出会います。
私のサイトの「爆笑遺物秘宝館(B級オーパーツ)」も、そういったものの一つですが、「マヌケな詐欺事件」や「胡散臭い人物伝」、そして、「よくもまあ、こんな話に騙されるもんだ」と言いたくなるようなB級オカルト事件や、新聞のでっちあげ記事etc...。
私は、これらの話題を中心に更新していく予定です。
題して、「騙し騙され史」。
ためにならない話が多いと思いますが、どうぞよろしくお願いします。<(__)>
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2008年05月23日

錯視って非合理の表れなの?

こんにちは。蒲田です。

 前回は錯視の話をさせていただきました。普通ならここで「そうそう人間の認識はあてにならない場合もあるよね。」「だから過信は禁物。懐疑の心を持たなくちゃ。」と懐疑論を推奨して落ちつくのがまとまりの良い話かもしれません。

 でも、もうちょっと入り込んでも面白いかもしれませんよ。

 懐疑とかの話で錯視がでてくると、どうしても「人間は非合理だから」という話になりがちですよね。でも、本当に非合理なことなのでしょうか?実は、錯視は単に「騙されている」というわけではないのです。

 様々な錯視が起こる仕組み(錯視のメカニズム)は、はっきりと解明されているわけではありませんが、錯視が起こる根本的な原因は分かってきています。心理学では認知(身の回りの世界を認識するということ)の「ヒューリスティック」な処理に原因があると言われています。

 人間はなんでもかんでも合理的にきちんと計算して情報処理しているわけではなく、膨大な情報の中から無意識に(直感的と言ってもいいかもしれません)必要だと思われる情報だけを取り出して、手を抜いた計算で済ませています。これが、心理学で言う「ヒューリスティック」な情報処理です。人間らしい情報処理ということですね。

 こういった手抜きをしないと、身の回りにあふれる情報の波に打ちのめされて、簡単な決定をする場合でも膨大な時間を必要としてしまったり(脳を損傷した患者の研究として、実際に確かめられています)、何も決められなくなったりしてしまうのです。

 つまり、錯視の原因となっているヒューリスティックな情報処理は、単なる間違いではなく、たまにうまくいかないけれど、人間にとってはとても役に立つ、そして絶対に必要な機能だというわけです。しかも、今回の錯視のようなものは、殆どの人が同じように持っている基本機能なんですね。だから誰もが同じように見えるんです(人間に限らず、サルやハトにも同じ錯視があるという研究もあります。サルやハトにとっても必要なんですね)。

 生きていくためとか、何かを決められるようにするためといったように見方を変えると、ある意味とても合理的と言える処理なんですね。面白いと思いませんか?

・関連記事
「錯覚・トリック」で伝えたかったもの

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錯覚・トリック - ASIOS -
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2008年05月20日

3億円を獲得する方法

本城です。

今回は海外で開催されている懸賞金つきの実験を紹介します。
この類では、懐疑論者のジェイムズ・ランディが主催している「100万ドル(1億500万円)超常現象チャレンジ」が一番有名ですね。海外では何度もテレビで放送され、日本でも昨年の4月に放送されたことがあります。

このランディの企画の主旨自体は、とてもわかりやすく、「口先だけの逸話や御託はもうたくさん。超能力があるならやってみてくれ! 目の前で出来たら一億円を贈呈しよう」というものです。

挑戦者は98年の正式スタートから現在まで約370人。財団を設立する以前に個人として行っていた頃(64年〜82年)に受けた挑戦者の数(約650人)も合わせれば1000人を超えます。
しかも、その1000人の挑戦を全て退けて無敗を維持しているわけですから大したものです。

しかし、この有名企画も、実は2010年3月6日に終了となります。
まあ、ランディ自身、今年で80歳となる高齢なわけですし、当初からメインターゲットにしていた有名な霊能者たちがほとんど挑戦してこない(もしくは挑戦を持ちかけても逃げられる)状態が続いていますので仕方ないかもしれません。

とはいえランディの企画が終了してしまったら、同じような懸賞金つきの実験が一切なくなってしまうのかといえば、そんなことはありません。海外では同種の企画がいくつもあります。

せっかくですから、以下で紹介しましょう。(団体名or個人名+賞金の額)

まずはアメリカ。
フロリダ州の懐疑団体「Tampa Bay Skeptics」
千ドル。(約10万円)

アーカンソー州ファイエットビルの「Fayetteville Freethinkers」
千ドル。(約10万円)

