「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2008年11月28日

より奇跡的なのはどちらか

こんにちは。蒲田です。

 超常現象の主張は、多くの場合体験談として語られます。合理的に考えたらとても起こりそうにないことが起こるため「超常現象」に分類されるわけですが、見間違いや、勘違い、それから騙されただけなんていう、たいして面白くない結論はどのような根拠で却下されるでしょうか。

 「意識ははっきりしていたし、はっきり見た。見間違いなんかじゃない。実際に体験すれば、君にもわかるはず。」といった根拠はよく聞きます。

 超常現象を信じていない人なら、ここで「オッカムの剃刀」を持ち出したりするかもしれませんね。ASIOSの趣旨に賛同しくれる方なら、マルセロ・トルッツィの「並外れた主張には、並外れた証拠が必要となる」でしょうか。

 こんな状況に合ったフレーズのバリエーションをもうひとつ付け加えてみてもいいかなと思ったので紹介です。哲学者のデイヴィッド・ヒュームはこんな趣旨のことを言っています(適当に補完)。

 奇跡的なできごとが起こったという主張に出会ったとき、本当に奇跡が起こったという結論と、私たちが担がれただけだという結論、果たしてどちらの結論がより奇跡的かと自分自身に問う必要がある。

 「超常現象が起こる」ことよりも、「自分が間違う」ことのほうが奇跡的なできごとでしょうか?

 背景にある考え方は、オッカムの剃刀やトルッツィの名言と同じですが、こういう視点の置きかたも面白いですね。
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2008年11月26日

ASIOSの活動状況について

本城です。
先日のことですが、公式サイトの更新が8月から止まっているため、ASIOSはちゃんと活動しているのか問い合わせがありました。

実際のところ継続して活動は行っているのですが、それまでのように外部に向けて公表できるものがなかったため、外から見ると活動が止まっているように見えてしまったようです。

しかし実際は活動しています。そこで今まで公表してこなかった、今年の8月から11月までの活動状況を公開したいと思います。

【8月】
アメリカの懐疑論者からASIOSに対して問い合わせがありました。内容は「Dragon*Con」というイベント内での懐疑論者の集まりで、「アメリカ国外の懐疑論」というパネルディスカッションを担当するため、下記の件について教えてほしいというものです。

・日本の懐疑主義の略歴
・最近の懐疑論者または懐疑論界の話題
・国際的な聴衆に対する日本における懐疑論の地位についての短いメッセージ


これらについては本城が回答の原文を用意し、中井さんが英訳して返信しました。

【9月】
第三回総会の開催。
本城&若島の会合。
本城&横山の会合。

アメリカで出版された『50 Reasons People Give for Believing in a God』(Prometheus Books)の著者、Guy P. Harrison から問い合わせ。本城と中井さんが返信しました。

某出版社から書籍化の話がありました。
ASIOS内での話し合いの結果、企画に参加することで一致。

【10月】
本城が出版社側と話し合い。その後の予定を立てました。
ASIOSからは10名が執筆予定。

オーラが見えるという女性と、実験を行う前提で情報のやり取りを行いました。

【11月】
現在、各自が原稿執筆中。

海外から動画ページに不具合があるとの連絡がありました。確認したところ、提供元の「字幕in」に不具合があることが判明。英語版の動画ページを字幕inからYoutubeに変更し、日本語ページには注意書きを追記しました。

トップページのお知らせコーナーで『懐疑論者の事典』を紹介。

オーラの実験に関しては継続して連絡を取っています。

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今後の予定ですが、年内は書籍化の件を優先することになりそうです。調査のほうはいくつか行っているものがあるので、来年1月以降に発表できるものがあると思います。

また、こういった活動状況の報告については、来年以降、公式サイトのほうで詳しく行えるようにする予定です。
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2008年11月24日

オカルト番組によく出る肯定派の教授たち

本城です。
今回は「オカルト番組によく出る肯定派の教授たち」の中から、特に3人をピックアップして紹介したいと思います。

東京電機大学工学部電気電子工学科教授 
町好雄さん

日本大学文理学部体育学科教授 
森昭雄さん

琉球大学名誉教授 
木村政昭さん


基本的にこの3人のうち誰か一人でも出てきたら、その番組は懐疑的に検証する気はない可能性が高いです。

町さんと森さんは超能力を扱う番組に出てくることが多く、番組ではよく脳波を測定する実験をしています。一見すると科学的っぽく、意味ありげに見えるのですが、実はコレ、大して意味のない実験です。録画して見ているなら早送りしてもいい場面。

次に木村さんは、古代文明や地震予知などを扱う番組に出てきます。彼はムー大陸肯定派で、これまで数々の大地震を独自の理論で予知して当ててきたと主張している人。

でも地震予知に関しては、5、6年ズレても当たりに含めたり、ハズレは無視するという、地震を独自に予知できると主張する人にありがちなパターンを踏襲しています。

教授や科学者だからといって、番組でやっていることが必ずしも科学的だとは限りません。肩書きには惑わされないようにしたいものです。
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2008年11月21日

CSIと高校教師の協力例

こんにちは。蒲田です。

 米懐疑論者の総本山とも言えるCSIのSpecial Articlesというページに、ジュニアスケプティック的なエピソードが紹介されていました。高校教師からCSIに対して「生徒たちに懐疑的なものの見方を教えたいんだけど、協力して欲しい」という趣旨のメールがあって、CSIが協力したということのようです。

 はじめは、教室の後ろに「BE SKEPTICAL」というボードを貼りだして、そこに生徒が疑問を書いたとか。それから、生徒が自分たちで懐疑的な調査をして、6週間後には色々な疑問が解決されたみたいですね。

 とても面白い試みだなと思いました。日本でも、こういうのできないですかね?

Skeptical Inquirer aids high school science teacher and students

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2008年11月17日

オゴポゴの赤ちゃん発見?

本城です。

ogopogo_pic.jpg今回は海外ニュースから。UМA(未確認動物)の中でも実在説が根強い「オゴポゴ」の赤ちゃんかもしれない標本がカナダで見つかったそうです。

もともとこのニュースは、日本のダウジングの第一人者である堤裕司さんがブログで紹介していたもの。しかしニュース元を見てみると、「オゴポゴの赤ちゃん」というのは冗談で言ったもので、正体は腐ったタラの一種かもしれないというオチがありました(^^;)

とはいえ、採取された標本は現在、カナダのゲルフ大学でDNA鑑定中。来年2月頃には結果がわかるみたいです。新種発見とかだったら面白いですね。
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2008年11月14日

懐疑主義に入門するための6つのポイント

こんにちは蒲田です。

 前に紹介したジュニアスケプティック推薦図書『Maybe Yes, Maybe No』では、懐疑的な考え方について、平易に説明しています。せっかくなので、簡単に紹介してみようかと思います。ポイントは6項目。青少年向けとはいえ、これ、結構きちんとしてますよね。


Check it out : 調べよう
  聞いたり、読んだりしただけで信じちゃだめだよ
  もし、君や他の人が調べることができないなら、
  どうやって本当だってわかるのさ

Do it again : 繰り返そう
  一度だけ成り立ったからといって、それが本当かどうかはわからないよ
  偶然かもしれないし

Try to prove it wrong : それが間違いであることを証明してみよう
  間違いであることを証明する方法が思いつかないようなら、
  本当だってことも証明できないよ
  本当だっていうことを証明するのは、
  間違いを証明するより難しいことが多いしね

Keep it simple : 単純に保とう
  複雑な説明と単純な説明の両方ができるなら、
  殆どの場合は単純な説明を選ぶのがいいよ

It must make sense : 筋を通そう
  論理的に、注意深くね
  話が全然つながってなかったらだめだよね

Be honest : 誠実に
  嘘をついたら本当のことなんて分からなくなっちゃう
  なんだか分からない飛行物体を見たとき、
  宇宙人の乗り物を見たなんて教えるのも誠実じゃないよ


 こういうことをきちんと理解して実践できている人は大人でも少数派なんじゃないでしょうか。…いや、私も怪しいですね(笑)。
 小学生とか中学生とかにこんな追及されたら嫌になっちゃう大人も多いと思います。もしかしたら、こういう大人の気持ちがジュニアスケプティックを阻害する要因になっちゃうかもしれないですね。気をつけないと。

・関連エントリ
ジュニア・スケプティック推薦図書『Maybe Yes, Maybe No』

・関連ページ
おすすめ本レビュー(ジュニア・スケプティック)
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2008年11月11日

「日本史サスペンス劇場」で御船千鶴子

本城です。
明日11月12日(水)の夜7時58分〜9時54分の時間帯に、日テレで放送される「日本史サスペンス劇場」という番組で、明治時代の超能力者・御船千鶴子が取り上げられます。

千鶴子といえば、「超能力は本物っぽかったけど、当時の頭の固い学者連中やマスコミによってその能力を否定され、自殺に追い込まれたてしまった悲劇のヒロイン」というような扱いで紹介されることが多いですね。

今回の番組でもサブタイトルが「悲劇の女2時間スペシャル」なので、またもやパターン化されたストーリーの繰り返しかと不安になるのですが、少しでも定番とは違った内容になることを願っています。

個人的には、福来博士の実験のトリック防止策が底抜けの甘さだったことや、当時はガチ否定派より懐疑派や肯定派のほうが多かったこと、千鶴子の影響で御船家には数億円の財産が残ったこと、親類の子孫は現在、東京に住んでいることなど、一般にはあまり取り上げられない情報とかも扱ってほしいです。
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2008年11月07日

小室哲哉について―江原啓之の霊視

本城です。

今日は昨日の細木数子に続いて江原啓之の霊視結果を紹介したいと思います。小室哲哉が出演したのは「オーラの泉」の2008年5月3日放送の回です。

以下はその内容の要約。

「当時と今はまるでオーラが違う。当時のオーラは、どす黒い赤。
今はまったく穏やかな綺麗な紫がかったオーラ。

孤独な魂の旅の末に無償の愛に辿り着いた。
やっと無償の愛を得るために生まれてきて、やっと得られた。(美輪)
無償の愛とは何の見返りも要求しないということ。相手からも。(美輪)

スピリチュアル・メッセージ。
一言で言うと「今は焦るな」。焦るなというのは、本当の自分で生きていこうとするのはいいのだけど、それにも時期がある。自然と道は開けてくるから泰然自若として待てばいい。新たな小室さんの時代が来る。

小室さんのおじいさんは今の状況を心から喜んでいる。2、3年のうちに新たな道が広がっていく」


こちらも全然予見できていませんでした。特におじいさんからのメッセージが痛い。
これを収録した今年3月か4月の時点では既に詐欺を行っていたらしいので、喜んでいる場合ではないと思うのですけれど。

また、焦らないようにとのメッセージは美輪明弘曰く、原点である富田勲の音楽を再構築していくことだそうです。そうすればいい音楽がつくれると。

なんでも、美輪&江原には小室哲哉がつくる不思議な曲が(霊感で?)聞こえるらしいです。でも2、3年後には刑務所に入っている可能性が高いので、その不思議な曲とやらは空耳じゃないでしょうかね(^^;)

・関連記事
「小室哲哉について―細木数子の鑑定」
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2008年11月06日

小室哲哉について―細木数子の鑑定

本城です。

ここ数日は小室哲哉の逮捕の件でいろいろ報道されていますね。本人もまさかこんな結末になるとは想像していなかったのかもしれません。

ところが小室哲哉は以前、占い師の細木数子とスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之に、自分の未来を鑑定してもらったことがあるのをご存知でしょうか。

はたして二人は小室の未来を予見することが出来ていたのか。少し気になりますよね〜。そんなわけで今回は、番組の録画を参考に二人の鑑定結果を二日に分けて紹介したいと思います。

まず今日は細木数子から。
彼女の番組に小室哲哉が出演したことは何回かありますが、その中でも細木が鑑定書をもとに大真面目に鑑定を行った2006年10月3日の放送を取り上げたいと思います。

そのときの番組は「ズバリ言うわよ!炎の4時間メッタ斬りSP」。
小室哲哉が番組に登場すると、さっそく「先生」と呼びながら細木との親密ぶりをアピールします。結婚式の日取りまで決めてもらったそうです。また、左の手首には六星占術のタトゥーも入れているそうで、実際に服をまくって見せていました。完全に信じきっているみたいですね。

さて肝心の鑑定のほうはといいますと、小室とKEIKOの鑑定書を見ながら真面目に行われます。以下はその内容です。

「二人は素晴らしいカップルなの。そして活動時期をちゃんと心得て出て来られた。というのはね。小室さんがね、今年「再会」、来年「財成」、「安定」。ガンと行きますよ。そしてね、KEIKOちゃんがね、種子、緑生、立花なのよ。

最高の時期にもう一度活動しようと意識が開花できたんでしょ。
(小室:はい)
これは行きますわ。何をやっても上手くいく。

そしてね。この二人は相性もいいのよ。(中略)
(鑑定書を見ながら)KEIKOちゃん、すごいなあ。緑水星、大善星って宿命の部分でね、ものすごい大金を残す時期なの。
ヒットしますよ〜。これからの20年。(中略)
もう一度すごい時期に入ったから何の心配も無い。(後略)」


いかがでしょうか。
ご覧のとおり、現実と比べると見事なハズしっぷりですね。
なお小室哲哉は、六星占術でいうと「木星人プラス」で、逮捕時の2008年11月の年運と月運はそれぞれ「安定」「財成」でした。特に月運の「財成」は、「やることすべてがお金になり、何をしても成功に結びつく」時期だそうで、こちらも見事なハズしっぷり。

これで鑑定料として一般には10万円を取るのだから、いい商売ですよね。

・関連記事
「小室哲哉について―江原啓之の霊視」
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2008年11月04日

中国に謎の「生物」出現!?

本城です。
今年の6月にニュースにもなった中国の謎の生物「水怪(水の化け物)」が、今月の2日にも同じ福建省福州市に出現したそうです。

でもこれ、調べてみると6月の頃から正体は「オオマリコケムシ」(別名:クラゲコケムシ)の一種ではないかと一部で推測されていたようです。確かに写真をみるとよく似ていますね。

なお、私はこのニュースを見て、空から生物やモノなどが降ってくる「ファフロツキーズ」という奇現象の中で、実際にアメリカで起きた事件を思い出しました。

この事件はフィラデルフィアの警官二人が、パトロール中にゼリー状の謎の生物を発見したというものなんですが、拾い上げるとバラバラに壊れてしまったというんですね。これが6月のニュースと似ているな、と。

細部は異なるので実際は違うかもしれませんが、可能性としてはクラゲのような水中生物が正体だったのかもしれません。
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