「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2013年01月29日

地震雲による予知の検証

 本城です。
 先日、「『地震雲』第一人者が緊急警告 首都圏10日以内に震度6」という記事が少し話題になりました。ご覧になった方もいるかもしれません。今回はその検証です。

 さて、問題の予知は大きく分けて次の3つがありました。

(1)1月10日〜19日に東北(岩手、宮城、福島)でM6〜7、震度5〜6の地震が起きる。
(2)1月10日〜23日に東北から関東(福島、茨城、千葉)でM5.5〜6.5、震度5〜6の地震が起きる。
(3)1月10日〜23日に関東(茨城、千葉、神奈川)でM4.5〜5.5、震度4の地震が起きる。


 検証では気象庁の地震データベースを使います。結論からいいますと、(1)と(2)は当たりませんでした。この期間に当該の地震は起きていません。一方で(3)はひとつ当たりました。1月22日に千葉県沖で起きたM5.1の地震により、茨城県で震度4の揺れが観測されたのです。

 しかし、ここでひとつ疑問が浮かびます。震度4やM4.5以上の地震というのは、どれくらい珍しいものなのでしょうか? そこで昨年1年間に茨城県で起きた震度4の地震回数を調べてみました。結果は21回です。月平均では毎月2回弱ほど震度4の地震が起きていることになります。(M4.5以上の地震は25回)

 今回の予知では期間が約2週間もありました。もともと毎月のように震度4やM4.5以上の地震が起きている地域なのですから、当たった予知というのも、実はそれほど珍しいことを当てたわけではないということがわかります。

 記事にあった「10年は35回中30回、11年は54回中46回と高い的中率を誇っている」というのも、こういった実は珍しくない地震を含んでいるからなのかもしれません。
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2013年01月22日

本の紹介(2)

 昨日の続きです。
 
『都市伝説探偵団』
『アエラ』に連載されていた都市伝説の取材記事をまとめた本です。全部で70近い項目がありますが、それぞれ3ページほどの分量のため、さくさく読めます。内容もけっこうしっかりしており、専門家へ取材した情報が多いので参考になります。ちなみに後書きで触れられていますが、編集を担当したのは皆神さんです。

『異次元の怪奇』
 南山宏さんが1971年に大陸書房から出されたオカルト本。昔懐かしい怪奇話を100件以上紹介しています。といっても1項目1ページ弱なので、こちらもさくさく読めます。ただ出典が書かれていないため、興味を持っても自力で追うのは苦労しますが、次から次に紹介される奇現象は読んでいるだけでも楽しいです。とりあえず検証は後回しにして読むのがおすすめ。

『指紋論』
 指紋をテーマに、身元確認の社会史を追った本とでもいいましょうか。おすすめは心霊主義を扱った第1章でして、ここでは有名霊媒師マージェリーと日本の心霊研究家・浅野和三郎、幽霊の手形で有名なクルスキー、さらには19世紀の心霊写真などの話が展開されます。幽霊の身元をどうやって確認し、存在を証明するか。そう考えたときに、その時代時代の最先端の技術が取り込まれていく様子が興味深いです。

『しゃべくり大王』
 米沢りかさんの漫画。本書は米沢さんの体験談を漫画化したもので、全編にわたって面白いですが、中でも最後に収録されている「魅せます!!テレビの裏側!!」がツボでした。内容は、米沢さんが以前、友人に誘われてエキストラとして収録に参加した某オカルト番組の体験記。視聴者側ではわからない、番組収録の現場に立ち会った人ならではの裏話が盛りだくさんで興味深く読めました。
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2013年01月21日

本の紹介(1)

 本城です。
 今まで読みながら紹介できなかった本がいくつかたまってきたので、今回は2回にわけて紹介していきたいと思います。

『見えないものの文化史 近代庶民生活誌19』
 この第19巻は「迷信・占い・心霊現象編」となっていまして、次のように明治から昭和20年代にかけての貴重な資料が収録されています。

・摩訶不思議 浜口熊嶽自叙伝
・長南年惠の奇跡的半生(浅野和三郎)
・法術の正体(秋山命澄)
・東京付近における俗説俗習
・呪い、まじない、民間療法
・夢判断秘蔵書(土橋正之)
・心霊科学研究会実験記録
・千里眼実験録(藤原咲平/藤教篤)
・千里眼問題の真相(高橋宮二)

 どれも参考になりますが、なかでも「千里眼実験録」は貴重な資料で、これだけでも本書を入手する価値はあります。
 本書は600ページ以上あり、辞書のような分厚い資料本です。私が買ったのは新刊だったため1万円以上してしまいましたが、古本だと大体3000円台〜4000円で売られています。古本で入手される方がおすすめです。


『サイキック・ツーリスト』
 サブタイトルは「霊能者・超能力者・占い師のみなさん、未来が見えるって本当ですか?」。姉と姪について不吉な水難死を予言された著者が、真相を求めて世界中のサイキックを訪ねる取材記のような本です。

 文体はめちゃくちゃ軽いので、適当な取材で適当なことを書く駄本かと思いきや、意外にもしっかりしていて参考になること多々でした。日本でおなじみのマクモニーグルをはじめ、このての話に興味のある方なら馴染みのあるサイキックや研究者が何人も登場します。

 先にも書いたとおり文体は軽いため、気軽に読める本です。でも中身は濃い。そのギャップがまた面白い本でした。日本にいるとわからない情報や、実際に取材しないと得られない情報も多く、参考になります。


『現代の念写とその実験的証明』
 神戸にある直道会の巽直道会長の古希を記念して発刊された本。体裁的には論文集の方が近いかもしれません。序文は参議院議員時代の石原慎太郎が書いています。

 内容は完全に肯定寄りですが、念写をテーマにしているだけあって写真が多く、さまざまな実験報告なども載っていて、念写についての資料のひとつとして役立ちそうです。
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2013年01月05日

NHKで大本教特集番組

 本城です。
 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 さて、今年は新年早々、NHKで大本教の特集番組が放送されます。

▼2013年1月6日(土) 22:00〜23:30 NHK
「大本教 民衆は何を求めたのか〜出口なお・王仁三郎〜」
幕末から明治維新後、各地でうまれた民衆宗教。なかでも大本教の開祖・出口なおは、近代化のなかで疎外された民衆の声を「お筆先」で表し、「立て替え」「立て直し」と呼ばれる独自の終末観を唱えた。これを引き継いだ出口王仁三郎は皇道主義のもと、大正維新、昭和維新を掲げ、秋山真之ら海軍上層部にも信者を獲得、飛躍的に教団を拡大していった。しかし、特高警察によって2回にわたる弾圧を受ける。
大本教は、明治維新後の近代化をどのようにとらえていたのか。なぜ国家から危険視されたのか。(番組サイトより)


 大本教の出口王仁三郎は日本のオカルト史を語る上で欠かせない人物でもあり、ASIOSの本でも取り上げたことがあります。今回はNHKで1時間半の特集番組だそうです。視聴できる方はぜひ。
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