テキサス州の懐疑団体「North Texas Skeptics」
1万2千ドル。(約125万円)

ロサンゼルスの懐疑団体「Independent Investigations Group」(IIG)
5万ドル。(約520万円)

※ジェイムズ・ランディ教育財団(JREF)のテストに合格する超能力者が出た場合、その人物を紹介できた人は紹介料として5万ドル(約520万円)もらえる。
さらにニューヨークの懐疑団体「New York Area Skeptics」はお祝い金として、超能力者に2千ドル(約21万円)を支払う。
同じく懐疑論者のシャドウ・ヴィジャヌエバも2千ドル(約21万円)を支払う。

【カナダ】
ケベック州にある懐疑団体「Les Sceptiques du Quebec」
1万ドル。(約105万円)

【イギリス】
懐疑団体「Association for Skeptical Enquiry」(ASKE)
1万4千ポンド。(約285万円)

上記「ASKE」のメンバーであるトニー・ユーエンス
5千ポンド。(約100万円)

【オーストラリア】
懐疑団体「Australian Skeptics」は10万オーストラリア・ドル。(約1000万円)
そのうち合格者を紹介した人には2万ドル(約200万円)を支払う。
合格者が一人で挑戦してきた場合は10万ドル(約1000万円)全額がもらえる。

【ニュージーランド】
イルージョニストのスチュアート・ランズボロウ
5万ニュージーランド・ドル。(約400万円)

【インド】
懐疑団体「Indian Skeptic」バサヴァ・プレマナンダ
10万ルピー。(約25万円)

懐疑団体「Science and Rationalist Association of India」を代表してプラビール・ゴーシュは2百万ルピー。(約500万円)

【中国】
「Sima Nan」は1000万人民元。(約1億5千万円)
製薬会社がスポンサーについている。Sima NanとJREFは提携しているので、Sima Nanのテストに合格すれば、賞金の獲得と共に、ランディの100万ドル超常現象チャレンジの予備テストの合格が認められる。

【フィンランド】
懐疑団体「SKEPSIS」は1万ユーロ。(約160万円)

【スウェーデン】
ヒューマニスト団体「Swedish Humanist Association」(SHA)
10万スウェーデン・クローナ。(約174万円)

【ベルギー】
懐疑団体「SKEPP」は1万500ユーロ。(約170万円)
そのうち、予備テストに合格すれば先に500ユーロ。(約8万円)
本番のテストに合格すれば1万ユーロ。(約162万円)

【イタリア】
懐疑団体「CICAP」の創立メンバーで、プロマジシャンでもあるアルフレッド・バラゴは5万ユーロ。(約810万円)


どうでしたか? 意外と多いでしょ。
ここで紹介した懸賞金の額を全部足すと、2億9936万円になります。

どの企画も規約はしっかりと定められていて、遊び感覚で挑戦するには向いていませんが、テストに合格すれば約3億円という大金が獲得できるわけです。

ちなみにASIOSでは、こういった懸賞金つきの実験を行う予定はありません。
理由としては、「対決」要素が強く誤解されやすいこと、一度や二度の実験で結論を出したくない、といったことが挙げられます。

やるのなら、ASIOSの理念に合った方法で、できるだけ回数を重ねて実験を行いたいんですね。

ですから、手っ取り早く実験を終わらせ大金+名声を獲得したい、という人はこのページで紹介した海外の企画に挑戦するのが向いています。
一方、お金は要らないし、じっくり実験を重ねて自分の能力を検証したい、という人はASIOSに実験を申し込むのが向いていると思います。

もし、あなたに超常的な力があるかもしれないならば、自分のタイプにあった方法を選んでみてください。


・関連ページ
海外懐疑団体リンク集―ASIOS―
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2008年05月19日

「錯覚・トリック」で伝えたかったもの

 こんにちは。蒲田です。

 ASIOS公式Webサイトの「錯覚・トリック」のページはお楽しみ頂けたでしょうか。これは、私が提案してサイトに追加させてもらったものです。

 概ね好評だったのですが、同内容のご指摘を複数の方から頂いたので、それについて返信してみようかと思います。

 ご指摘頂いた趣旨は「紹介しているような錯視と日常的な状況の関係がわかりにくく、どう超常現象を信じることに結びつくのか記述が足りないのではないか?(または、全く別物なので関係あるとは思えない)」といったような内容です。

 このご指摘はもっともだと思います。錯視のような錯覚が超常現象報告における見間違いの直接的な原因になることはあるかもしれませんが、そういった場面はかなり少ないのではないかと思います。そういった意味で、私もこのような錯視と超常現象を信じてしまうことの間には、抽象的な関係しか存在しないと考えています。

 しかし、その抽象的な関係がとても大事だと考えています。


 錯視のページでは以下のステップを取ってもらいたいと考えていました。

1. 普通に画像を見る
2. 同じ色には見えない!色が変わっている!ゆがんでいる!と思う
3. 錯視・錯覚だって言うけど、本当に違う色なのでは??ゆがんでいるのでは??と疑う
4. 実際に説明の通りであることを、納得行くまで色々な方法で確認する
5. 理解した上で、改めて見てみる
6. それでも説明の通りには見えないよねと思う

 大人になってしまうと、「実際に見えるものと現実が同一というわけではない」という説明を聞いたとき、特に実感していなくても「そうであること」を(なんとなく)知っているので、「まあ、そうだよねぇ」と頭だけで納得してしまうことがあると思います。

 でも私は、そういった納得では心に染みないかなぁと思います。ページの最初で説明しているように「自分の目で見たものが、必ずしも現実通りでないこと」と、「道具を使わなければ」錯覚であると確かめられないことを、頭で理解して終わりにするのではなく、体験してもらいたいと考えたわけです。

 「自分の目で見たものが、必ずしも現実通りでないこと」も、もちろん重要なところですが、「道具を使わなければ確かめられない」というのも大切なポイントです。人間は間違いやすい生き物ですが、そういった弱点を道具(余談ですけど、科学をそういう道具のひとつと考えても面白いかもしれませんよ。)で補うこともできるということです。

 と言っても、そんなことを考えずに純粋に楽しんでもらえるだけで、なんらかの意味はあるんじゃないかな?と思ったりもします。そういう意味では、ジュニア・スケプティック的な方向性も意識してみた企画だったのです。

・関連記事
クイック・アンケートの勧め

・関連ページ
錯覚・トリック - ASIOS -
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2008年05月16日

興味とか紹介とか

若島です。

 はじめまして。創立メンバーであり、懐疑論者であるワカシムこと若島です。
 初なので自己紹介でも書こうかというところですけれど、プライベートな紹介はここに書いているのでありまして、ちと違うことでも書きましょう。
 
 まあ、なんですよ。私と本城と蒲田は、Yahoo掲示板の科学>オルタナというところに参加していたころからの付き合いで、けっこう長い。
那須野さんはもう少し後ですけど、互いによくサイトは読んでる関係だったのですね。
 
 で、私たちは懐疑論者なわけですが、簡単に説明しておきますと、まず、あらゆるものを疑い判断の停止に陥るとか、「あらゆる真実は人それぞれ」なんていう相対主義にいたったり、「われおもうゆえにわれあり」とか言ってみたりする哲学的懐疑論者じゃない。
 陰謀論でもない。普段から恋人の貞操観念に懐疑の目をむけるわけでもない。

 私たちにとって、懐疑的ってのは、疑わしければ懐疑的に調べて事実を探ろうよ、この際、信じたいとか抜きにしてさ!

 なんていう文脈にあるんです。

 いろいろ注釈がつくわけですが、私たちが懐疑論者というとき、それは心霊や超能力をはじめ、疑似科学や超常領域なんかの、特定のカテゴリを関心領域とする、20世紀中頃から後半にかけて形成されていく独特の立場を指しています。
  
 たくさんの皮肉を武器に「異なった意見」や「間違えていそうな仮説」を片っ端からこきおろす人ではなくて、調べてみてもグレーだと考えるべきものがあれば、それはお宝候補として保留するという気概や、自分の知識が誤りかもしれないことに気がつけば、目を背けるんではなく、知識を修正する覚悟を持つ人であらねばならないのです。口だけではなく。
 
 どうにもこうにも、懐疑主義を自称するなかには、この領域の否定情報だけを鵜のみにしたい否定派ビリーバーさんもいますし、否定のための否定に走りがちな人も少なくありませんが、私たちは(そういう傾向に陥るときがあるかもしれませんが)それでも、ひとつのグレーを探すことにだって意義を見出していますし、その心は忘れたくないと思うのでした。
 私が敬愛するスタンスは晩年のカールセーガンであり、地に足のついたヒューマニズムです。

