「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2010年05月25日

マーチン・ガードナー逝去

 本城です。
 すでに各所でニュースになっていますが、マーチン・ガードナーが22日に95歳で亡くなりました。私としては、先日、アメリカの懐疑団体CSIが発行する雑誌『Skeptical Inquirer』の最新号にガードナーの記事が載っていたことを知り、Twitterにてまだまだ現役なんだね、もっと長生きしそうだね、と話題にしていたところでした。

 そのしばらく後にこの訃報です。年齢からすればそれほど驚くべきことではないのかと思います。ところが私の場合、まだ元気だと思っていた矢先の出来事でしたので、まるで若い人が突然亡くなったときのような強い驚きの感覚を覚えました。

 『Skeptical Inquirer』誌の編集者、ケンドリック・フレーザーの追悼記事によれば、亡くなる10日前にガードナーから雑誌掲載用の原稿が送られてきたそうです。最後まで現役だったんですね。(遺稿は9月・10月号にガードナーの追悼特集記事と共に掲載されるとのこと)

○その他の主な懐疑論者による追悼記事
リチャード・ドーキンス
「Martin Gardner: Rest in peace, good old man」

ジェイムズ・ランディ
「MY WORLD IS A LITTLE DARKER…」
「For Those Who Have Inquired...」

フィリップ・プレイト
「Martin Gardner, 1914 – 2010」

マイケル・シャーマー
「Martin Gardner, 1914-2010」

 このうちランディはマジシャン仲間でもありましたから、特に仲が良かったようです。70年代前半にはガードナーと共に「RSEP」(Resources for the Scientific Evaluation of the Paranormal)という超常現象を調査する少人数のグループを設立し、それがやがてCSICOP(現CSI)へと発展する際の核になっています。

 CSIが自由形式でアンケートした「20世紀の傑出した懐疑論者十傑」でも、1位がランディで、2位に選ばれたのがガードナーでした。海外での人気と影響力の強さが伺えます。

 ちなみにガードナーの懐疑的な本といえば、日本では『奇妙な論理』や『インチキ科学の解読法』が比較的知られていますが、それ以外でも『マーチン・ガードナー・マジックの全て』(東京堂出版)というマジック本もあります。

 この本はマジシャンとしてのガードナーを集大成したもので、彼の考案したマジックを多数紹介。中にはユリ・ゲラーが使うトリックや、アメリカの超能力者養成学校で実際に使われていた透視能力テストの解説なども載っていて参考になります。

 今回、久しぶりに読み返しましたが、やはりガードナーが書く記事は面白いと再認識。惜しい方を亡くしました。謹んで哀悼の意を表します。
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2010年05月22日

ジュセリーノ:2009年以降の日本の予言

 本城です。
 ブラジルの予言者ジュセリーノが、5月14日に東京で大地震が起きると予言していたようです。(知人が指摘しているのを先日見て思い出しました)

 確認してみると、確かに『未来予知ノート』(ソフトバンククリエイティブ・2007年)の中で予言しています。ところが久しぶりに読み返して気づいたのですが、これ以外にも2009年、2010年の予言がいくつかありました。残念ながら今回は他の国の予言まで調べる時間は取れないため、日本に絞って検証した結果を次のとおり示します。

【2009年】
× 1月25日に大阪・神戸でM8.9の地震。死者数十万人。
× 11月17日に大阪・神戸でM8.2の地震。死者数千人。
× 過去に類を見ない巨大台風の直撃を立て続けに受ける。
× 2016年のオリンピック開催国は日本に決定。

【2010年】
× 5月14日に東京でM7.7の大地震。
 ワールドカップ南アフリカ大会の日本代表監督は2007年10月初め時点の監督と違う人。

 当たったのは6件中、1件でした。やはり相変わらず具体的な予言は外れる傾向が強いようです。

 ちなみに近々結果がわかるものも含め、2010年の予言は他にもありますので以下に紹介しておきます。このうち平均寿命がわかるのは2年後くらいですが、他は来年にはわかっているので、年が明けたらまた確認したいと思います。

・ワールドカップ南アフリカ大会で日本代表は準々決勝まで勝ち残れない。
・ワールドカップ南アフリカ大会で1位になるのはドイツ、2位はフランス、3位イタリア、4位ブラジル。
・9月15日に東京と横浜でM8.4の地震。死者7万人以上。
・タバコ一箱の値段は10ドルに値上がり。
・消費税は35%に上昇。
・平均寿命は73歳まで落ちる。
・川崎で大地震が起きる。
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2010年05月21日

イギリスの心霊写真についての新展開

 本城です。
 1995年にイギリスのシュロップシャー州にある、ウェムという町の火事現場で撮られた有名な心霊写真をご存じでしょうか。世界の心霊写真の特集などでは必ず選ばれる有名な写真です。

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【画像引用元】
「Ghost Girl in Wem Town Hall Fire」


 比較的はっきりと白い服を着た少女が写っていますね。この写真を撮影したアマチュア・カメラマンのトニー・オライリー氏によれば、当時、現場には誰もいなかったのだそうです。

 しかもこの写真を最初に鑑定した王立写真協会会長のヴァーノン・ハリソン博士がトリック写真の可能性を否定したことから、一躍、幽霊説が有力に。

 さらに1677年にちょうど同じ現場で火事があり、そのときジェーン・チャームという14歳の少女が亡くっていたことも判明。写真に写っているのはジェーンの幽霊だということで話題になりました。

 ところが今回、その心霊写真に新展開が。地元紙『Shropshire Star』の読者であるブライアン・リア氏が、偶然この写真とそっくりの少女が写っているポスト・カードを発見したそうです。

○「世界的に有名な心霊写真『Wem ghost』の真実が明らかに」
○「Put pictures together to solve Wem Ghost riddle」

 それがこちら。(1922年のポスト・カード)
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【画像引用元】
「Does postcard solve ghost riddle?」


 検証のために比較してみると・・・・・・
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 ウエスト部分の影と右脇腹の影の形、胸元の黒い縦部分、顔の影、帽子のつば部分のうねりなど、縮尺を合わせると位置だけでなく傾きまで完全に一致することが確認できます。

 元々この写真は、他の複数の専門家による画像解析の結果、合成の可能性が高いと主に海外の懐疑的な番組やサイトでは言われていました。よって今回の新情報は合成説を補強する証拠になりそうです。
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2010年05月18日

「お化け屋敷で科学する2〜恐怖の実験〜」

 本城です。
 前回の続き。今回は企画展「お化け屋敷で科学する!2」と、その関連実験イベントを紹介します。

 まずは関連実験の方。これは企画展と関連した実験イベントで、超音波スピーカーとテスラコイルを使った実演が見られます。

 下の写真は超音波スピーカー実演の様子。これを使うと、前方で出ている声が後ろや横からも聞こえてきます。自分が認識している音源の方向と実際に聞こえてくる音源の方向が一致しないため、まるで幻聴を体験しているようでした。
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 これが超音波スピーカー。秋葉原にある秋月電子に行けば1万円くらいで部品を揃えられるそうです。
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 続いてはテスラコイルを使った放電実験。強力な電磁波を発生させるテスラコイルに近づけると、手に持っているだけの蛍光灯が光るというもの。まるでライトセーバーですね。たまにテレビで自称超能力者が蛍光灯を光らせているパフォーマンスもこの類のやつです。
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 こちらは入り口付近にあった原理の説明。大人用と子ども用があります。
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 この実験イベントは、あと5月22日(土)と23日(日)の二日間残っています。1日3回で、第1回13:30〜13:50/第2回14:30〜14:50/第3回15:30〜15:50の予定。部屋の定員は50名なので、ぎりぎりに行くといっぱいで見られない可能性があります。早めに行ったほうがいいですね。テスラコイルの実験ではお客さんが蛍光灯を持つこともできます。楽しそうでしたよ。


 さて続いては、メインの企画展「お化け屋敷で科学する2」です。
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 私が行ったときは土曜日の午後だったこともあって、けっこう混んでいました。お客さんは、子ども連れ、カップル、友だち同士など、比較的若い世代が多かったです。あと外国の方もちらほら。

 グループの場合は、最大6人まで同時に入れます。最初は「お化け屋敷エリア」。(怖いのが苦手だという人はパスすることや、途中でリタイアすることも可能)

 設定としては、怪奇現象が続発するある民家を調べに行く、ということだそうです。内部は真っ暗ではなく、薄暗い感じ。これから行く人のために詳しい紹介は避けますが、個人的に一番面白かったのはあるものを使った3Dの幽霊。あと一箇所、 なかなかの絶叫ポイントがあります。他のエリアにいるときでも「キャーッッ!」「オォアーッ!!」といった男女の叫び声が聞こえてくるので、これもまた面白いです。

 この次は「科学トピックスエリア」。パネルを使った怪奇現象の解説を読むことができます。予想していたよりパネルの数は多かったのですが、限られたスペースで説明しているため、もっと詳しく知りたい人にとっては物足りない感じは受けそうです。
 しかし仮に長い説明を読めるようにしてしまうと、お客さんの流れが悪くなることも考えられますから、混雑時を考えれば仕方ないかもしれません。

 続いては「観察エリア」。ここでは、実際にお客さんがお化け屋敷の仕掛けを操作することができます。他のお客さんを怖がらせるためには仕掛けをただ操作すればいいというわけではなく、ちゃんと絶好のタイミングを計ることが大事なようです。

 最後は「体験エリア」。ここにはプリクラ撮影機が何台かあって、心霊写真を意図的に撮影することが可能。出口付近に今まで撮影していった人たちが貼った写真を見ることができましたが、生首状態や胴体だけ消えている写真などもあって面白かったです。

 ただひとつ残念だったのは、投稿された心霊写真が一枚しかなかったこと。しかもこの一枚は何が写っていて、どの箇所が心霊写真なのかよくわからない写真だったので、なおさら残念でした。次にこういう企画があるときはもっとわかりすい写真が多く集まってほしいと思います。

 さて、二日にわたるレポートは以上です。日本科学未来館は子どもから大人まで楽しめる、大変有意義な施設だというのが私の感想です。期間限定の「お化け屋敷を科学する2」も、怪奇現象の科学的解説という、多くの人にとって普段目にすることの少ない情報に触れる機会を作っている点は貴重であると思います。

 お客さんはよく入っていましたから、来年、関連の企画展があるかもしれません。もし第三弾が開催されるようでしたら、その際はぜひまた足を運びたいと思います。
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2010年05月16日

日本科学未来館

 本城です。
 昨日、「心霊写真解明コミュ」というmixiにあるコミュニティのオフ会で日本科学未来館に行ってきました。

 ここでは以前紹介した「お化け屋敷を科学する2」という企画展が3月から5月末まで開催中なんですね。ですからこの期間に企画展や関連の実験イベント、常設されている展示物などを見に行ってきたわけです。

 そこで今回の記事では常設展や普段行われているイベント、次回は企画展のことを写真付きで紹介したいと思います。

 まずはこちら。
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 HONDAが開発したヒューマノイドロボットのASIMOです。日本科学未来館では、今年の6月30日までの一日2回、ASIMOの実演ショーを行っています。(5月24日〜6月10日まではメンテナンスのため休止)

 生ASIMOは初めて見ましたが、思っていたよりコンパクトで動きもなめらか。実演では走ったり、ボールを蹴ったり、踊ったりと活発に動いて観客をわかせていました。技術の進歩に感心します。
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 こちらは3階の「技術革新と未来」コーナーにあるヒューマノイドロボットの年代記。ASIMOまでの道のりがわかります。
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 こちらは電子ペットのAIBO。実際に触ることもできます。
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 家庭用ですから、もしひっくり返るようなことになっても・・・・・・
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 自力で起き上がることができます。
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 しっぽを振ったりもするんですが、そういう姿を見ているとカワイイと思いましたね。

 続いては5階の「地球環境とフロンティア」に展示してある日本のH−UAロケット。でかいです。
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 こちらは国際宇宙ステーションにおける日本初の有人宇宙施設「きぼう」のセット。
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 中には宇宙食もあり、調理の仕方などもスタッフの方が説明してくれます。
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 こちらは同じ階の「生命の科学と人間」コーナーにある手術用ロボット。手術のシミュレーションをすることができます。私が行ったときは子どもが一生懸命挑戦していました。
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 最後はこちら。同じフロアにある錯覚を体験できるコーナーです。私は音の錯覚「錯聴」を体験してきました。
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 途切れ途切れの音声よりも、その途切れた箇所に雑音が入っている音声の方がわかりやすいというので体験してみましたが、そのとおりでした。雑音が入っている方が音声としてなめらかで聞き取りやすいんです。

 これは雑音が挟まった音声を聞くと、脳が雑音箇所で「ここは雑音で音声が聞こえない」と判断し、その前後の音から類推して途切れている箇所を補おうとするため、ブツ切りの音声よりなめらかに聞こえるのだそうです。視覚と同じく、聴覚も脳というフィルターを通して聞いているのだということが実感できて面白かったですね。

 さて常設展の紹介は以上。ここで紹介したのは全体のごく一部です。他にも見所はたくさんありますよ。体験型の展示もいろいろあるので、お子さんがいる方は一緒に行かれると楽しめると思います。
 明日は「お化け屋敷を科学する2」とその関連イベントを紹介します。
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2010年05月14日

『ムー』編集長がユーストリームに登場

 本城です。
 今夜の話で急ですが、オカルト雑誌の老舗『ムー』の編集長・三上丈晴さんが、無料の動画配信サービス「ユーストリーム」の番組に出演されるそうです。(他に出演者の中にはオカルトニュースサイトとして有名な「カラパイア」のパルモさんも)

▼5月14日(金)20:00〜
スナックナイロン「第一回:ムー編集長三上丈晴さん」

 Twitterを利用している人なら、質問も可能だとか。三上さんは歴代の編集長と比べるとムー民出身ということもあり、信じてる度が高いと聞いたことがあります。どこまでガチなんでしょうね。時間があったら私も何か質問してみたいと思います。
posted by ASIOS at 15:30| Comment(5) | TrackBack(0) | オカルトニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月08日

『謎解き超常現象U』増刷に際しての訂正表

 本城です。
『謎解き超常現象U』(彩図社)の増刷に際しての訂正箇所がわかりましたので、下記のとおり訂正表にまとめました。

P.7(もくじ)最終行+P.152の見出し1行目
「訓練中に消えたファントム戦闘機」
→「訓練中に」の4文字を削除

P.24欄外注釈の1行目「1585年に公刊された」
→1595年に公刊された

P.24の最後から2行目「初めてその存在が確認されたのは1590年であることや」
→初めてその存在が確認されたのは1590年と言われていること(実際の出版は1595年)や

P.52の5行目「その家で天上の方から」(53ページの2行目も)
→天井

P.158の6行目「目撃したjこのリングに」
→jを削除

P.191の11〜12行目「バーンスタイン」
→「バイアースタイン」

P.225の9行目〜10行目
「次の世代までミトコンドリアDNAは受け継がれことになる」
→次の世代までミトコンドリアDNAは受け継がれることになる

P.254の5行目「…と呼ばれる道の兵器だった」
→と呼ばれる未知の兵器だった

P269の後ろから3行目「1919年にスペインを発った」
→1519年にスペインを発った

P.274の12行目「当時」→冬至

P.279の欄外注釈4行目「発掘され」→発見され

P.288の欄外注釈9行目「高さと等しくない」→底辺と等しくない

P.279欄外注釈の10行目「1897年に発見されたものは」
→1987年に発見されたものは

 以上です。
 執筆者を代表し、お詫びして訂正致します。
posted by ASIOS at 16:12| Comment(2) | TrackBack(0) | ASIOS更新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月01日

『謎解き超常現象U』が増刷

 本城です。
 このたび『謎解き超常現象U』(彩図社)が増刷されることになりました。これも本を読んでくださったり、紹介してくださった皆様のお陰です。ありがとうございます。

 なお増刷に際して修正する箇所がいつくかあり、現在チェックを続けているところです。まとまり次第、後日、このブログで書かせていただきます。

 それと以前、謎解き超常現象Uの内容について私がTwitterで簡単な内容を紹介していたのですが、それらをまとめて見られるようにしてほしいというご要望がありましたので下記にまとめました。



 また、この本に関連する事として、4月26日に「『残りもの』のUFO事件」について、どういった事件を扱っているのかASIOSへ問い合わせがありました。

 しかし連絡先として記されてあったメールアドレスに返信したのですが、エラーメッセージが返ってきて送れない状態です。そこで、この方へ個別に連絡する方法がないので、代わりにこのブログにてお問い合わせの件について回答させていただきます。

 「『残りもの』のUFO事件」で扱っているのは、ジーン・ヒングリー事件、ジョー・シモントン事件、チェンニーナ事件の三つです。ご覧になられているかわかりませんが、これしかお伝えする方法がありませんのでよろしくお願いします。
posted by ASIOS at 12:52| Comment(15) | TrackBack(0) | ASIOS更新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする