「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2010年01月31日

東の夜空に火星

 本城です。
 ちょうどこの時期、東から南東にかけての夜空にオレンジ色の惑星が見えるのをご存じでしょうか。火星です。最接近のピークは28日に過ぎてしまったものの、それでもまだマイナス1等近くの明るさがあるので肉眼でもハッキリ見えます。

 残念ながら今日から数日は全国的に天気が良くないみたいですが、回復するとみられる2月3日20時頃の星図を紹介しておきますと、以下のようになります。(クリックすると拡大可能)

tenkyuzu.jpg

【画像引用元】
「つるちゃんのプラネタリウム」


 火星は左側に見えるオレンジ色の星です。ちなみに火星といえば人面岩をはじめ、ラジオ宇宙戦争や、幾多の火星画像騒動など、オカルトの話題には事欠きませんね。でもこの時期見える星の中には他にもオカルトと関連した星はありまして、そのひとつが南に見えるオリオン座の三つ星です。これはピラミッドの「オリオン・ミステリー」として話題になった星です。また、その左下には太陽を除くと全天で最も明るい恒星のシリウスが見えます。これは「ドゴン族のシリウス神話」に出てくる星です。

 さらにこの時期は深夜の時間帯になると東の空から土星が上ってきます。土星といえば、UFOコンタクティーとして有名なジョージ・アダムスキーが、太陽系12惑星の代表者会議で訪れたと主張している星ですね。アダムスキーは50年も前にあの星に行ってたのかー、とか思いながら見ると感慨深いです。

▼2月3日23時の星図
tenkyuzu3.jpg

【画像引用元】
「つるちゃんのプラネタリウム」


 最後は木星。この時期なら日没後1時間くらいの時間帯に西の低空で見られます。木星は宇宙人による誘拐事件(アブダクション)を一躍有名にしたヒル夫妻がUFOと見間違えた星ですね。これもまた、あの星をUFOと見間違えたのかー、と思いながら見ると感慨深いです。

tenkyuzu2.jpg

【画像引用元】
「つるちゃんのプラネタリウム」
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2010年01月28日

イベントのお知らせ「超常現象ナイトvol.1」

 本城です。
 来月末に新しいイベントが開催されることになりましたので先行告知させていただきます。

【日時】
2009年2月27日(土)
19:00〜21:30(開場は18時〜)

【出演】
本城達也、山本弘、久門易(ゲスト:プロ写真家、『誰でもカンタン 恐怖!!爆笑!?心霊写真をつくろう!』(双葉社)監修者)

【内容】
前半は超常現象全般からトピックをピックアップしてのフリートーク(解説も)。休憩を挟んで後半からは心霊写真の解明をテーマに様々な解説や会場での実演を行なう予定です。
http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_100127202787_1.htm

【参加費】
前売り券2,500円、当日券3,000円(飲食代別途必要・ビール\590など)
2月2日よりイープラスにて販売開始

【場所】
TOKYO CULTURE CULTURE (東京カルチャーカルチャー)
アクセスマップ:東京都江東区青海1丁目パレットタウン Zepp Tokyo2F

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 このイベントはお台場にある東京カルチャーカルチャーというイベントハウスでの開催です。ここは結婚式の二次会でも使えそうなきれいなお店でして、飲食しながらイベントに参加することができます。

 なお今回は先行告知のため、チケットの販売は2月2日からとなります。またそのときになりましたら、改めて詳しい告知をさせていただきますのでよろしくお願いします。
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2010年01月26日

「やりすぎコージー」のカード当ての検証

 本城です。
 1月18日の「やりすぎコージー」(テレビ東京)で放送されたカード当ての透視について、探していた現物のカードを入手できたので検証を行なってみました。

 まず検証に使用したカードは、番組でも実際に使われていた「タリホー」(TALLY-HO)のサークルバックの赤と、「ウィンドミル」(WINDMILL)の型番1027です。タリホーの方はマジックでもよく使われるのですぐにわかったのですが、ウィンドミルの方はそれほど一般的ではなく、裏の模様だけではどこのカードかわからなかったので、ジョーカーの絵柄からメーカーを探し出しました。

 ところがメーカーはわかったものの、裏の模様の種類がたくさんありすぎて肝心の型番が検索してもわかりません。そこで本社に直接問い合わせてカタログの中から探し出してもらうことにしました。そうしてわかったのがウィンドミルの型番1027です。(下の写真:左がウィンドミル、右がタリホー)

windmill_tallyho.jpg
 

 さて番組と同じカードが用意できたので検証を始めます。まず番組ではエース4枚とジョーカー1枚の計5枚を選び出し、それをフットボールアワーの後藤がシャッフルして裏向きに並べ、透視を行なう木谷真規氏は、その裏向きの5枚の中からカードの臭いを嗅いでジョーカーを当てていました。番組での連続成功は7回。これが偶然に当たる確率は78125分の1ですから、まぐれ当たりということはまず考えられません。

 検証では番組と同じように5枚のカード(下の写真)を使います。写真だと光の当たり方で色が少し違って見えますが、肉眼では全部同じ色です。裏面の模様もまったく同じです。なので、カードの裏面自体にもともとある色や模様を視覚で見分けていたということはなさそうです。(念のためメーカーにも問い合わせましたが違いはないとのことでした)

tallyho2.jpg

tallyho.jpg

windmill2.jpg

windmill.jpg


 次に視覚にまつわるものとして、番組ではカードが数ミリほど反っていたので、白い机に反射してジョーカーだけに使われていた黄色が、臭いを嗅ぐ仕草で顔を近づけたときに横目で見えたのではないか、という疑いも一部では出されていました。

 確かに白くて少しでも反射する机というのは、本来なら避けなければなりません。そういう意味でも番組の透視は杜撰だったと思います。ただ数ミリ反っただけで反射して見えるのかというと、番組と同程度だと思われる白い机で試してみましたがまったく反射して見えませんでした。そのためこの説も可能性は低いように思います。(他に下からライトを当てたという説は同じ机を用意できなかったので検証不能)

 一方、嗅覚はどうでしょうか。まず開封時に臭いを嗅いでみましたら二組とも独特の臭いがしました。新品のカードであれば臭いは多少するようです。しかし問題は、その臭いで5枚のうちの1枚を嗅ぎ分けることができるかどうか。

 私の嗅覚はおそらく人並みです。その私がカードの臭いだけを頼りに番組と同じようにカード当てを行なってみたところ、二組とも裏面では当てることができませんでした。臭いの違いがわかりません。

 ところが試しに表面にして目隠しをし、直接臭いを嗅いで違いがわかるかやってみたところ、ウィンドミルはわからなかったのですが、タリホーは一枚だけ臭いが強く、それを選んだらジョーカーでした。ただ、これだけでは勘違いや偶然の可能性もあります。引き続き友人に協力してもらいながら嗅ぎ分けを行なうと、やはり一枚だけ臭いが強く、2度目も成功。

 さらに続けた結果、番組の連続7回をこえて、連続10回成功しました。これが偶然に当たる確率は約976万分の1ですから、まぐれということはないはずです。

 私は当初、カードの臭いを嗅ぎ分けることに対してかなり懐疑的だったのですが、実際に試してみれば確かに臭いの違いはあるようです。ただ裏面では当てられなかったことや、表面でもウィンドミルでは当てられなかったことを考えると、番組のように当てるためには人並み以上の特に優れた嗅覚が必要なのかもしれません。
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2010年01月22日

「霊能者」下ヨシ子、霊感商法で提訴される

 本城です。
 フジテレビの「ほんとにあった怖い話」や、テレ朝の心霊特番などに出演している自称霊能者の下ヨシ子が霊感商法で提訴されたようです。

「浄霊代など650万円、TV人気霊媒師らを提訴」(読売新聞)
「霊感治療:代金「不当」と提訴 名古屋の女性」(毎日新聞)
「有名「霊能力者」を提訴 「悪質な霊感商法」と原告」(共同通信)

 記事によれば、名古屋市の主婦が霊感商法によって多額の金を騙し取られたとして、宗教法人「肥後修験遍照院」や主宰者の下ヨシ子ら幹部5人を相手取り、約950万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こしたとのこと。

 主婦の弁護士である紀藤さんもこの件で記事を書いていました。相談者は今回が初めてではなく、2人目だったんですね。

 下ヨシ子はテレビでもよく浄霊のパフォーマンスを芸能人相手にやっていますが、今回の件では「浄霊代」とか「守護神代」と称して浄霊の儀式を6年間に50回も行ない、計650万円を支払わせていたようです。

 ちなみにASIOSにも心霊現象や心霊写真のことで問い合わせをしてくる方は定期的におられます。しかし現状では、霊能者へ相談する人のほうが圧倒的に多くなっています。

 何かおかしな事が起きたとしても、すぐにそれを心霊現象と結びつけるのではなく、本当にその現象は起きたのか、起きたとしてもそれは他の原因によるものではないか、と考えることも大切です。

 不安になる気持ちはわかりますが、そういうときこそ落ち着いて、冷静に、という気持ちを忘れないでください。
posted by ASIOS at 12:09| Comment(5) | TrackBack(0) | オカルトニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月19日

「やりすぎコージー」の超能力者

 本城です。
 昨日放送されたテレビ東京の「やりすぎコージー」にて、超能力者が何人か出ていました。事前に番組紹介をしておいたので、放送後は記事として独立させて書きたいと思います。

 まずスプーン曲げをしていた4人のうち、3人は力で曲げていただけでした。これは特に驚くところなし。一方、長野大学の鈴木純一氏のスプーン曲げだけはリオー・スシャールと現象が一緒。番組でも最初に紹介していた一部の動画は以下で全編が見られます。



 興味深かったのは、番組で他の人たちはみんな超能力であるかのように演じる人が多かったのに、鈴木氏は、ひととおりスプーン曲げを見せたあとに「これはマジックです」と明らかにしていたこと。リオーもハッキリすればいいんですけどね。

 さて、スプーン曲げの次には「透視界の女帝」として泉谷綾子氏が登場。この人、けっこう有名な占い師です。番組ではフットボールアワーの2人を透視。後藤の姉弟の数と1人亡くなっていることを当てていましたが、番組の収録で事前に来ることがわかっている人物の情報を当てても全然驚くところはないと思います。
 検証する気があるなら、もっと別の方法でやらなきゃ。

 続いて最後は「透視美女」こと木谷真規氏が登場。新品のカード5枚(エース4枚、ジョーカー1枚)をシャッフルして机に並べ、その中からジョーカーを当てる、ということをやっていました。番組では7回連続で当て、プライベートでは36回連続で当てたこともあるんだとか。しかも終わるときはハズして終わるのではなく、時間がなくて打ち切っているとのこと。成功率は極めて高いということですね。(偶然の可能性はほとんどない)

 一応、本人は「カードの臭いを嗅ぐことでイメージとなってわかる」と説明していました。しかし本当にそのとおりわかるのかというと、かなり疑問に思います。

 とはいえ、番組を見た限りでは、今のところ他にどうやって当てたのかはよくわかりません。(カードにすれすれのところまで顔を近づけていたので、そこが解明のポイントかとは思うのですが)

 ただ私が調べたところ、番組で使っていた2種類のカードのメーカーはわかっているので現在取り寄せ中です。届いたら同じような状況を再現して検証したいと思います。

 それと、木谷氏は以前、電波少年でも地球防衛軍ピンクとして透視をやっていたそうなのですが、この番組を録画していたり、当時見ていてどんな透視をやっていたか覚えている方はいらっしゃるでしょうか? もしご存じの方がいらっしゃれば、ぜひ情報をご教示ください。
posted by ASIOS at 19:40| Comment(10) | TrackBack(0) | テレビ番組情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月16日

『トンデモ超能力入門』

 本城です。先月末頃に『トンデモ超能力入門』(楽工社)という本が新しく出たので紹介します。著者は皆神龍太郎さんと石川幹人さん。お二人ともASIOSに参加されている方で、本書では皆神さんが「懐疑論者」、石川さんが「超心理学者=超能力研究者」の立場で対談を行なっています。内容的には、いわゆる対談本ですね。

 扱っているテーマは「超心理学」。わかりやすくいえば、超能力を科学的に研究する学問のことです(ただ一般的に否定派や懐疑派からは「非科学的」とか「トンデモ」とか思われていることも多い)。本書では、その超心理学の歴史や現状を、肯定、否定に偏ることなく、バランス良く伝えられています。そもそも懐疑論者と超心理学者が対談本を出すなんてことは、世界的にみてもほとんどありえないことなので、かなり画期的な本です。

 ところで本書では、日本の学者や否定論者に対して超心理学についての知識が圧倒的に欠けていることを指摘していますが、これは否定論者に限ったことではなくて、私も含めた懐疑論者を自称する人のほとんどが当てはまるのではないかと思います。

 私はASIOSで石川さんと交流を持つようになって様々な情報をご教示いただくまで、日本の懐疑本に書いてある批判は超心理学に対して非常に有効であると思っていました。しかし、そうとも限らなかったのです。はっきり言ってしまえば懐疑本に書いてある批判や情報は古すぎるんですね。

 これは比較的最近出された本にも言えます。たとえば山本弘さんの『超能力番組を10倍楽しむ本』(楽工社・2007年)は超能力捜査については抜群に優れた内容だと思いますが、後半に書かれている超心理学についての批判は古すぎて優れたものだとは言えません。

 また、皆神さんが担当された『新・トンデモ超常現象60の真相』(楽工社・2007年)のガンツフェルト実験の記事も、これだけを読むと懐疑派の主張が有利であるかのように思えますが、実際はその後に進展があり、必ずしも懐疑派の主張が有利ではなくなっています。しかし改訂版ではその点がフォローされておらず、結果としてこの記事も批判としては若干古くなってしまっているんですね。

 ですから、日本では否定派や懐疑派が関わった本で、超心理学の現状をしっかり伝える本というのは、ほとんどなかったと言っていいと思います。その意味で本書は、懐疑派が関わりながら、超心理学の歴史や第一線の情報をバランス良く伝えることに成功していると言えます。

 超心理学は「トンデモ」の一言で片付けられるほど単純でもなければ、嘲笑できるものでもありません。実際は本書でも述べられているとおり、個々の研究は本当にハイレベルなものもあります。

 そういったことを考えると、本書のタイトルに「トンデモ」と付けてしまったのは、(実際には全然トンデモじゃないので)避けた方が良かったのではないかとは思いますね。注目してもらうためには仕方なかったのだと思いますが、個人的には何でもかんでも「トンデモ」と付けることには反対の立場なので、今後はこういったタイトルを付けなくても買って読んでいただけるような読者が増えることを期待したいところです。

 なお最後は、より多くの方に興味を持ってもらうためにも目次を紹介させていただきます。本書をきっかけに超心理学の凄さ、問題点、今後の課題などを知っていただき、興味を持つ方や将来研究者を志す方が出てきてくれれば嬉しく思います。

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まえがき 皆神龍太郎 
プロローグ 

第一章 超能力を研究している学問がある!?
1「超能力を科学する」ってどうするの? 
2 自称「超能力者」はホンモノなの?
3「心理学」と「超心理学」の関係は? 
4 超能力研究の実験方法PART1 
【コラム】 石川先生のワンポイントレッスン(1)超能力が出るとき・消えるとき 
5 超能力研究の実験方法PART2 
6 超能力研究の実験方法PART3 
【コラム】 石川先生のワンポイントレッスン(2)「念力」にもさまざまな種類がある 

第二章 超能力研究の歩みを学ぶ
【マンガ】 ハイズビル事件
1 超能力研究の歴史 世界編PART1 
2 超能力研究の歴史 世界編PART2 
【コラム】 石川先生のワンポイントレッスン(3) ガンツフェルト論争とは?
【マンガ】 千里眼事件 
3 超能力研究の歴史 日本編PART1 
4 超能力研究の歴史 日本編PART2 

第三章 現代の超能力研究を知る
1 超能力研究の現状は? 
2 超心理学の問題点 
3 なぜ超能力研究は認められないのか 

あとがき 石川幹人 
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2010年01月12日

12日〜18日の番組情報

 本城です。
 今日の1月12日から来週の18日にかけての番組情報が3つありますので紹介します。

▼1月12日(火) 19:55〜20:54 TBS
「お茶の水ハカセ」
 以前、このブログでも書いたリオー・スシャールが再登場です。

▼1月17日(日) 19:00〜20:54 TBS
「さんまのスーパーからくりTV」
 江原啓之氏の自宅が初公開されるようです。

▼1月18日(月) 21:00〜21:54 テレビ東京
「やりすぎコージー」
 日本各地の超能力者を調査、透視能力を検証だそうです。

 できれば3つとも録画したほうがいいですね。江原氏の自宅公開は今回だけかもしれませんし、他の超能力番組は録画したほうがあとで検証しやすくなります。
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2010年01月08日

透視実験の検証

 本城です。
 3日の記事で紹介した「超能力スペシャル2010 今夜奇跡が?世界最強超能力者×最新脳科学 ナゾ解明プロジェクト」という番組ですが、その中でも紙コップの透視が異常に成功率が高くて気になったので、検証してみました。

  その前に、そもそも紙コップを使った透視とはどんなものか、番組をご覧にならなかった方のために簡単に説明しておきます。
 番組ではまず1個の紙コップの底に任意のマークを描き、その上にもうひとつ別の紙コップを被せて見えなくします。これが「当たり」となる紙コップのセットです。

 そして他には同じ紙コップを4×2の計8個用意し、それぞれを重ねてマークが何も描かれていない4組の紙コップセットをつくります。あとは、マーク付きの紙コップセットとまぜてどれかわからなくし、5つの中からマークが描かれている1つを当てるということをやっていました。

 番組では5個の中から1つを当てる実験で、8回連続9回連続、それに500個の中から1つを当てるやつを1度成功させていました。これが超能力によるものだったらスゴいことです。(実験の条件は甘すぎますが)

 しかし私は番組を見ていて疑問を持ちました。出演者がマークを描く際には、太くて黒い油性ペンで描いていたのですが、連続で成功していたときのマークは明らかに黒の面積が大きかったんです。(カーネリアンの畑が描いたマークは大きな四重の丸、小林アナは中を黒く塗りつぶしたハート、最後の500個は出演者全員による寄せ書き)

 これだと、重ねたときにわずかでも色の違いが出てしまうのではないか? その違いを手がかりにすれば超能力じゃなくても当てられるのではないか? というのが私の考えでした。

 そこで検証開始です。まずは同じ素材の用意。番組で使っていた紙コップは縦にオレンジのストライプが入ったものだったので、そのデザインを手がかりにメーカーを突き止めました。東罐興業です。
 次にサイズ。東罐興業の本社に問い合わせたところ、オレンジストライプのサイズは全部で、220cc, 275, 360, 400, 480, 545, 660, 760の8種類あることがわかりました。番組で使っていたのは、おそらく360, 400, 480のどれかです。(480が最有力)

 なお、サイズによって紙の厚さに違いがあるのか聞いたところ、製造時に厚さを測っているわけではないので正確なところは不明であるものの、強度を保つために紙繊維の密度はサイズが大きくなるにつれて増やすようにしているとのことでした。つまりサイズが大きいほど透けづらい可能性があります。

 メーカーとサイズの目星がついたところで、次は現物の入手です。担当者の方によれば、オレンジストライプは一般向けではなく業務用の製品なので、売っているとしても1000個以上からの大量注文が大半との話。しかし、稀に少数でも売っているところがあり、そのひとつに合羽橋の本間商店があるというので、早速買いに行ってきました。

 行ったのは昨日ですが、確かに売っています(50〜100個入りで400円前後)。ちょうど目当てのサイズも在庫があったので、360, 400, 480を購入しました。

 さて、素材が揃ったところでようやく検証開始です。使う紙コップは番組と同じメーカのもの。写真は480ccサイズ。

papercup1.jpg


 この紙コップの底に出演者と同じマークを描きます。

papercup3.jpg papercup4.jpg



 そして何も描いてない紙コップをその上に重ねます。

papercup2.jpg



 番組では、この状態では「何も見えない」と言って、実際に重ねた状態を見せていました。確かにマークは全然見えません。

 しかし今回の検証の目的は、マークがはっきりと透けて見えるかどうかではなくて、底の色に違いが出るかどうかです。

 それで、実際にマークを描いた紙コップの上に無印の紙コップを被せ、他は上下とも無印の紙コップを並べたものが下の写真です。5個のうち、1個だけマーク(4重丸)が描かれています。マーク自体は透けて見えませんね。

papercup5.jpg


 でも予想通り、実際に重ねたものを比較してみると、わずかに色の違いがあることがわかりました。マークが下に描かれている紙コップは、他と比べてわずかに暗いんです。
 これは肉眼だと注意して見ればその違いがわかるのですが、写真だとよくわからないみたいなので、当たりがどこにあるかお知らせしますと3つ並んでいる下段の中央です。

 番組では、この5個の中から1個を当てる透視を、カーネリアンの畑が8回連続、小林アナが9回連続で当てていました。そこで私も友人に協力してもらって、番組と同じく正解がどこにあるかわからないようにシャッフルしてもらい、5個の中からハズレだと思うものから順に除外していって、最後に1個を選ぶという方法でやってみました。手がかりは底の色のわずかな違いです。 (油性ペンの臭いはあまりしなかったので、臭いは手がかりにしませんでした)

 結果は10回連続で成功。検証の際には、念のため1回当てるごとに被せていた紙コップを他のものと代えていたのですが、それでもまったくハズレません。今のところ成功率100%です。

 そのようなわけで、超能力以外の手がかりを使っても番組と同じように当てられることがわかりました。おそらく番組の途中から飛躍的に成功率が上がったのも、出演者が何度も練習しているうちに、このわずかな違いがあることに気づいたのではないかと思います。
posted by ASIOS at 21:45| Comment(27) | TrackBack(0) | テレビ番組情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月03日

4日放送の超能力番組

 本城です。
 皆さま明けましておめでとうございます。

 さて、今年も新年早々、超常番組が放送されます。
 1月4日 20:00〜22:54 TBS
「超能力スペシャル2010 今夜奇跡が?世界最強超能力者×最新脳科学 ナゾ解明プロジェクト」

▼番組サイトより
 ズバリ、科学的に「超能力」を開発する番組!
 そして、そのキーワードは「脳=BRAIN」!!
 人間が通常使用しているのは脳全体の10%程度といわれている。残りの90%は未使用のまま…ということ。この90%をフルに使うことで、誰しも超能力を操ることが出来る「可能性」がある!?
 この夢のような「可能性」を自分の目で、耳で、体で確かめていただくため、大ホールに2000人を動員して様々な「超能力開発」を行う。
番組では「超能力」を「選ばれた者のみの能力ではなく、誰しも備えている能力である」と位置づけ、潜在能力を引き出すための様々な「脳」トレーニングを行う。
 
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 今回は「脳」がキーワードだそうです。番組サイトでは「科学的」と書いてあります。しかし脳使用率10%の伝説を真実扱いしている時点で全然科学的じゃないですね。この伝説については春頃に出る予定の新刊で詳しく扱われる予定です。

 あと、「全米NO1サイキッカー、ロンバード氏が緊急来日!」とありますが、全米No.1サイキックの肩書きはローリー・マッコリーが使ってましたよ? あとサイキック・Jも。
 ナンバーワンは一体何人いるんでしょうかね(笑)。

 また番組サイトに書いてある「中国テレパシー姉妹」とは、王強と王斌の姉妹でしょう。この2人については『超能力番組を10倍楽しむ本』が詳しいです。
 始まる前からトホホな感じがしますが、はてさて、どんな内容になるやら。
posted by ASIOS at 21:00| Comment(10) | TrackBack(1) | テレビ番組情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする