「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2009年01月27日

「相棒」と「キイナ」で超常ネタ

本城です。
明日放送される2つのドラマで超常ネタが扱われます。

1月28日(水) 夜9:00〜9:54 テレビ朝日
▼相棒season7「超能力少年」

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/contents/story/cur/

1月28日(水) 夜10:00〜10:54 日本テレビ
▼キイナ−不可能犯罪捜査官−「憑依〜とりつかれた少女」

http://www.ntv.co.jp/kiina/story/index.html

同じ日に連続した時間の、違う局のドラマで超常ネタが続くのは珍しいかもしれません。

「相棒」の方は超能力、「キイナ」はポルターガイストですね。
さて、どんな結果になるのやら。

少し話はかわって個人的な話ですが、相棒で主演している水谷豊というと、昔、日テレで放送されていた「刑事貴族」をよく思い出します。子どもの頃、毎週見てたんですよね〜。演じている役は相棒の杉下右京とは正反対のキャラですが、これがまたハマリ役で。

気になって検索してみたら、DVDが出てることに気づきました。レンタルしようかな。
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2009年01月21日

ハリー・フーディーニ

本城です。
今回は私の好きな人物の一人、ハリー・フーディーニを紹介したいと思います。

houdini_photo.jpg彼は1900年頃〜1920年台にかけて活躍したアメリカの有名なマジシャンで、後年はスピリチュアリスト(心霊主義者)の詐欺行為を暴き続けたことでも有名です。

マジシャンとしての人気・知名度はおそらく歴代No.1。アメリカの『Inside Magic』誌が2004年に行った人気投票では、「伝説のマジシャン」部門で見事に1位。フーディーニが得意としていたマジシャンと助手が一瞬で入れ替わる「メタモルフォーゼ」も、「ベスト・マジック」部門で1位となっています。

また、この投票ではエントリーされませんでしたが、フーディーニが最も得意としていた脱出技も有名です。彼の場合、「正常に機能する手錠であればどんなものでも開けてみせる」と豪語し、実際、観客が持参してきた数々の手錠を自分の手にかけ、ことごとく外してみせました。

また警察に挑戦した際には、フーディーニの主張(手錠からの脱出)にキレた警官たちが、愚かさをわからせるために柱を抱え後ろ手にした状態で手錠をし、すぐに部屋を出ようとすると誰かが彼らの肩を叩きます。振り返るとそこには手錠を外して微笑んでいるフーディーニが。あまりの早業にその警官たちは驚愕しきりだったといいます。

またヨーロッパで公演するときは、必ずその国で実際に使われている監獄からの脱出を行っては新聞の一面で取り上げられていました。

そうして不可能からの脱出を続けるうちに、彼はいつしか「脱出王」と呼ばれるようになり、一部のスピリチュアリストたちからは「監獄や手錠からの脱出はフーディーニが霊媒だったからできたのだ」と言われるまでになります。

実際、スピリチュアリストとして有名なアーサー・コナン・ドイルは、その著書『コナン・ドイルの心霊ミステリー』の第1章で、大真面目に「フーディーニ=霊媒」説を展開しています。

しかし、こういったスピリチュアリストたちの反応に対して、当のフーディーニは冷ややかです。
「マジックが人間による技であることを全然教わったことがないのだから、ドイルを騙して信頼を勝ち取るなんて赤子の手をひねるように簡単なことだ」


― ニセ霊媒師に対して ―

フーディーニが書き残した手紙などによると、彼は死後の生命というものを信じていたようです。しかし、人を騙して食いものにするニセ霊媒師に対しては強い怒りを感じていました。

当時のアメリカではスピリチュアリズム(心霊主義)が大流行しており、いたるところで降霊会が開催されていました。フーディーニもそういった流れの中で1920年頃から心霊主義に深く関わるようになっていきます。

しかし本音では死後の生命を信じていても、彼の前に現れるのはニセ霊媒師ばかり。彼は信じているからインチキを見逃すのではなく、それを徹底的に暴いてニセ霊媒師と闘う道を選びます。

フーディーニが暴いた霊媒師は数百人にのぼると言われ、当然のことながら霊媒師たちからは目の敵にされます。全盛期の頃はアメリカ全土だけでなく、フランスのパリでも抗議集会が開かれたそうです。さらに裁判では総計100万ドル以上にのぼる訴訟の標的になり、多くの霊媒師が呪いをかけていたといいますから、その激烈ぶりがうかがえます。

しかしフーディーニ本人は、「3度の飯より喧嘩好き」と言われるくらいの人。呪いをかけられて怖がるタイプではなく、むしろ闘志に火がつくタイプなんですね。裁判でも徹底的に闘い、多くの霊媒を刑務所送りにしました。

そうしたことから、スピリチュアリストの中には、フーディーニのことを頭ごなしに否定する安直な否定派のように思っている人もいるようですが、実際にはそんなことありません。

彼は研究熱心で、対象についての事前調査を怠らず、証拠をもとに批判を行うタイプ。日本の某タレント教授とは大違いです。
フーディーニはアメリカ全土の霊媒師を相手にするので、私的に調査員を組織していました。自分が行けない場合は、部下の調査員に事前調査をさせていたんです。

もちろん、可能な場合は自ら調査に出向きます。時には変装もし、近視を装ってメガネをかける際には、霊媒の細かな動きもよく見えるように拡大レンズを仕込んでいたといいます。

また自信過剰なマジシャンが陥りがちな、「マジシャンの経験と知識があれば、霊媒師に騙されることはない」という幻想も抱いてませんでした。

「自らの目的のためには財産や品位さえもものともしないニセ霊媒師の技を、すべて見抜いたり再現したりするなんて不可能だ。また霊媒が行う術の多くは、その状況や瞬間にとっさの直感でひらめくものなので、彼ら自身だって再現することはできない」と語っています。

フーディーニというと、その派手なデバンキングと激烈ぶりが強調されがちですが、実は隠れた工夫や冷静さも忘れない人だったようです。こういったところは、現在でも海外の有名な懐疑論者から目標とされる理由のひとつなのかもしれません。

私が好きなのも、彼の有言実行する揺るぎない行動力と、派手さの裏にある地道な調査や冷静さだったりします。
posted by ASIOS at 01:23| Comment(6) | TrackBack(1) | 懐疑論者紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月15日

年末特番でのロズウェル事件の扱い

こんにちは。蒲田です。

 ブログを更新し損ねたので、ちょっと遅れてしまいましたが年末特番の話です。

 アポロ月着陸捏造論を支持しちゃうという大槻名誉教授のダメさが存分に出た『ビートたけしの禁断のスクープ大暴露!!超常現象(秘)Xファイル!! 』でしたが、超常現象好きからすると、全体的に残念な内容でしたね。いつものことといえば、いつものことです。ところで、エドガー・ミッチェルが出てくるパートで、専門分野の「ロズウェル事件」の話が出ていたので、ツッコミを入れてみました。

 もしかしたら、ロズウェル事件のことを全く知らないひともいるかもしれないので、最初に簡単にまとめておきます。

  1947年7月、軍から空飛ぶ円盤を回収したという公式プレスリリースが出されました。その後、ニュースは分単位でアメリカ中に話題が広がっていき、さらには海外からも注目されました。しかし、その日の夕方にはラジオ放送で空飛ぶ円盤という情報が気象観測用気球だと訂正されました。数日後までフィーバーの影響は残りましたが1947年の話はこれで終わりです。
 ロズウェル事件はそれから30年以上忘れられていたのですが、1978年頃に発掘されます。ここになって初めてUFOの残骸を見たとか宇宙人の死体を見たとかいう話が出てきます。証言者も増え、盛り上がりはだんだん加速していき、1990年代には最も有名なUFO事件という状態になりました。
 1990年代後半は、UFO関係ならなんでもかんでもロズウェル事件にからめて話されるようになりました。

 では、番組でのロズウェル事件の扱いを見てみましょう。

ロズウェルの山中に墜落したUFOを軍が回収し、プレスリリースを行った
 「コロナ近くの牧場に墜落したUFOを軍が回収し、プレスリリースを行った。」というのが正しいです。
 「ロズウェル事件」ですし、ロズウェルと紹介したのはまあまあしょうがないかも。でも、山中というのがいまいち分かりません。1980年代以降の証言者には墜落円盤が崖に突き刺さっていたという主張をしてる人もいたので、その話なのかもしれません。
 ちなみに、再現ビデオは雑木林のようなところを移動している軍人のシーンでしたが、UFOが突き刺さったという崖のところはゴツゴツした岩山です。もしかしたら、ロシア版UFO墜落事件(もちろんフェイク:レッドロズウェルとか呼ばれてるらしい)のビデオで、森の脇に墜落したUFOを回収しているシーンがあるので、そのイメージが少し影響しているのかもしれません。もちろん、あくまで憶測ですけどね。

すぐに軍はプレスリリースを訂正。回収したのはモーグル気球で宇宙人と報告されたのはパラシュート実験用の人形ということだった。
 「すぐに軍はプレスリリースを訂正。回収したのは気象観測用気球ということだった。」というまとめが適切だと思います。きちんと追うと、数日後の新聞では気象観測用気球ではなくレーダー追尾訓練用気球ではないかとされていることが分かりますが、ここら辺はマニアの領域ですね。事件が起こった1947年の時点ではここまでで話が終わっています。
 モーグル気球の話が出てきたのは比較的最近の話で、ロズウェル事件に関する米空軍の報告書第一弾『ロズウェルレポート』(1994年)が出てから定説になったものです。番組でこの話のときに流されていた映像はポリエチレン製の大型気球のものでしたが、墜落したのは小型ネオプレン製気球を複数つなげたバルーントレインと呼ばれるものなので、見た目はだいぶ違います。まあ、モーグル計画の映像というと、ポリエチレン製気球の方が良く出てくるのでしょうがないかもしれませんけど。
 パラシュート実験用の人形は、米空軍の報告書第二弾『ロズウェルレポート ケースクローズド』(1997年)の話になります。そもそも、1947年の時点では宇宙人の死体の話なんか誰もしていませんでしたから(もっというと、UFOが宇宙人の乗り物だと考えている人もあまりいなかった)、当時の軍が話題にするはずがありません。それは1994年の空軍レポートも同じで、本来のロズウェル事件の調査として宇宙人の死体の話を扱う必要性を感じなかったようで、宇宙人の死体は扱われなかったわけです。
 1997年のレポートは、1994年のレポートで宇宙人の死体に関する証言を扱っていなかったため、「説明が足りない。説明しろ。」という政治的圧力に答えて出てきたものです。そんな背景のため、信憑性の無いものに合理的な説明をつけようとしており、説明には結構無理があります。おそらく空軍の調査官も、それほど本気でパラシュート実験用の人形だという結論を出したわけではないと思います(報告書の建前上は「これではっきりと説明できた」という体裁ですけど)。

エドガー・ミッチェルが月から帰ってきたとき、ロズウェル事件の目撃者から話を聞いた
 1947 年の一時的な盛り上がり以降でロズウェル事件の話が出てきたのは1970年代後半のことです。それまで、目撃者は出てきたことがありません。ミッチェルの月旅行は1971年なので、ミッチェルが1970年代前半あたりでロズウェル事件の話を聞いたということなら、信憑性はかなり薄いといわざるをえません。

墜落UFOからのリバースエンジニアリングによって、新たな技術がもたらされた
 光ファイバー、LSI、ステルスなんかが、UFOの技術をリバースエンジニアリングした結果だという話をよく聞きます。フィリップ・コーソーの話(『ペンタゴンの陰謀』)が有名ですが、殆ど妄想としかいいようがないものです。噂に聞くところによると、コーソーは孫娘にプレゼントを買いたいから本を書いたという話もあるようです。

 全体的にロズウェル事件ビリーバーの本よりおかしなまとめになっていたといってもいいかもしれませんね。

(ロズウェル事件と関係なし)2008年4月11日にテキサス州に現れたアダムスキー型のUFO
 動画が出ていましたが、アダムスキー型には似ても似つかないんですけど…。
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2009年01月12日

「世界の恐怖映像2009!本当にコワい絶叫スクープ50連発大放出SP」

本城です。
明日の夜に超常番組のスペシャルが放送されます。

1月13日(火) 夜7:56〜9:48 TBS
「バラエティーニュース キミハ・ブレイク」
世界の恐怖映像2009!本当にコワい絶叫スクープ50連発

今年もランキング形式でやるみたいです。確か、去年の1位は隕石から謎の生物が襲いかかってくる動画でしたね。

もともとあれはご存じの方もいるとおり、Youtubeでも話題になっていた動画で、周囲ではあそこまでおバカなオチなら作り物でもOK!という評価だったのに。なんか番組では普通に紹介されてて腰くだけになりました。

今年は、どんな動画が紹介されるんでしょうか。明日の放送が楽しみです。
posted by ASIOS at 20:20| Comment(10) | TrackBack(0) | テレビ番組情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月05日

今後紹介予定の懐疑論者&フォーティアン/コメント欄開設

本城です。明けましておめでとうございます。
2009年からコメント欄を開設することになりました。よろしくお願いします。

今年最初の記事では、今後紹介する予定の懐疑論者&フォーティアン(※下記解説参照)をスライドショーでお見せしようと思います。詳細は各人物の記事で触れますが、知らない人のために今回は一言コメントもつけておきました。











ジェイムズ・ランディ
懐疑団体「CSI」主催のアンケート投票「20世紀の傑出した懐疑論者」の堂々第1位。
超常業界のスーパースター。

カール・セーガン
「20世紀の傑出した懐疑論者」の第3位。
セーガンに影響を受けた人は世界中に多数。

マーティン・ガードナー
「20世紀の傑出した懐疑論者」の第2位。
「ドライ」な懐疑論者の代表格。

ハリー・フーディーニ
19世紀から20世紀にかけて活躍した当時世界一のデバンカー。
世界的に有名なマジシャン。

エミリー・ローザ
当時9歳でヒーラー(気功治療師)21人を相手にデバンキングした少女。

ジョー・ニッケル
世界トップレベルの調査者。

マイケル・シャーマー
アメリカの懐疑主義団体「スケプティック・ソサエティ」代表。

チャールズ・フォート
後の時代に大きな影響を与えた超常現象研究のパイオニア。
彼に続く者を「フォーティアン」と呼ぶ。

エーリッヒ・フォン・デニケン
60年代から70年代にかけてのオーパーツ、超古代文明の世界的ブームの立役者。

レベッカ・ワトソン
アメリカの女性懐疑論者団体「スケプチック」の代表。

ヒラリー・エヴァンス
世界トップレベルの奇現象研究家。フォーティアン。

アーサー・C・クラーク
フォーティアン。世界的に有名なSF作家。

ルイジ・ガルラスケッリ
イタリアを代表するデバンカー。体を張ったデバンキングが特徴。

リチャード・ワイズマン
イギリスで最も有名な懐疑論者。

ミルボーン・クリストファー
60年代、70年代に活躍したアメリカのデバンカー。
アメリカの名マジシャン。

リチャード・ホジソン
19世紀から20世紀にかけてのアメリカ心霊研究協会(ASPR)で最も活躍したデバンカー。

ウィリアム・マリオット
フーディーニ、ホジソンと同時代にイギリスで活躍したデバンカー。
非常にミステリアスな人物。


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posted by ASIOS at 19:24| Comment(4) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする