「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2008年09月30日

『懐疑論者の事典』

※10月1日追記:誤リンクを直し情報も少し追加しました

本城です。
今回は、今日と明日に発売予定の新刊を紹介します。

『懐疑論者の事典・上』 『懐疑論者の事典・下』
アメリカの懐疑論者ロバート・T・キャロルの人気Webサイト「Skeptic's Dictionary」の書籍版です。このサイトはタイトルどおり、懐疑論者が知っておきたい超常現象や疑似科学の懐疑的情報がアルファベット順に並んだ事典のような構成になっています(一応、日本語版もあるのですが訳が不完全でした)。そのため今回の新訳での書籍化は、日本の読者にとって大変有益なことだと思います。目次はこちら。

ただし内容自体は事典に近い性質上、ひとつひとつの掘り下げは若干浅めです。またサイトの日本語版では時折間違ったことも書かれていたりしたので、そのあたりは編集の際に直っていることを期待しつつ注意はしたほうがいいかもしれません。(とはいえお勧めの本であることは確かです)
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2008年09月28日

錯視を楽しもう!

こんばんは、那須野です。

今日は、78パターンもの錯視を一気に楽しめるサイトを紹介します。

●78 Optical Illusions & Visual Phenomena
http://www.michaelbach.de/ot/

ページ右側にある画像を一つ一つクリックして進んでみてください。
だまし絵や「Face on Mars (火星の人面岩)」の写真もあったりして、なかなか楽しめます。(^-^)
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2008年09月24日

マンガ紹介『海皇紀』

若島です。
 今回もマンガを紹介したい。

 何かというと、ずばり『海皇紀』川原正敏

 この作品は、個人的には大好きなのだ。

というわけで、『海皇紀』08年9月現在1〜37巻 のレビューを書いてみた。


 あれほど面白かった前作『修羅の門』が霞むほどの傑作であり、SFファンタジーである。

 物語の舞台は―たぶん地球の―未来である。作中で直截に語られているわけではないが、おそらくは核戦争などで文明が滅び、知識の断絶を経て、再出発した人類が、15〜17世紀と同程度の文明にまで発展した世界だと思われる。
 また、現代との時間の開きが、どのくらいあるのかが判る描写はなく、唯一例外的に、1巻の序文で「北極星がケフェウス座γ星に移った」と解釈できる記述があるのみとなっている。この解釈が正しければ、現代からおよそ2500年後に相当する。
 
 この世界では、人類の知識はリセットされているものの、世界に点在する高い技術を思わせる「遺跡」や、バッテリー、電灯、トランシーバー、暗視ゴーグルなど、使い方しか判らない道具、太古の人類が目印として打ち上げたという「動かない星」の伝説などが残存しており、かろうじて一部の魔道師が、古(いにしえ)の業(わざ)を「カガク」と呼んで、かつて存在したのであろう高度な文明との接点を残している。
 
 現在の地球と、地形が大幅に変わっている陸上には、複数の国家が乱立しており、互いに覇を競っているが、魔道の兵器である「ダイナマイト」と「カノン砲」の生産に成功した大国ロナルディアが、当代最強の艦隊と最強の攻城兵器をもつことになり、圧倒的な強さで他国を次々と傘下に収めている。

 一方、海は海で、陸には領土を持たない海洋国家「海の一族」が、交易の保全や、必要とあらば傭兵となり、海の守護神として海洋を支配している。
 海の一族とは、何かは知らずに、おそらくは漂流していたのであろう巨大な空母を拠点に生活し、何代も栄え、洗練された社会システムを構成し、優れた知識、高い技術を持つ海洋民族である。
 
 われらが主人公ファン・ガンマ・ビゼンは、そんな真のオーパーツ、真の超古代文明、真の古代核戦争が存在する世界(ハンコックやデニケンが不誠実な愚か者ではなく、シュリーマンのように扱われるべき世界!)を舞台に、海の一族の中でも、最高の人物として活躍していく。
 伝説の「ニホントウ」を背に持ち、帆船の時代に異様な性能を誇る「影船」を所有し、操船術、気象学、天文学、白兵戦(格闘術)、剣術、海戦の指揮、権謀術数、度胸、洞察力、知性、頭脳から視力まで、あらゆる面で突出している超一流の人間性能のキャラクターである。
 そして、酔狂で、嘘つきで、クリティカルシンカーなところがある。
 
 それだけ無茶な特徴にもかかわらず、不思議と嫌らしい印象も感じさせない、めちゃくちゃ格好いいキャラクターとして仕上がっている。

 また、世界の設定が、現代のオーパツ系超古代文明論を踏襲している雰囲気のため、作者がビリーバーである危険性が懸念されるが、実に素晴らしいことに、その手の疑似科学的信念・非合理思考はお呼びでなく、主人公は、たびたびクリティカルシンカーぶりを発揮して素晴らしいのだ。
 実際にインチキ教祖を倒すくだりは、最高の活躍と振る舞いである。

 そのように、主人公が魅力的ということに加え、マンガ的な非現実的要素をギリギリまで許容し、それでいえリアリティにつま先立ちするという絶妙さがある。

 他のキャラモいい。故国の復興を目指し、いにしえの業「カガク」を求める亡国の皇女マイア。
「カガクとは呪文じゃよ」といって電磁方程式や、相対性理論の方程式をつぶやく大魔導師イルアンジャ。
 実に合理的なシステムを採用している海の一族。
 赤外線スコープや無線通信などの古代の道具を使用する魔人衆。
 大麻を焚き、トリックで人心をつかみ、国を乗っ取るインチキ教祖。
 「面子ではなく名誉を重んじる」といって誤った指令を即座に撤回する最年少艦長。

 そなん要素の一つ一つが、非常に面白く魅力的な、王道の枠を広げる王道少年漫画である。
 
ちなみに、著者は船舶の専門学校を出ており、操船の描写や用語にこだわりを持っているようで、そういった細部の表現も、世界観に厚みを与えている。

 2008年現在で9月現在で37巻である。そろそろ膨大な複線も収束し、ストーリーも深部に来ている。だが、できるだけ長く続いて欲しいと思う傑作なのである。
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2008年09月22日

ジュニア・スケプティックって…?

こんにちは。蒲田です。

 非常に基本的なところなのですが、書いていなかったと思いますのでジュニア・スケプティックの語源についてのお話をちょっと書いてみます。

 ジュニア・スケプティックは、その名前から想像できる通り青少年向けに懐疑とかクリティカルシンキングなどの考え方を伝えていこうという取り組みです。特別な言葉を使っているわけではないので、一般的な用語だと思われる方もいらっしゃるとおもいます。私も一般的な用語として使っています。

junior_skeptic_150.jpg しかし、"Junior Skeptic"はもともとマイケル・シャーマーのSkeptics Societyが発行しているSKEPTIC MAGAZINE誌のコーナーの固有名詞みたいなものだったんですね。英語版のWikipediaでも、"Junior Skeptic"の項目は、SKEPTIC MAGAZINE誌のものを説明する項目になっています。

 で、Skeptics Societyが"Junior Skeptic"という名前を使うようになった理由は、ザ・シンプソンズのリサが読んでいる本として登場してたのが"JUNIOR SKEPTIC MAGAZINE"だったからだとか。


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2008年09月17日

マンガ『拳闘暗黒伝セスタス』

若島です。
 突然ですが、私はマンガが好きです。
近年のメジャーなものでは、海皇紀、HUNTER×HUNTER、ONE PEACE、はじめの一歩、範馬刃牙あたりは最上の評価。
 ほかにも、カイジ、アカギ、餓狼伝、ベルセルク、ガラスの仮面、光の碁、デスノート、ドリームス、修羅の門、同「刻」、極悪がんぼ、ナニワ金融道、バガボンド、きららの寿司、手塚治虫のエグイのやシュールなものまでかなり多い。

 で、そんな私も、ややマイナーだがこりゃ面白いぞいというマンガもかなりあって、本日は、そんな中でもおすすめの一冊を紹介。

 すばり・・・

 拳闘暗黒伝セスタス

この作品です。いま1〜14巻まで出ています。

 まあ、素晴らしいですよコレ。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4592133218/ref=cm_cr_pr_product_top

 とにかくほぼ1年で1巻という刊行ペースがつらいけれども、新刊が出ると即買い。
 そして、3回くらい読み直して悶絶する「あああああ、次1年後かよ!」と。

 まあそれくらい本当に面白いんです。

 というわけで、レビュー書いておきました。

「かなりの傑作だと評価する。
 
 1世紀ローマ帝国の時代を生きる少年拳闘士の物語で、基本的には格闘マンガである。マンガとしても非常に面白いのだが、なによりも古代ローマに関する豊富な資料に基づいた描写や歴史観を取り込んだ世界が素晴らしく、政治や人物はもとより、食文化や市民生活など丁寧に調べられている。母アグリッピーナの悪妻賢母ぶりやネロの善政など興味深い話も多い。(もちろん、拳奴が服を着て試合をするなど、史実とそぐわない描写もあるが、さすがに主人公の少年が裸で殴りあうわけにはいかないので仕方ない)
 ともあれ、そのように、確かな世界観を構築したうえで、フィクションが展開されるのだ。
 あと好きなところは、近代ボクシングや格闘技の概念や理論体系とはややことなる古代ローマの理論体系を表現するための言葉の使い方。
 打撃精度、要撃(カウンター)、優速である、被弾した、などに加え、古い言い回しをまぜることでいい感じになっているのだ。とても面白いのでおすすめ。」

 と、こういう風な感じです。全般的な面白さについても、ぜひAMAZONのほかの人のレビューとかでチェックしてみてください。

 なんというか、世界史に興味を持つきかっけにもなるかなとか思います。
 アグリッピーナとネロの近親相姦などもあり、お子様向けというにはひと悶着あるかもしれませんが、そのくらいの性のタブーにはとらわれないというご家庭は、知的好奇心を刺激する意味でも、ぜひお子様に読ませてはいかがでしょうか。ただ大人向けなのかな??

 とにかく古代ローマに関しては本当によく調べているのでびっくりです。
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2008年09月15日

超常番組の紹介

本城です。
今週は超常系の番組が二本放送されるので紹介しておきたいと思います。

●9月17日(水)テレビ東京 21:00〜23:18
「速水もこみち 世界のピラミッドに登る!7つの海を越えたピラミッド ピラミッドのルーツは海底にあった?!」

番組表より
「▽人類史上に残された神秘・ピラミッドの謎に迫る▽ピラミッド文明を生み出したのは宇宙規模の天変地異!?▽世界中に点在するピラミッドの共通点▽ピラミッド文明源流の地“スンダランド”と文明滅亡の謎」

●9月18日(木)日本テレビ 19:00〜20:54
「モクスペ・緊急検証!世紀の大予言スペシャル〜人類滅亡7の警告〜」

番組表より
「▽予言者たちが語る人類滅亡のXデー!▽マヤ文明が予言した2012年人類滅亡の日▽ニュートンが発見した滅亡の法則とは!?▽聖徳太子,ヒトラーの予言ほか」

今週は、超古代文明と予言ですね。
予言のほうは後で検証も出来るので録画しておくことをオススメします。
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2008年09月12日

ジュニア・スケプティック推薦図書『The Magic Detectives』

こんにちは。蒲田です。

 前回に引き続き『Inquiring Minds』で紹介されていた推薦図書の紹介です。今回はJoe Nickell(ジョー・ニッケル)の『The Magic Detectives』です。サブタイトルは「Join Them in Solving Strange Mysteries」で「一緒に不思議を解決しよう!」といったところでしょうか?

 英語は中学英語ぐらいだとちょっと厳しく、高校英語ぐらいができる人じゃないと読めないかもしれません(私の英語力では判断つきませんけれども)。私は、前回書いたように中学英語でも怪しい感じなのですが、ネタ元を知っているので辞書をちょこちょこ引きながら読みました。

 ASIOSの超常現象FAQみたいな感じで、不思議現象の説明とその簡単なデバンキングが30件ほど紹介されています。そして、最後には教師に対して、こんな感じで使ってねというお願いの文章があります(といってもほとんどが青少年読者向けの語り口のような気も・・・)。

 基本方針としては、ネタを提供してそれに対して、生徒同士で実際に行動することを推奨するという感じです。前回の『Maybe Yes, Maybe No』もそうでしたが、学校での「総合的な学習の時間」を対象にしているような雰囲気ですね。

 超常現象分野にちょっと詳しい人の場合は、ほとんどの内容について真相を知っていると思いますし、デバンキングの内容もジョー・ニッケルらしくないあっさりしたものですので、物足りない感じをうけるかもしれません。

 そんなわけで、あくまでジュニア・スケプティック参考文献です。

 ジュニア・スケプティックへどう取り組んだらいいのか?ということを考えたり、関連情報がないか調べたりしていると、どうも「一方的な情報提供ではダメ(つまり、書籍やWebページでの情報提供では限界がある)」という感じが強くしています。現役教師の方からの連絡もいただいていますので、協力してなんらかのアプローチをしていきたいなと考えています。

関連ページ
超常現象FAQ
おすすめ本レビュー
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2008年09月07日

ニューヨークで見つかった謎の生き物の死体

こんばんは。那須野です。

2008年7月31日、ドキドキするニュースが流れました。↓

「ニューヨークで謎の生き物の死体が見つかる」
http://news.livedoor.com/article/detail/3755278/

uma2.jpg

赤く日焼けして、ちょっぴり苦しそうな顔をしたこの生き物、私もずっと気になっていたんですが、『UMAファン〜未確認動物』さんが、この生き物について、かなり詳しく考察されておられます。

気になっていた方は、ぜひ下記のリンク先へ行ってみてください。

『モントークの砂浜に打ち上げられた謎の怪物』




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2008年09月05日

FF11から考える宗教的儀礼の起源

若島です。
 突然ですが、大人数参加型のオンラインRPG、ファイナルファンタジー11を通じて、形骸化した宗教的儀礼の起源について述べたいと思います。なんの関係があるんだ?って感じですね。

 さて、なにを隠そう私は2005年10月末より、PS2が連続運転に耐え切れず凄い音が鳴り死亡するまでの期間、オンラインゲームのFF11にどっぷりと、はまっていたのであります。
 もう廃人ばりにはまっていて、たとえるならば、デブがマンホールに落ちたと思いきやズボっと挟まっているぐらいにはまっていました。

 で、FF11なんですが、これはゲームの性質上、レベルを上げるために強いモンスターと戦うわけです。
 そして、それを合理的に遂行するためには、見ず知らずのユーザーと6人PT(パーティ)を組む必要があります。呼びかけたりするんです。

 友人同士だけで固定PTをする者もいますけど、大抵は、その都度その都度、見知らぬ者同士がメンバーを誘い誘われることでPTをつくるのですね。
 外国人と英語がわからない日本人でPTを組むこともしばしばで、まあそれゆえに、いろんなトラブルや珍事件もありますし、そして人間同士が生み出すドラマも生まれます。

 そして―ときには、どんな演出家がどれほど工夫を凝らそうとも、絶対に表現できない、用意できないような、感動の、自分だけのドラマが産まれることさえあります。

 これは、私が経験した人間的なドラマの一つです。

 ある日のこと、6人で挑んだモンスター

 我々は強すぎる敵に挑んでしまい、勝ち目がない状態に追い込まれた。全滅の危機。

 体力がなくなり、倒れるということは、ユーザーにとっては「死」であり、数時間みっちりやった経験値を台無しにする、重い重いペナルティである。

 敗走するPT

 そんなときに、一人の戦士が全員に叫んだ。

 「あっちへ逃げて!!」

 自己犠牲の精神を発した戦士は一人、逃げるのをやめた。

 その場に立ちどまり、モンスターを挑発し、モンスターの怒り、攻撃を、一身に引き受けだしたのだ。

 そして、敗走する瀕死の5人とは逆方向に、一人で走っていく。

 6人がかりで全滅寸前に陥った強敵を一人で、誰もいない方向へ引き連れていく。

 その先にあるのは・・・・確実な死

 だけど、自分の体力が0になるまで、ひたすら仲間との距離が離れるように、戦士は、何とか自分の命を繋げるかぎりつなぎ、遠くへ走る。
 一人でモンスターを挑発し、ひきつれて逃げる。仲間達と逆方向に走っていく。
 
 一回の攻撃が、最大HPの2割を削るような凶悪な攻撃を喰らい続けた戦士は、圧倒的な攻撃力の差によって死ぬ。

 だけど、その戦士が、そこまでモンスターを引き連れたおかげで、残りの5人の仲間は、生存を目指した逃走に成功する。

 MAPが切り変われば追撃を振り切れる。

 私を含む5人は、見事に逃げ切った。助かったのだ。

 戦士の尊い自己犠牲の精神と、その勇敢な行動によって。。

 逃げきれた5人。しかし、そこに安堵はあっても、歓喜はない。

 モンスターが戦士をなぶり終わり、満足そうに去ったことを確認してから、5人の生存者は、戦闘不能になり死体のように倒れている戦士の元へかけつける。
 
 そして同時に並ぶチャットのコメント

 「ごめん」
 「もうしわけない」
 「sorry」
 「sorry;;」
 「私のミスです。。」

 全員が悔やむ。

 数時間前に初めて会ったばかりの5人の仲間の、その生存と引き換えに、確実な死を選んだ戦士。

 一人、経験値がパーになったことと、その重さを、全員が痛いほどに知っている。
 
 そのとき、戦士は健気にも答える。

 「気にしないで」「これが私の役目ですから」と。

 以上、オンラインゲーム、ちょっとイイ話でした。

 で、おわりではなく、それはさておき・・・
 
 このようなときの「ごめん」「気にしないで」という、生存者と犠牲者のやり取りは、お互いの心の痛みを理解しあう者達にとっての、自然ないたわりであって、こころを癒すための儀式でもあるのだと。

 「ごめん」「すまない」という本気の想いを感じるからこそ、倒れた者も「気にしないで」と、健気にも、笑顔で応えようとするわけです。
 
 私は思う。
 宗教的儀礼の起源というものは、もしかしたら、このようなやりとりが、いつしか本来の意味を失い、形式だけが残ったものなのではないだろうかと。
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2008年09月01日

超常現象の研究者紹介 - アイヴァン・サンダーソン

本城です。

sanderson.JPG今回は超常現象研究家のアイヴァン・サンダーソン(1911年〜1973年)を紹介します。彼は超常系の本(特にオーパーツを扱った本)ではよく名前が出てくるのでご存知の方もいると思います。写真を見ると、けっこうシブい風貌ですね。

彼の場合、特に肯定派が書いた本では「動物学者のサンダーソン博士」といった紹介のされ方が多く、権威付けに利用されることが多く見られます。

確かに彼は動物学に加え、植物学、地理学の学位も持っていることは事実なのですが、1965年に行われたインタビューによると、サンダーソン自身は「博士」と呼ばれることはあまり好きではなかったようです。

さて、そんなサンダーソンですが、そもそも超常現象に興味を持ったキッカケは17歳の頃に行った世界一周旅行。この旅で様々な伝説に触れたのか、20代の頃にはどんどん超常現象にハマっていき、1932年にはアフリカで伝説の大怪鳥オリティアウ(コンガマトー)に襲われ、危うく難を逃れたなんてエピソードも持ってます。

スゴいですよね〜。まるで水曜スペシャルの川口浩隊長みたい(笑)。
でも実際、サンダーソンはテレビやラジオでも活躍していたそうです。もともと動物学に詳しいですから、UМA(未確認動物)の調査はよく行っています。また、この人は他にもUFO、オーパーツ、奇現象などにも興味を持っていて、それぞれのジャンルでも調査を行っています。

特に「オーパーツ」はその用語自体の生みの親ですし、奇現象では空から魚やカエルなどが落ちてくる空中落下現象を指す言葉として「ファフロツキーズ」という用語も考案しています。

でも実は両方とも海外ではあまり普及していないのでネーミングセンスがあるかどうかは微妙なんですが(笑)、こういった用語を考え出すくらい研究熱心な人だというのは確かだと思います。

後年は、奇現象研究のパイオニアとして有名なチャールズ・フォートの早くからの追随者としても名を知られ、フォートのように奇現象を蒐集、研究する「フォーティアン」の先駆けとも言われています。

1965年には「奇現象調査協会」(Society for the Investigation of the Unexplained/ SITU)という団体を設立。説明できない奇現象の収集、調査、紹介に努めました。

さて最後は個人的な感想になりますが、サンダーソンは肯定派なのでスタンスが違いますし、いい加減な情報を書くこともたまにあります。

でも、この人がやってきたことを見ていると、超常現象にすごい興味を持っていて好きなんだ、というのがよく伝わってくるんですね。現地調査は当たり前ですし、情報収集も半端じゃありません。

解釈や結論のところで相違はあっても、この人がやろうとしていたことは個人的にとても好きだったりします。
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