「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2009年04月26日

オードリーの宗教的位置づけ

こんにちは。蒲田です。

 入院・手術などがありまして、間が開きましたが前回書いた聖痕事例の続きです。

 オードリーの宗教的位置づけというのは理解し難いものだと思いますので、私もそんなに信仰について詳しいわけではないのですが、軽く説明してみましょう。

 オードリーは周りの人からvictim soul(宗教的な 生贄 いけにえ)と理解されています。他の人のために苦難や痛みを一手に引き受ける人物として位置付けられているということです。オードリーが苦難を引き受けてくれているからこそ、みんなが平和な日常を送れるというわけです。

 なぜ、こういった位置づけになっているのかについては、国や宗教を問わない考え方がベースにあります。それは「何も悪いことをしていないのに、不幸が降りかかるのは非合理だ」といったような考えです。ここから進んで「不幸には何らかの合理的な理由がある」と考えに到達します。

 ある文化では、前世に理由を求めますし、ある文化では親や先祖の行いに理由を求めます。「生まれ変わりの時に、魂のレベルを上げるために現世の試練を設定する」なんて話もありますね。他にも「悪いことなんかしてないのに起こった悪いこと」に関する無数の解釈があると思います。細木数子の大殺界なんかも、こういうところで非常に使いやすいからこそ、流行ったわけです。

 こういったように、運に左右されることですら、過度に合理的な理由(一部の人に合理的に見えるだけともいう)を求めてしまうというのは、何も宗教に関したことだけではありません。例えば経年劣化で壊れた機械であっても、そのとき使っていた人に原因があると考えたりするのもこういった傾向の一種です。いわば、人間の基本的な性質というべきものです(進化論的な説明をつけるのも面白そうですが、やめておきます)。

 オードリーは不幸にも植物状態になってしまったわけですが、運が悪かったのであって誰が悪いというわけではないでしょう。しかし、結果が重大なために、「運が悪かった」では納得いかないわけです。オードリーは3歳という、罪を犯すような年齢じゃない時点で事故にあったため、オードリーに原因を求めることはできません。キリスト教では輪廻の考えはありませんから、前世に求めることもないでしょう(宗教のごった煮になっている場合があるので、キリスト教でも前世を信じている人はいるらしいですけれど)。

 これはキリストの死とも同じです。罪のないはずのキリストが殺された。だから、そこには合理的な理由があるはずだ!というわけです(それまでは、宗教において神聖な存在が悪くもないのに苦しむという発想はなかったらしいです)。ということで「みんなの罪を背負って死んだのだ」と、キリストの死に「合理的」な説明をつけることになったんですね。

 つまり、オードリーがvictim soulだというのは、オードリーとキリストの「役割」を同一視しているということなんです。オードリーを愛する人は、そういう理屈をつけることで無理矢理納得しているという状況でしょう。

 ここに懐疑論者が踏み込んで否定してしまうという意味を考えてみると「超常現象の懐疑論者が扱うには難しい問題なんですよね。」と書いた意味がもっとよく理解してもらえるのではないでしょうか。日本だったら可能かもしれませんが、宗教に対する敬虔さを善良さと評価する国では難しいことでしょう。
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2009年04月20日

『謎解き 超常現象』の増刷が決まりました

本城です。
今日のことですが、出版社の担当の方から『謎解き 超常現象』の増刷が決定したと連絡がありました。増刷とは、売れ行きが好調だったときに本を追加で印刷することをいいます。

本の数が増えるということは、それだけ多くの人に読んでいただける機会が増えるということでもあります。

これも、ASIOSを応援してくださっている皆様のおかげです。メンバーを代表しまして、心よりお礼申し上げます。
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2009年04月17日

キットカットの中からキリストの顔!

本城です。
メンバーの横山さんが面白いニュースを紹介されていたので、このブログでも紹介しておこうと思います。

Gizmodo Japan
「キリストの顔、キットカットの中で発見される」

これまでにも、カキの殻蛾の背中フィッシュスティックの焦げ跡犬の肛門など、もう少し場所を選んだ方がいいのでは??と言いたくなるような、予想の斜め45度上をいくハイ・ストレンジネス(とても奇妙な)出現をしていたキリスト様。今回はキットカットにご出現だそうです。しかも食べかけの中から(笑)。

私は甘い物が好きでして、実はキットカットもよく食べます。でもまさかあの中から出てくるとは思っていませんでしたから完全にノーチェックでした。これからは気にしながら食べてみようと思います喫茶店
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2009年04月09日

ASIOSの本が出版されます

cover_2.jpg本城です。
このたび、ASIOSの本が出版されることになりました。

『謎解き 超常現象』(彩図社) 1.500円

約300ページの中で42の超常現象を扱っています。こういった謎解き本を読むのは初めてだという方向けに定番のものも扱っている一方、近年話題になったWEB動画なども扱っています。まずは以下の詳しい目次をご覧ください。

執筆メンバーは50音順に、秋月さん、蒲田さん、長澤さん、原田さん、
本城、皆神さん、山本さん、横山さん、の計8名です。

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「はじめに」(本城)

〈第1章〉人智を超えた奇跡の力「超能力」の真相
1. 御船千鶴子の千里眼 【日本超能力史に名を残す伝説の霊能者】(本城)
2. 不食の聖者、長南年恵 【司法が認めた“公認霊能者”】(原田)
3. ゲイル・セントジョーン 【的中率9割、テレビで話題の超能力者】(本城)
4. ジョー・マクモニーグル 【全米一の透視能力を持つFBI超能力捜査官】(山本)
5. ナターシャ・デムキナ 【驚異!? X線の目を持つロシアの美少女】(山本)
6. 誰でもできる「磁石人間」 【何でもくっつく人間マグネット】(山本)
7. アポロ14号の超能力実験 【宇宙空間で行われた極秘任務】(長澤)

【第2章】 太古に栄えた幻の国家「超古代文明」の真相
8. クリスタル・スカルの謎 【マヤ遺跡から出土した奇跡のオーパーツ】(皆神)
9. バールベックの巨石 【現代文明でも運搬不能の巨石オーパーツ】(本城)
10. 伝説の大陸「アトランティス」 【プラトンの著書が伝える古の文明大陸】(本城)
11. ムー大陸の真相を追う 【突如海中に没した超古代文明国家】(本城)
12. 与那国島の海底遺跡 【海底の奇観は超古代文明の遺産か】(原田)
13. ヴォイニッチ手稿 【いまも解明を拒む世界最強の暗号文書】(皆神)

【第3章】「超自然現象、怪奇現象、UMA、陰謀論」の真相
14. チェーンメール「神の手雲」 【神の実在を撮った奇跡の写真】(原田)
15. ウェブで話題の心霊動画 【幽霊は実在する! 衝撃の恐怖映像】(本城)
16. 心霊写真の謎を解く 【写ったのは本当に霊の姿なのか?】(横山・本城)
17. オオカミ少女、アマラとカマラ 【インドで発見された神秘の野生児】(皆神)
18. モントーク・モンスターの正体 【砂浜で見つかった奇妙な死骸】(本城)
19. 謎の生物、スカイフィッシュ 【時速300キロで宙を舞う】(横山)
20. 本当にいたUMA 【深海に潜む未知なる巨大イカ】(横山)
21. 聖痕現象の真実を追う 【流れる血は奇跡の証なのか?】(蒲田)
22. 地震雲は信用できるか 【巨大地震を予告する不吉な雲】(山本)
23. ファフロツキーズは本物か 【天から降り注ぐ奇妙な雨】(本城)
24. フィラデルフィア実験 【駆遂艦エルドリッジが謎の消失】(秋月)
25. 911陰謀論の真相 【あの悲劇はアメリカの自作自演だった】(長澤)

【第4章】 空飛ぶ円盤の襲来「UFO事件」の真相
26. ロズウェル事件の真相を追う 【あの日、墜落したのは何だったのか?】(蒲田)
27. MJ-12文書の真実 【UFO隠蔽に関する米国政府の機密文書】(蒲田)
28. オバマ大統領就任式に現れたUFO 【宇宙人も新大統領の誕生を祝福】(山本)
29. メキシコシティの巨大UFO 【白昼堂々、上空に空飛ぶ円盤が出現!】(本城)
30. WTCに現れたUFO 【ネットで話題の衝撃UFO動画】(蒲田)
31. メキシコ上空に現れたUFO群 【偵察中のメキシコ空軍が遭遇!】(本城)

【第5章】 異星からの訪問者「エイリアン」の真相
32. 宇宙人解剖フィルム の正体 【世界を仰天させた衝撃ビデオの真相】(蒲田)
33. エイリアン・アブダクション 【全米で相次ぐ宇宙人による誘拐事件】(秋月)
34. メン・イン・ブラックの正体 【UFO情報を管理する黒いエージェント】(秋月)
35. ウンモ事件 【宇宙人から届いた不思議な手紙】(秋月)
36. 衝撃映像、隕石から宇宙人が! 【撮影者は謎の失踪を遂げた】(本城)
37. 月の裏側にいたサンタクロース 【月にまつわる不思議とアポロ8号の乗員が残した謎の言葉】(横山)

【第6章】 人類の未来に警告する「大予言」の真相
38. ジュセリーノの予言のウソ 【現代のノストラダムスの実力は?】(本城)
39. 人類滅亡を予告するマヤ暦 【古代文明が残した神秘の大予言】(本城)
40. フォトン・ベルトとは何なのか? 【2012年、人類に何かが起こる・・・】(山本)
41. ニュートン・コード 【近代科学の祖が残した地球滅亡の予言】(山本)
42. アインシュタインの予言 【日本人を勇気づける天才が残した言葉】(皆神)

「おわりに」(本城)

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もともとWEBサイトを書籍化するという話から始まっているため、すでに公開されている項目も含まれています。また、以前に出版された類書と被っている項目もあります。

しかしながら、こういった定番の項目は、肯定的な本や雑誌などでは近年でも繰り返し扱われています。そのため、新たに興味を持った人たちや、こういった謎解き本を初めて読む方たちのことも考え、あえて扱うようにしました。

とはいえ、そういった記事でも、よりわかりやすいように再編集を行ったり、担当しているメンバーが違ったり、追加情報があればそれを加えたり、近年のテレビや映画などで取り上げられていればそれについても検証したりしています。

一方で、定番のものにも偏りすぎないよう、近年話題になった超常現象や公開されていないものも扱うようにしました。

また他にも類書とは違う点として、本文の補足説明として下段に注釈欄が設けられているのですが、これは全体の9割のページにつけられています。また42のすべての項目に写真かイラストが掲載されています。

なお、本の発売日は4月15日前後の予定です。冒頭のリンク先にあるAmazonではすでに予約を受け付けており、書店でも池袋にある東武ブックスでは4月8日から先行販売されています。読んでいただける方が多かった場合、第2弾もあると思います。

ぜひご高覧くださいませ。
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2009年04月08日

メンバーの移行についてのお知らせ

本城です。

このたび、ASIOS会員の若島さんと那須野さんが、しばらく多忙で生産的な活動ができない状態にあるため客員へと移行することになりました。

移行期間は様子を見ながら1年〜2年の予定です。
これに伴い、しばらく休んでいたブログの執筆メンバーからは外れることになります。

以上、よろしくお願いします。

posted by ASIOS at 20:39| Comment(3) | TrackBack(0) | ASIOS更新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月06日

ユリ・ゲラーの講演会

本城です。

今週の10日(金)、11日(土)、12日(日)の3日間、東京で自称超能力者のユリ・ゲラーが超能力開発のセミナーを開催するそうです。

http://www.naturalspirit.co.jp/workshop/uri/index.html

最初、参加してみようかとも思ったんですが、参加費用を見たら28,800円! 当日参加だと3万円と書いてあったのでやめました(^^;) いくらなんでも高すぎますね。(本国のイギリスでは日本庭園つきの豪邸に住んでいるのに)

なお、リンク先ではゲラーがやってきた超能力が列挙されていますが、その中には書いていないやつをひとつ紹介しておこうと思います。

1977年のこと。当時アメリカでは、ペンタゴンの先進研究計画局(ARPA)というところが、超能力が有用かどうか調べるためにユリ・ゲラーを呼んで鑑定したことがありました。

その際、最初に鑑定を行った海軍の情報将校の1人は、ゲラーから「何でもいいので近くにあるものを思い浮かべてください」と言われ、後ろにあった「ぶどうの鉢」を思い浮かべたそうです。

これは将校の視界にあるものを思い浮かべてしまうと、視線で何を見たのかわかってしまうと考えたため、とっさに後ろにあった「ぶどうの鉢」を思い出したといいます。つまり、見た目に手がかりは何もなかったわけです。

ところがゲラーはすぐにメモ帳になぐり書きをして、それを将校に渡すと、そこには「ぶどうの鉢」と書かれてあったんです。

この結果に大変驚いた将校たちは、すぐに数百万ドルの契約で研究に参加するように勧めたといいます。そりゃ驚きますよね。

しかし、報告を受けたペンタゴンのARPA内には懐疑派もいて、この勧めに待ったをかけます。そして再調査するために4人のエキスパートを呼びよせます。

それが、ジェイムズ・ランディレイ・ハイマンマルセロ・トルッツィ、カードマジックに詳しいパーシ・ダイアコニスの計4名です。

彼らは将校から詳しい状況を聞きながら再調査を行なうと、将校が思い浮かべたものの名前を言ったのは、最初の記憶とは違い、ゲラーにメモ帳を見せられる前だったことを明らかにします。

この違いは決定的で、後に渡したのなら、ゲラーが最初になぐり書きをしていたのは書いているフリをしていただけ。実は将校が「ぶどうの鉢」と言った直後に、サム・ライターという親指の爪に隠して使う小さなペンで書き込んだ可能性が高いことを突き止めます。

そして、この調査結果を受けてゲラーへの資金提供の話は白紙になったそうです。大金を提供する前に気付いて良かったですね。
posted by ASIOS at 19:54| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする