「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2012年11月22日

『トンデモ本の新世界』

 本城です。
 久しぶりにトンデモ本シリーズを読みました。今日発売の『トンデモ本の新世界』(文芸社)です。

 今回は「世界滅亡編」とあり、世界の滅亡に絡んだネタが、本や漫画、映画などからピックアップされています。ちょっと変わっているのは、滅亡までの道のりや滅亡時に焦点をあてたものだけでなく、滅亡後の新しい世界を扱った作品も取り上げられているところです。

 それが第3章と第4章の「トンデモ終末後の世界」。当然まだ終末はきていませんから、そこは作者さんが想像で好き放題にできる世界でもあり、なかなかぶっ飛んでいる作品が多くて面白いです。

 反面、1章と2章はややハードなネタが多く、トンデモ本として面白かったのは山本さんが最初に紹介している『秘伝ノストラダムス・コード』くらいだったのはちょっと残念でした。

 ただ、それぞれ中身は濃い記事が多いです。ここはもう割り切って読んだ方がいいかもしれません。ちなみに前作までの目次と比べると執筆陣が変わっていて、ちょっと新鮮な印象です。最近は読んでいなかったという方も、この機会にご覧になられてはどうでしょうか。

 本書の目次は以下をご参照ください。

第1章 トンデモ終末予言の世界 「えっ、あの人も?」有名人編
『秘伝ノストラダムス・コード』(竹本忠雄)――山本弘
『未来仏ミロクの指は何をさしているか』(五島勉)――多田克己
『聖書の暗号』『聖書の暗号2』『Bible Code III: Saving the World』(マイケル・ドロズニン)――クララ・キイン
『ニュートン・コード』(塚原一成)――皆神龍太郎
『「みろくの世」―出口王仁三郎の世界―』(上田正昭監修)――原田実
『清少納書の大予言』(谷地淳平)――原田実
『日出づる日、災い近し』(麻原彰晃)――クララ・キイン
コラム 予言獣と予言(その1)――多田克己

第2章 トンデモ終末予言の世界 その他、個性的な方々が続々と…編
『的中王・海龍のとてつもない予言』(海籠)――唐沢俊一
特集「破滅学入門」(特集構成・野坂昭如)――唐沢俊一
『純正律は世界を救う』(玉木宏樹)――唐沢俊一
『「日月神示」夜明けの御用 岡本天明伝』(黒川柚月)――原田実
『2000末世紀之謎』(星座小王子)――原田実
『この地名が危ない』(楠原佑介)――多田克己
『美しき『聖騎士」たちの黙示録』(万師緑姫)/『天網恢恢疎にして漏らさず』(伯壬旭)――稗田おんまゆら
『量子進化――脳と進化の謎を量子力学が解く! 』(ジョンジョー・マクファデン)――川口友万
コラム2 予雷獣と予言(その2)――多田克己

第3章 トンデモ終未後の世界 コミックス編
『大ぼら一代』全11巻(本宮ひろ志)――新田五郎
『60億のシラミ』全5巻(飯森広一)――新田五郎
『メギドの火』全2巻(つのだじろう)――新田五郎
『餓鬼の惑星』全1巻(原作・滝沢解、劇画・小島剛夕)――新田五郎
『愛と希望の人類滅亡BLアンソロジー』全1巻ほか――新田五郎

第4章トンデモ終末後の世界 映画・ゲーム編
『原子怪獣と裸女』(監督=ロジャー・コーマン)――寶来誠
『原爆下のアメリカ』(監督=アルフレッド・E・グリーン)――寶来誠
『地球は壊滅する』(監督=アンドリュー・マルトン)――寶来誠
『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』(監督=日高繁明、脚本=甲斐久尊)――唐沢俊一
『奇蹟人間』(制作=アレクサンダー・コルダ、原案・脚本=H・G・ウェルズ、監督=ロタール・メンデス、主演=ローランド・ヤング)――唐沢俊一
『機械人間 感覚の理失』(監督=アレクサンドル・アンドリエフスキー)――唐沢俊一
『ファイナル・ジャッジメント』『ノストラダムス戦慄の啓示』『マンガノストラダムス戦慄の啓示』――稗田おんまゆら
「イルミナティカード」――山本弘
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2012年11月13日

ビッグフットに懸賞金8億円!

 本城です。
 長年、その存在が噂されながら、実在の証明に至っていないUMA界の大スター「ビッグフット」ですが、このたびついに8億円もの懸賞金がかけられたそうです。

「ビッグフット存在証明すれば8億円 米テレビ局で超高額賞金の新番組」
「ビッグフット“証明”なら8億円、米国で史上最高賞金のテレビ番組」
「The 10 Million Dollar Bigfoot Bounty Is On!」
「Bigfoot Bounty: Spike TV Offers $10 Million For Irrefutable Proof Of Legendary Creature」

 今回はアメリカのケーブルテレビの企画で、放送は来年の秋から。賞金はかなり高額なため大きな注目を集めているようです。

 ビッグフットといえば、第一人者はアイダホ大学のジェフリー・メルドラムで、最近も空から調査するといってニュースになっていました。もし賞金を獲得できるとしたら、彼が一番可能性はあるかもしれません。

 ただ、求められる証拠のレベルはかなり高いことが予想され、おそらく動画や写真だけではダメでしょう。理想はビッグフットの捕獲(死体含む)でしょうが、それは難しかったとしても、DNA鑑定可能な体の一部はほしいところです。ビッグフットハンターや研究者の奮起に期待します。
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2012年11月11日

サンフランシスコで大地震?

 本城です。
 以前、ASIOSの本でも検証したことがある予言者の松原照子さんですが、その彼女の「世見」によると、サンフランシスコで大地震が起きるかもしれないそうです。ただし時期はおそろしく曖昧です。

 <世見>2012/11/11

 サンフランシスコが大地震にあったら大変な事です。
 この頃何故かこの辺りが気になり始めています。
 それも、大きな揺れ。
 15年以内?それとも8年以内?
 何故か秒読みに入った気がしてもいます。(以下略)


 いくらでも後付け解釈可能な典型的なダメ予言です。松原さんの世見は毎日更新で、有料会員でなければ過去ログは見られません。将来、この予言をもとに的中したと主張されても困るので、記録のためにも引用しておきます。

 ちなみに松原さんは約1年前の2011年11月14日の世見でも、サンフランシスコで地震が起きるかもしれないと書いています。また来年も同じように書かれるかもしれません。当たるまで。
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2012年11月08日

菊池聡さんの新刊『なぜ疑似科学を信じるのか』

 本城です。
 ASIOSの予言検証本やイベントでもお世話になりました、信州大学の菊池聡さんの新刊が先月出版されました。『なぜ疑似科学を信じるのか』(化学同人)です。

 本書は菊池さんいわく、「疑似科学やニセ科学の問題を幅広く概観する入門書の役割」(P.5)を持たせつつ、「私たちが、なぜニセの科学を信頼がおける科学だと『思い込んでしまう』のかを考える」(同上)本にしたかったそうです。つまり、ご専門の認知心理学からのアプローチも試みた本ということでしょう。そこに本書の独自性があります。

 ここで内容を簡単に紹介してみますと、第1章から第3章までは、疑似科学の概観紹介と科学の方法論や疑似科学との違いについての解説です。続く第4章と5章は疑似科学にまつわる心理的な錯誤についての解説。第6章から第9章までは具体的な事例を取り上げて検討し、最後の第10章は疑似科学の教材としての役割や、合理性についての検討などが続きます。(巻末には各ジャンルのおすすめ参考図書リストもあり)

 第1章から第5章までは、どちらかといえば入門者向けの解説が続きますが、ここをしっかり読んでおけば、6章以降の具体的な事例についての検討が、よりクリアに理解できるはずです。

 本書では何かを説明する際に、通常の説明のあとに「たとえば〜」というように、よりわかりやすく言い換えての説明が頻繁に見られます。これはつい難しくなりがちな科学を扱う本にとって、読者の理解を助ける良い役割を果たしていると思います。

 菊池さんは決して疑似科学をこき下ろすようなことはしていません。問題点は指摘されていますが、その問題点を知ることで、より科学についての理解は深まり、教材としての疑似科学の有効性も見えてきます。

 本書を読むことで、科学はもちろん、疑似科学に対するイメージも変わる人がいるのではないでしょうか。疑似科学を信じることは異常なことではなく、むしろ自然なことです。本書では「人間くさい」(科学)とも表現されていますが、まさに言い得て妙です。

 まだこのての話に興味を持ったばかりという方。本書は入門書として最適です。疑似科学についてはもちろん、その疑似科学をとおして科学的な方法論についても大いに学べます。うまく応用すれば、日常生活での考えにもプラスになるはずです。

 また、こういった話には興味を持ってきたという方。そういう方でも前半の入門的な解説は自身の考えを整理する上で十分に役立つはずです。読み進めているうちに、言いたかったことはそれだ、と思わずひざを打つ方もいるのではないでしょうか。後半の具体的事例の検討と最終章は、それだけでも大いに参考になります。

 皆さん、ぜひ読んでみてください。本書が長く読まれてロングセラーになり、改訂もされながら読み継がれることを願っています。
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2012年11月06日

『週刊現代』の特集に協力しました。

 本城です。
 11月5日発売の『週刊現代』に「『超常現象』を検証する」というカラーページの特集があるのですが、その特集に協力させていただきました。ASIOSからは、ナカイさん、原田さん、本城、横山さんが参加しています。

 雑誌のコメントは字数制限が厳しいですし(一文字単位で削るかどうかを考えます)、実際に伝えたいことの数分の一程度しか情報量は載せられません。また基本的に懐疑的な情報で終わらずに肯定的なコメントや謎を残すコメントも載せたいという方針だったので、やや歯切れがよくない部分もあるかと思います。

 ただ、こういった多くの方が読まれる雑誌で、普段はあまり載らない懐疑的な情報や見方を紹介できるというのも重要な機会だと考え、協力させていただいた次第です。ちなみに他の専門家の方々の話も載っています。11月17日号です。よろしければご覧下さい。
posted by ASIOS at 21:25| Comment(2) | TrackBack(0) | ASIOS更新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする