「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2008年06月29日

ヒトラーのウソ

こんばんは。那須野です。

アドルフ・ヒトラーは『マイン・カンプ(わが闘争)』の中でウソについてこんなふうに書いています。

政府や指導者にとって、嘘は大きければ大きいほどいい。


「大衆の心は原始的なまでにシンプルなので、小さな嘘よりも大きな嘘の餌食になりやすい」
「大衆自身、小さな嘘はよくつくものの、大きな嘘をつくことはできないものだ」
「大衆はドラマチックな嘘には簡単に乗せられてしまうものだ」
と、ヒトラーは言っています。


そんなヒトラーが大衆についたウソで、私が一番スゴい!と思った嘘はこれです。

ズデーデン地方は、私がヨーロッパから要求する最後の領土である。
                           ― アドルフ・ヒトラー

まるっきりウソやん(笑)

ところで、この『マイン・カンプ(わが闘争)』自体、ヘスやラウシュニング等、協力者の考えをそのまま使っている箇所があり、「アドルフ・ヒトラー/著」というのが、そもそも「ウソ」といわれています。
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2008年06月27日

ジュニア・スケプティックへの取り組みについて

 こんにちは。蒲田です。

 私は、ASIOSのメンバー紹介ページで「ジュニア・スケプティック啓蒙部門の統括責任者」という大きな肩書きで紹介されています。志も名前に負けずに大きいのですが、知識など様々な面でまだまだ未熟な状態です。今は色々と勉強しているところです。
 ASIOSの活動として、まだ殆ど見えていないジュニア・スケプティック(懐疑的思考を操れる青少年の育成)について考えていることを軽く書きたいと思います。

 ジュニア・スケプティック活動としてしていきたいことは以下の二点です。
1. クリティカルシンキングの普及

 クリティカルシンキング(Critical Thinking)は日本では批判的思考と訳されています。ただ、「批判」という言葉が持つイメージが、クリティカルシンキングでの「クリティカル」とはだいぶ違うため、日本語に訳さず、そのままクリティカルシンキングと呼ぶ人もいます(「懐疑」も結構誤解されてますよね…)。

 簡単にいえば「十分な調査・知識を基礎に置いた、合理的・論理的な考え方」といった感じです。もっと簡単に言えば「良い考え方」でしょうか。ただ、ちょっと1文で表すのは難しいと感じるような、とても深いものです。

2. 超常現象探求(真相追求)を楽しむ青少年の育成


 クリティカルシンキング的な良い考え方を使って、超常現象の謎を解き明かすことを楽しむ青少年を育成したいと考えています。私たちと一緒に楽しんでくれる仲間の育成ですね。

 超常現象の話をメディアが流した通りに信じるよりも、その裏側にある様々な裏事情を知ったほうが絶対に楽しいという事を知ってもらって、実際に楽しんでもらいたいですね。

 そうやって身につけた真相追求の力は、日常生活の他の事にも色々使えるものですから、損はないはずですよ。

 逆にやりたくないこともあって、これが活動を難しくしている要因でもあったりします。それは、超常現象と聞いただけで調査も何もせずに「どうせ嘘でしょ」とか「超常現象なんてアホらしい」と考えるような人を出してしまうことです。
 私たちは、このように考えてしまう人も、超常現象を簡単に信じてしまう人と同じだと考えているからです。


 「試行錯誤でいいから何かやっていこう」という話も出ていますので、失敗しながらかもしれませんが、ジュニア・スケプティック活動も進めていければと考えています。
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2008年06月23日

心霊写真の本

本城です。

6月も下旬になり、そろそろ本格的な夏が始まりますね。夏といえば心霊モノ、心霊モノといえば心霊写真でしょうか。
みなさんは夏に心霊写真の本とか読みませんでした? 稲川淳二とか中岡俊哉とか(笑)。私はよく読んでましたよ〜。

shinrei_photos.jpgそんなわけで今回は私が持っている心霊写真の本を全部公開。ついでにオススメのポイントも少し紹介。右の写真を見てください。全部で20冊以上あります手(チョキ)
個人的にオススメなのは中岡さんの本でしょうか。なんていうんですかね、全体的に「やる気のなさ」「テキトー感」みないものがにじみ出てて面白いんですよ。

たとえば写真を載せる際に目のところに黒い線を入れますよね。他の本ではちゃんと目が隠れているんですが、中岡さんの本だけ黒線がズレてることがあるんです。つまり目が丸見え。意味ないじゃん、みたいな(笑)。

あと、これは心霊写真の本全般にいえることなんですが、白黒写真がメインの本はつまらないです。そもそもどこが心霊写真なのか白黒でわかりづらく、意味不明なものが多いからです。

やっぱり選ぶんなら多少高くても、カラー写真が多く載っている本がオススメですね。それとできれば鑑定のコメントもついている本なら、なお良いです。原因がわかったときに、そのもっともらしい(ときには恐怖心を煽った)鑑定コメントとの落差を楽しめますから。

・関連ページ
心霊写真 - ASIOS -
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2008年06月22日

バッツの巨大バッタ

こんばんは。那須野です。

1939年9月9日
アメリカ、ウィスコンシン州のトマー・モニター・ヘラルド紙に「バッツ農園に巨大バッタが来襲」という記事が掲載されました。
その記事には、昆虫が巨大化する原因まで説明されており、「農夫のバッツが果樹園にまいた特殊な植物を食べた結果、あっという間に1メートル近くに育ってしまい、あまりの重さに果樹園内を飛び回ると枝がおれる」というではありませんか。

新聞には、突然変異を起こしたバッタがショットガンを持った人間に駆除されている写真やバッツ氏が巨大バッタを掲げている写真も掲載されていました。

ところが、この記事の最後にはこんな一節が加えられていました。
「この記事を疑う人たちにとって、これは目新しいことではないだろう。ほとんどの新聞記者は世界一の大嘘つきだと思われているのだから」
この言い方だと、すっごくわかりにくいんですが、つまり「この記事は作り話です」という断り書きがあったわけです。

しかし、このパニック記事を読んで不安に駆られた住民の多くは、気が動転して最後まで記事を読んでいませんでした。
この注意書きは、記事の最後の最後、4ページ目に書かれており、多くの読者はそれを見落として本気にしてしまいました。
のちに、バッツ氏と新聞の編集者B・J・フューラーは、悪ふざけの一部始終を告白するハメになったということです。

さて、この巨大バッタの話は、こちらのサイトでも写真つきで紹介されていますので、ぜひ、ご覧になってみてください。

でも、ウッカリ信じちゃダメですよ!(笑)
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2008年06月18日

ASIOS公式サイト英語ページ公開

 こんにちは。蒲田です。

 ASIOS公式サイトの更新情報です。今回の更新ではサイトの英語バージョンを公開しました。

 懐疑主義団体といえばCSI(旧CSICOP)が有名です。

 もちろん懐疑主義団体は世界中に沢山あります。私たちがASIOSを結成するときに、それらの団体の活動を見て感じた共通認識は、「CSIに限らず、海外の懐疑主義団体と比較したとき、日本は後進国である」ということでした。

 私たちASIOSは、デバンキングとクリティカルシンキングをふたつの柱とした健全な懐疑論を志向し、懐疑主義の後進国を脱することを目標としています。

 そのために、海外の団体との積極的な交流を考えていますし、日本発の疑似科学や超常現象の真相(又は調査)に関する窓口としての機能も果たしたいと考えています。

 英語ページはそのためのベースとなるものです。

・関連ページ
ASIOS - Association for Skeptical Investigation of Supernatural -
リンク集 - ASIOS - 海外懐疑団体
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2008年06月17日

エレベーターに老婆の幽霊

本城です。

先月あたりに日本でも話題になった心霊動画をご存知でしょうか。エレベーター内の監視カメラに老婆の幽霊が映ったというやつです。

こちらにその動画があります。(1分30秒あたりから右下の画面に老婆が登場)



ご覧になってもらえばわかるとおり、勘違いとかそんなものではなくて、はっきりと老婆が映っています。ついに幽霊をとらえた決定的な心霊動画の登場でしょうか?

いえいえ違います。実はこれ、シンガポールにあるGMPグループ の「McCann Worldgroup Singapore」 という人材コンサルタント会社がつくった企業宣伝用の動画なんです。

この会社のファロク・マドン氏によると、「制作した動画はシンガポール広告界の決定的作品で、わずかな広告予算をアイディア次第でどれほど拡大できるかの素晴らしい例」だとのことです。

また、同社の法人向け部門部長ジョッシュ・ゴー氏は、この広告で「だれも残業はするべきではないし、ストレスと健康への悪影響が深夜残業につきもの」だということをアピールしたかったそうです。

ゴー氏本人による動画でのコメントはこちら。




ちなみに今回紹介した心霊動画を見て、自分たちでも突然幽霊が出現する動画を合成でつくった人たちもいます。
それが下の動画。1分23秒あたりで「注意!」という字幕が出たら注目してください。男性の背後に突然女性が現れます(笑)。なかなかよく出来ていて面白いです。



・関連記事
「怖い動画」
「気功で人を倒せるか」

・関連ページ
懐疑的な動画集 - ASIOS -
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2008年06月15日

大男の父親、名乗り出る

こんにちは。那須野です。

ビッグ・フットなどの怪物の目撃談には食わせものが多いものですが、この手の「巨人伝説」は、ずーっと昔からあったようで、『太平洋のサスクワッチ』と呼ばれた大男は、実に1840年から目撃されていたそうです。
この『太平洋のサスクワッチ』、インディアンの間では、それよりずっと以前から何世紀にも渡って語り継がれていた伝説の大男なんだとか。
『太平洋のサスクワッチ』の目撃談は多く、それによると、「全身を分厚い毛皮に覆われ、長い腕を持ち、身長は2m70cmぐらいで、体重は270kg〜400kgほどもある」大男ということでした。

― 1982年、アメリカのワシントン州に住むラント・ミューレンズという元森林警備隊員の86歳の老人が、「自分はその大男の父親だ」と名乗り出ました。
ところが、これは真っ赤なウソで、ミューレンズは1928年から1982年まで、実に50年以上にも渡って森林警備隊の仕事中に大衆に大男の存在を信じさせるためにニセの証拠を置いて歩いていたことを白状しました。

最初、彼は木を削って特大の足型を作り、それを履いてセントヘレンズ山の近くの森を踏みつけて歩き足跡をつけたそうです。ミューレンズがつけた足跡を見て興奮したハイカーたちが、「大男の足跡を見つけた!」と報告するのが愉快でたまらなかったといいます。
その後の50年間に、ミューレンズはさらに6対の足型を作り、仲間の助けを借りて、北西部中に足跡をつけて回ったそうです。

ミューレンズ曰く、
「簡単だったよ。人はたいてい何でも信じるんだから」。
そんなヒマなことをして歩いてる大人がいるとは誰も思いませんからねえ(笑)

このミューレンズとミステリーサークルを作っていた二人の老人は、きっと同じ心持ちだったんだろうな〜。
足跡を見つけた人々が驚いたり、ありもしない目撃談をでっち上げたりするのをクスクス笑って眺めていたんでしょう。楽しくて仕方なかったでしょうねえ。

でも、こんなイタズラを50年以上も続けるなんて、ある意味すごいです。つまらないイタズラに一生懸命になってしまうこの手の人たちに、私は人間臭さを感じてしまいます。
なんとなく憎めないんですよね〜。
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2008年06月10日

超常現象FAQ公開

 こんにちは。蒲田です。

 ASIOS公式Webページの更新お知らせです。

 [調査レポート]のページに超常現象FAQを追加しました。これからも項目は増やす予定です。

 もしかしたら、誤解してしまう人がいるかもしれないので、ここに書いておきます。このFAQを公開したのは、簡単な種明かしで超常現象の否定的情報を広めようという意図ではありません。

 私たちが、こういった情報を公開するのは以下のような気持ちがあるからです。簡単に言えば「Welcome! 新たな懐疑論者」ということですね。

  ・情報の提示によって好奇心をもってもらいたい。
  ・知的好奇心を動機として調査をしたりする懐疑論者の道へ入ってほしい。
  ・ここら辺は押さえた上で次のステップに進もうよ。

 ところで、先日はディスカバリーチャンネルで、世にも奇妙なUFO物語「UFO:ロズウェル」をやっていましたし、本日もディスカバリーチャンネルでシリーズ:未解決の歴史「ロズウェル事件」があるようです。

 他にも本日は、テレビ東京系列の新説!?日本ミステリーで、「義経は生きていた!?」という話が取り上げられるとか。

 FAQとテレビの内容を見比べてみるのも面白いかもしれませんね。

 では、超常現象FAQへどうぞ。
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2008年06月08日

怖い動画

こんにちは。那須野です。

突然ですが、皆さん、怖い動画はお好きですか?
私は怖がりのくせに怖い映像が大好きで、時間を忘れて見ていたりします。

今日ご紹介する動画は、一風変わった【怖い動画】。
見たことがある方も多いと思いますが、「怖くて再生できない!(>_<)」という方のために、少々ご説明を。

※動画の内容:
『不動産業者が物件の説明をしているところ』を撮影したと思われるビデオ。
最初は物件の説明が延々と続く。
ビデオの後半部分、押入れの天袋(押入れの上にある袋戸棚)が映り
中に人が横たわっているのが見える。
(「フードを被った男」のようにも見えるし、髪の長い女のようにも見える)


↓↓ では、ご覧ください。↓↓



【 Ghost! 押入れに横たわるフードを被った男 】





いかがでしたでしょうか。
「なんだこれは?!」ってかんじの映像ですよね。

私は、「いるはずのない所に人がいる」というシチュエーションが、なんとも不気味だな〜と思いましたが、大して怖くもないので、この動画のことは忘れていました。

ところが、つい先日、
会社の昼休みにインターネットでニュースを読んでいた後ろの席の人が、「えー!ちょっと、なにこの事件。気持ち悪い〜!」と言うので、同じページを見てみたところ、こんな記事が。


知らない女、天袋に住み着く!? 住居侵入容疑で逮捕
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/25380
「押し入れの中に、見ず知らずの女が住み着いていた!? 
福岡県警粕屋署は28日、同県志免町の男性(57)宅に忍び込んだとして、住居侵入の現行犯として住所不定、無職堀川タツ子容疑者(58)を逮捕した。押し入れ内の天袋にマットレスを持ち込み、生活までしていたという。」

ホンマにあるんや〜!w(゚o゚)w

もうビックリです。

「いるはずのないところに人がいる」=「幽霊」
「そんなところに人がいるのは不可解」=「幽霊」
・・・と、片付けてしまいがちですが、若島さんが書いていた「気になるから調べたい事」にも、「映っていたのは、幽霊ではなく、人間だった」という話がありましたね。

この動画に映っているのが、この事件の容疑者かどうかは定かではありませんが、「常識では理解できないヘンテコな理由で、そこに人がいることもあるということがよくわかった事件でした。

それにしても、自分の家にこんな人が住み着いていたら怖すぎです!
そういう意味で、やっぱりこれは【怖い動画】だと思います。
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2008年06月06日

イカレたパソコン

こんにちは。蒲田です。

gallery_creative_01_big.jpg みなさんがこのブログを読んでいるということは、パソコンに触れていることと思います。日本ではあまり知られていませんが、Alienwareというパソコンメーカー(DELLの子会社になっちゃいましたけど)があるのを知っていますか?


http://www.alienware.com/


 このブログの左メニューにも書いてあるように私はロズウェル事件に入れ込んでいます。

gallery_creative_01_big.jpg エイリアン、しかもリトル・グレイタイプのロゴに、Area51(エリア51:本当は違うけど軍の円盤実験スポットですね)やAurora(オーロラ:米軍の最高機密偵察機と言われているけど存在しません)、Hanger18(ハンガー18:存在しないけど、円盤がしまわれているといわれているライト・パターソン空軍基地 第18格納庫)という機種名ですから、食指が動かないわけがありません。

宇宙人好き、円盤好きには、このイカレ加減を是非見てほしいですね。無駄にゴテゴテしているのもいい感じです。3Dゲームもばっちりなハイパワーパソコンが欲しい人はいかがでしょうか?

残念ながら日本では売ってない上に高価なので、私は買えないですけどね!


※画像はAlienwareの公式サイトより
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2008年06月02日

肯定派のオススメ本

本城です。

前回は懐疑的なオススメ本を紹介したので、今回は肯定的なオススメ本を二冊ほど紹介しようと思います。

book_crystal.jpgまずは『謎のクリスタル・スカル』(徳間書店)という本。
タイトルからわかるようにオーパーツとして名高い「水晶ドクロ」を扱っています。

一般に水晶ドクロというと、「ヘッジス・スカル」ばかりに注目が集まりがちですが、本書では「ブリティッシュ・スカル」、「シャ・ナ・ラー・スカル」、そして強烈な個性を持つ「マックス」君など、ふだん脇役として扱われることが多い水晶ドクロたちにもちゃんと注目しています。

ただし、内容は全体的にニューエイジ系なので、各ドクロのエピソードや大英博物館で行われた調査結果など参考になる情報と、ニューエイジ系のどうでもいい情報が混在しており・・・
そのあたりは多少読みづらいかもしれません。でもそういった手間を考えても、水晶ドクロについて深く知りたいという人には興味深く読めると思います。


book_toushi.jpg続いては『透視も念写も事実である』寺沢龍(草思社)という本。タイトルだけ見ると、肯定派が突っ走っちゃった内容なのかと思ってしまうかもしれません。しかし実際に内容を読んでみると冷静かつ綿密な調査が行われていて好印象です。この本を読んで初めて知ったことがいくつもありました。

取り上げられているのは、御船千鶴子、長尾郁子、高橋貞子、三田光一といった、明治の終わりから昭和の始めにかけて登場した超能力者たち。

懐疑論者としては、著者の寺沢さんの結論には異論がありますが、その点を差し引いても参考になる情報が多いのでオススメできます。


・関連記事
懐疑的な図書シリーズ

・関連ページ
おすすめ本レビュー ―ASIOS―



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2008年06月01日

動物はウソをつくか?

こんにちは。那須野です。

さて、『騙し騙され史』の第一回目は、「動物はウソをつくか?」について。

チンパンジーを対象にした実験によると、チンパンジーもウソをつくことが判明したということです。
しかし、彼らがウソをついたのは、“ある状況を設定された実験室の中だけ”だったそうです。

その実験は、餌を入れてフタをした容器のありかを、親切な調教師には教え、不親切な調教師には教えないように仕向けるといったもので、若い4匹のチンパンジーを対象に行われました。
実験を行った結果、最終的には、4匹とも不親切な調教師には教えなくなりましたが、実験の意図を理解していたのは、4匹のうち1匹だけでした。

この1匹は親切な調教師には本当のことを教えて、不親切な調教師にはウソをつこうとする姿勢をハッキリと示したそうです。
しかし、この“不親切な調教師にニセの情報を伝える(ウソをつく)”という行動は、実験室以外のところでは観察されませんでした。

もともと動物は物を指差したりはしませんし、人間が動物に物を指差して教えようとしても、指先を見つめるだけで、指先が示している物には注意がいかないものですが、ウソをつくためにはどうしても必要な行動だったので、チンパンジーたちは、餌を入れてフタをした容器のありかを教える方法として「指をさして示す」ことを覚えたそうです。

しかし、実験室を一歩出ると、彼らは決してそのような行動をとりませんでした。
餌を独占できたり、他の動物や意地悪な調教師にニセ情報を与えられるような場合でも、ウソをつこうとしなかったのです。
つまり、「動物にもウソをつくことはできるが、『意図的に騙すためのウソ』は人間に固有のもの」と考えられるということでした。

「人間だからこそウソをつくのであり、ウソをつくからこそ人間である」といったところでしょうか。
ウソをつくことと真実を語ることを区別する能力もまた人間と動物を分けるものなのかもしれません。

『騙し騙され史』では、そんな人間味あふれる(?)ウソ・悪ふざけ・でっちあげ・作り話…の数々を紹介していく予定です。
お楽しみに〜
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