 詳しい解説は、近いうちに本家サイトにのっけます。

 ちなみに、私たちは、超常現象、フォーティアン・フェノメノン―魚が降ってきたり、歩いていたら腕が燃えだした―なんていう領域が、特別に好きだったりします。

 すくなくとも、額面通り受け取って「不思議だなー」で済む程度の「好き」ではなく、ものによっては真相を調べだすくらい好きなんですね。

 決着にいたる場合のほとんどが、否定的な結論になっちゃうんですが、ガッカリする人は食わず嫌いだろうなと思うくらい、否定的な結論にせよ、真相を知るということは面白いんですよ。

 そうそう、真相以前に「斜めに切ったパンが縦に切れていた」とかいって大騒ぎしたメキシコ人のニュースとか、幽霊を射殺したと思ったらボロい服きたペンキ塗りのおっさんだったとか、そういう微妙な話題もなかなか好きです。
 異星人が庭にやってきて、水のお礼に、くそまずいダンボール味のパンケーキをくれたとか、マントをつけた異星人にストッキングをひったくられたとか、ハイストレンジネスも好きです。
 そして脳科学や物理学や進化論や心理学や数学や論理学や歴史も同じくらい好きです。
  
 ぶっちゃけですね、超常ネタに、額面通りの真実が含まれている見込みは、紙のように薄いわけですが(経験則なんですよ)、それでもね、真相の追究は、それだけで実に楽しいということを知ってしまったわけ。
  
 そんな感じです。

 最後に、このブログで私が書いていく話題は、

 「これらか調査したいと思っている超常ネタ」
 「懐疑論者紹介」
 「新刊などの紹介記事」
 「懐疑的小ネタ」
 「懐疑系じゃないけど興味ある話」

 などなどになります。

 というわけで、どうぞASIOSをよろしく。
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2008年05月12日

オカルト・アイコン

本城です。

今回はアメリカの懐疑団体「Skeptics Society」(スケプティクス・ソサエティ)が提供しているオカルトのアイコンを紹介します。

これは子ども向けに懐疑的な考え方を広めていく「ジュニア・スケプティック」の宣伝として使われているもので、商用利用なしで個人として使用すれば無料でダウンロードできます。

アイコンは全部で17種類。
グレイ(宇宙人)やネッシー、UFO、ドラゴンなど、かっこいいやつがけっこうあり、私も超常現象用のフォルダアイコンとして使っています。(オカルト好きにはオススメ)

下記はダウンロード用のURL

「Windows XP」
http://www.skeptic.com/downloads/JrS_icons_win.zip

「Mac OS X」
http://www.skeptic.com/downloads/JrS_icons_mac.zip

アイコンの変更方法はWindows XPの一例として
変更したいフォルダの上で右クリック→プロパティ→「カスタマイズ」タブをクリック→「アイコンの変更」ボタンをクリック→「参照」ボタンをクリックして保存先フォルダを選び好きな画像を選択

で変更できます。
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2008年05月08日

スカイフィッシュ解説の更新

 こんにちは。蒲田です。

 ASIOS公式Webページの更新お知らせです。

 [調査レポート]のスカイフィッシュ(Flying rods)の解説に説明を追加しました。

 今回の更新では2点程説明が追加されています。1点は、アンケートでもらった意見を受けて追加した注釈です。もう1点は、スカイフィッシュが虫ならば、なぜ複数の羽を持った物体に見えるのかということについて、少し掘り下げた解説です。

 このことによって、スカイフィッシュの解説ページで以下のことが理解できると思います。
1. スカイフィッシュの速度は誤解されたものであること
2. 虫を撮影することでスカイフィッシュ動画及び写真が再現できること
3. なぜ虫などがスカイフィッシュ状に写ってしまうのか

 では、スカイフィッシュ(Flying rods)の解説へどうぞ。
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2008年05月07日

気功で人を倒せるのか

本城です。

皆さんは、テレビなどで気功を操る人物が、バタバタと人を吹っ飛ばしたりしているシーンを一度は見たことがあると思います。

そういうとき、次のように思ったことはありませんか?
気功師のアシスタントや、タレント、芸人ではなく、懐疑論者が相手だったらどうなるんだろう? と。

経験を積んだ懐疑論者であれば簡単には暗示にかかりません。興味がわいてきますよね。

私が定期購読している雑誌の中に、アメリカの懐疑団体「CSI」(シーエスアイ)の機関紙『Skeptical Inquirer』(スケプティカル・インクワイアラー)があるのですが、その最新号で気功の検証実験の記事が載っていました。

そうです。気功師と懐疑論者が同じ舞台に立って実験を行ったんです。今回は、その話を紹介しようと思います。


記事を書いたのは、イタリアを代表する懐疑論者のマッシモ・ポリドーロ。その彼が、同じくイタリアを代表する懐疑論者のルイジ・ガルラスケッリと共に「気功で人を倒せるのか」を検証するため、ナショナルジオグラフィックチャンネルの『Is It Real?』という超常現象の検証番組に参加しました。

この番組は日本のナショナルジオグラフィックチャンネルでも放送されたので、見た人もいるかもしれません。(私はこの番組が好きだったので毎週録画して見てました)

気功が扱われたのは、第8話の「超人」の回です。

番組に登場する気功師は、琉球拳法の達人だというジョージ・ディルマンとその弟子たち。

公式サイト
http://www.dillman.com/

ディルマンは世界各国で、気功を使って人を倒す派手なデモンストレーションを行っているそうで、番組の前半でもバタバタと人を倒す実演をしていました。集まった人たちの多くは驚いています。

でも、この実演を目の当たりにしても全く驚いてない二人もいます。そう、マッシモとルイジです。二人は人が倒れる原因は気功ではなく、暗示だと考えているので驚きません。

そして、その考えを実際に試すことにもためらいを感じません。
本当に気功で倒せるというのならオレを倒してみろ! というわけです。

番組で気功をかけられる役に名乗り出たのはルイジ。
気功をかける側は、ディルマンの高弟で「遠当て」をマスターしているレオン・ジェイ8段です。

はたして本当に気功で人を倒せるのか?
レオンはルイジの顔面から1センチの超近距離で気功をかけます。これだけ近いと番組の前半に登場していた人たちなら、派手にブッ倒れていたことでしょう。

しかしルイジは・・・



























ピクリとも動きません(笑)


必死に気功をかけるレオン8段と、「少しは動いてやれよw」と突っ込みを入れたくなるくらい不動のルイジ。
結局、ディルマンらが主張する気功では、ルイジを倒すどころか、1センチも動かすことができずに終わりました。

以下は、なぜ暗示がかかるのか、マッシモの解説。

「技をかけられる人は何が起こるかあらかじめ知っているので、そのとおりに行動します。本格的な催眠術による暗示とは違いますが、無意識のうちに相手の望むとおりに反応してしまうんです。」



ちなみに、ルイジを1センチも動かせなかった様子を見ていたディルマンは、実験終了後に次のようにコメントしました。

「あの懐疑論者には信じる気持ちがない。それともうひとつ。口の中で舌の位置をズラしておくとあの技は効かない。
無効化の方法は他にもある。技をかけられる前に足の親指を片方持ち上げ、もう片方を下げるだけでいい。左右を変えて繰り返せば何回やっても倒せない。」



番組で行ったデモンストレーションでは派手に人を倒したり飛ばしたりしていましたが、もしディルマンのいうとおり「信じる気持ちがない」とか、「舌の位置をズラす」とかの簡単な行為で効かなくなってしまうなら、それはそれで情けないと思いますけれど。


※記事では、二人が登場しているシーンがYouTubeにアップされているというので、そのURLが載っていました。
これ↓です。英語ではありますが、ルイジに対して気功をかけているシーンも実際に見れます。(気功の話が始まるのは3分13秒〜、ルイジに気功をかけるのは4分40分〜)




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2008年05月01日

クイック・アンケートの勧め

 こんにちは。蒲田です。

 ASIOS公式Webサイトの「ASIOSについて」のページや「FAQ」のページなど、いくつかのページの一番下にある「このページの説明は分かりやすかったですか?」という投稿フォームは利用されているでしょうか?ここからは、ほぼ毎日フィードバックを頂いています。本当に大変有難いことです。

 私はこの機能をクイック・アンケートと呼んでいます。好意的な応援メッセージが多くてとても励まされています。意見がなくても、意見と言うほどのものではなくても、遠慮せずにどんどん使ってみてください。投稿されたものは全て読んでいます。

 リンクの間違いとか、誤字脱字の指摘などでもありがたいものです。実際に、クイック・アンケートの意見で修正したページもあります。

 特定ページと関係ない話題だったら通常の「アンケート」もありますし、返信が必要な内容ならば「お問い合わせ」のフォームも用意しています(返信をお約束しているわけではありませんけれども)。

 ブログではクイック・アンケートなどでもらった意見に対する返信も書いていこうかと考えています。

 これからも、よろしくお願いします。
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