「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2013年08月23日

実在するか?「海から手」の心霊写真

 本城です。
 先日、私の個人サイトのアンケートで、「海から無数の手」が写っている心霊写真について書いてくださった方(以下、Aさん)がいました。

 Aさんいわく、今から30年ほど前に深夜のオールナイトニッポンにて、松任谷由実さんが話されていたのを聞いて以来、ずっと気になっていた心霊写真だといいます。

 Aさんは、もし実在するなら波の誤認かもしれないと考えておられるそうですが、ネットで検索しても写真は見つからないといいます。そのため今では話は創作されたもので、写真は実在しないかもしれないとも考えているそうです。

 ただ確証はないため、もし何か情報を知っていたら取り上げてほしい、とのことでした。

 私はこの話を読んだとき、どこかで写真を見たことがあるような気がしていました。そこで手持ちの心霊写真を片っぱしから確認しました。ところが該当する写真は見つかりません。

 次に検索もしてみましたが、これまた見つかりません。どうやら私が見たと思っていたのは勘違いだったようです。しかし写真は見つからなくとも、話はたくさんあることがわかりました。以下は代表的な「海から手」の心霊写真の話です。
「海に飛び込みをしていた青年が溺死した。彼の遺族は、生前、飛び込みを行っていた姿を写した写真があったので現像してもらうべく写真屋に依頼。ところが最後に飛び込んだ一枚だけが現像されていなかった。不審に思った遺族は写真屋に理由を尋ねた。
 すると写真屋は「うまく撮れてなかったんですよ」などと言う。それでも最後の写真は形見だ。遺族は失敗写真でもいいので出すように要求。しぶしぶ写真屋は問題の最後の一枚を出した。
 するとそこには崖から飛び込む青年と、その彼を引きずり込もうと海から伸びる無数の不気味な手が写っていた」


 一度は見聞きしたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。調べてみたところ、一柳廣孝『心霊写真は語る』、小池壮彦『心霊写真』、渡辺節子『ピアスの白い糸』などの文献で、この「海から手」の心霊写真の話について考察されていました。

 文献によれば、この話は1970年代からある話で、実に様々なバージョンが語られているのだそうです。上記の話を基本バージョンとしながら、下記のように違う情報も織り交ぜつつ、友人、知人から聞いた話として流布されているようです。

【年代】
1970〜90年代or言及なし

【場所】
茅ヶ崎or場所不明

【海に飛び込んだ人物】
男性or女性。

【飛び込んだ状況】
自殺or遊びで飛び込みをしていた

【撮影した人物】
友人or偶然現場に居合わせたカメラマン

【現像を依頼した人物】
遺族or偶然撮影したカメラマン
(警察に写真を提出したというバージョンもあり)


【海から伸びる手の描写】
手の色は、赤、黒、白、
女性が手を伸ばしている、無数の手が写っている、
海が血の色に染まっていた、などのバージョンあり。


 通常、心霊写真というのは話と写真がセットです。ところが今回の「海から手」は肝心の写真がありません。しかし話は怪談としてよく出来ています。「海に飛び込もうとする者を引きずり込む不気味な手」の描写は、実物の写真がなくとも頭の中で容易にイメージできます(私も見たことがあると勘違いしたように)。そのため、話が広まりやすかったのかもしれません。

 とはいえ、やはりこの話の肝は写真屋さんもビビったという、海から手が伸びる心霊写真です。現状ではほぼ都市伝説といえる話で実在する可能性はかなり低いと思いますが、仮に元になるような写真が実在するなら怪談史を考察する上で貴重な発見になるとも思います。

 そこで、ダメもとで写真を探しています。もし写真を見たことがあるという方がいらっしゃれば、ぜひ情報をお寄せ下さい。実見して検証してみたいと思っています。

【2013年12月4日追記】
「続・海から手の心霊写真」

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2013年08月20日

インドの燃える赤ちゃん

 本城です。
 先日、インドで人体自然発火現象(SHC)が起きたとニュースになりました。

「燃える赤ちゃん? =生後3カ月、汗で自然発火―インド」(時事通信)
「赤ちゃん“自然発火”生後3カ月で4回…汗が原因?」(テレ朝news)
「医師困惑“発火”する赤ちゃん、生後3か月にして4度火に包まれる」(Narinari.com)

 海外でもニュースになっており、情報が錯綜している部分もありますが、最新の情報も追っている地元紙『The Times of India』と『The Hindu』を参考に、現在までの状況を以下にまとめておきたいと思います。

【家族構成】
SHCを起こしたとされるのは、インド南部のタミルナド州に住むラフル君。2013年5月22日生まれの生後3ヵ月の赤ちゃん。母親はラジェシュワリ(23歳)、父親はカルナ(26歳)。姉はナルマダ(3歳)。

 下記動画は現地のニュース映像です。1分6秒から登場するのが母ラジェシュワリ、1分23秒からは父カルナがインタビューに応えています。



【各発火事例】
 これまでに発火したのは計4回。最初の発火が生後9日目(5月31日)という以外、残りの3回の発生日は各メディアによってばらつきがあります。

【1回目の発火】
 家の中にいたラフルの泣き声をラジェシュワリが聞き駆けつけると、ラフルの腹部にかけていた綿の布が燃えていた。そこで彼女が水をかけて消火。その後、救急車を呼び、ムンディヤムパッカム政府医科大学病院に入院。1週間後、火傷は治り退院。

【2回目の発火】
 退院の数日後、今度はラフルの腹部と脚から発火。この時は父カルナが在宅。ラジェシュワリが水をかけて消化。火傷を負っていたため救急センターで治療を受け、ムンディヤムパッカム政府医科大学病院に2週間入院。
 家は小屋が一部焼けたため、近所の人が消防署に通報。このとき通報を受けた消防士のP・ジャヤバランは、「家は部分的に破損しており、子どもが突然燃えたと言われた」と話す。
 ラフルの退院後、一家はヴィリュップラムにあるカルナの実家へ移住。

【3回目の発火】
 7月6日と31日の2つの説あり。このときの発火によってカルナの両親は一緒に住むことを拒否。そこで一家はポンディシェリー近くの親類の家に移った。

【4回目の発火】
 8月の第1週に最後の発火。このときは背中以外の大部分に火傷を負う。当初はポンディシェリーのジャワハルラル研究所で治療を受けたが、8月8日にチェンナイにあるキルパウク医科大学病院の集中治療室に移った。現在4人の医師が24時間態勢で診ている。

【検査結果、医師の見解】
●キルパウク医科大病院小児科のナラヤナ・バブ医師は、当初、ラフル君がメタンやエタノールなどの可燃性のガスを何らかの理由で生み出しているのではないかと考えました。
 そこでインドのサストラ大学の研究者チームが検査を行ったところ、そのようなガス成分の痕跡が見つかります。
 しかしチームを指揮するジョン・ボスコは、そのような痕跡は火傷治療の際に塗っている薬の影響が考えられるとして、再度、薬の影響を排除した上で検査を行いました。
 その結果、痕跡は未検出になりました。どうやら最初の検査は塗り薬の影響を受けていたようです。

●これまでラフル君は12項目以上の検査を受けましたが、異常は見つかっていません。昨日には最新の汗の検査も行われましたが、やはり異常は見つかりませんでした。骨も内臓も健康で、火傷を負っているのは皮膚表面だけとのことです。

●キルパウク医科大病院形成外科のジャガン・モハン医師は次のように話します。
「子どもが自然発火した可能性はとても低い。傷跡は(母親の報告より)古いものがあります。我々は児童虐待の可能性を除外していません」


 さて以上のように、現在のところ両親以外に目撃者がいないということもあり、児童虐待の可能性も考えられています。実際、警察の捜査も進められているとのことで、今後進展があるかもしれません。

 ちなみにラフル君の一家は、この3ヵ月の間でかなり大変な目にあっています。家は焼け、父親は失業し、実家からは追い出され、母親は借金をして生活費と入院費を工面し、自殺未遂までするという苦しい状況です。

 またもともと住んでいた村の住人たちからは、ラフル君は超常的な力を持っているか、黒魔術の被害者だと信じられているそうで、村に厄災をもたらす存在として一家ごと追い出されてしまったといいます。

 血の涙を流す事例もそうでしたが、こういった事例は原因が何であれ、ときに家庭崩壊を招きかねません。ラフル君の一家はそうならないことを願うばかりです。
posted by ASIOS at 16:21| Comment(2) | TrackBack(0) | オカルトニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月12日

幻解!超常ファイル ミステリーFile-04

 本城です。
 おなじみの「幻解!超常ファイル」の最新回が放送されます。

▼8月14日(水)21時00分〜22時00分 BSプレミアム
「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー04」
衝撃映像!アメリカ森林地帯で動く姿が写された巨大獣人ビッグフットの正体は?最恐ミステリースポット・魔のトンネル…怪奇現象の都市伝説はどのようにして生まれるのか?
目撃情報3000以上!アメリカ西部の森林地帯に出現する謎の巨大獣人ビッグフット。古代人の生き残りか?未知の類人猿か?歩く姿をはっきりとらえた衝撃映像を、最新技術で徹底分析!生物学の権威が追究する、その正体は?▽女性の幽霊が!フロントガラスに血が!魔のトンネルで噂される怪奇現象の数々。関東の最恐「お化けトンネル」を現場検証!日本を代表する文豪から有名タレントまで巻き込んだ、都市伝説誕生の真相に迫る。(番組サイトより)


 今回はビッグフットとお化けトンネルです。私はビッグフットの方で少し情報提供させていただきました。ビッグフットといえば、やはりパターソン・フィルムが世界的にも有名ですが、番組では撮影された現場へ行かれたり、オリジナル・テープを検証した専門家へ取材されたりと、今回も丁寧な取材をされたようです。とはいえフィルムの真偽はいまだに専門家の間でも意見が割れていて、取材も大変だったと思います。

 ビッグフットでは他に、よくコメンテーターとして登場するジェフ・メルドラムや日本からも生物学関係の専門家の方、さらに『なぜ人はニセ科学を信じるのか』のマイケル・シャーマーなども登場予定のようです。シャーマーが日本の番組に出るのは珍しいので貴重だと思います。

 放送はちょうどお盆休み中になります。視聴可能な方はぜひご覧下さい。
posted by ASIOS at 12:50| Comment(7) | TrackBack(0) | テレビ番組情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月07日

探偵ナイトスクープで心霊写真

 本城です。
 久々に「探偵!ナイトスクープ」で心霊写真が取り上げられます。

▼8月9日(金) 23:17〜24:12 朝日放送(地方局によって違いあり)
「探偵!ナイトスクープ」
『母の卒業アルバムに心霊写真!?』
大阪府の女性(25)から。実家で母の高校時代の卒業アルバムを見ていて、違和感を覚える写真を見つけた。それは、A組からH組まで8クラス分の集合写真のうちの一枚。G組の集合写真に、どう見ても奇妙な人物が写りこみ、まるで心霊写真のようだ。F組だった母はその人物に見覚えがなく、高校時代の友人とも今は連絡を取っていないため、ことの真相を確かめることができない。出産を控えているため、一日でも早くすっきりした気分になって、明るい育児生活をスタートさせたい、というもの。 (番組サイトより)


 2年ほど前に心霊ネタが取り上げられて紹介したときは、謎の手形が背中についていたという依頼でした(原因は日焼け止め)。今回は心霊写真ですが、写っていた人物を探し出すところまでいけたら面白そうです。

 なお本放送は9日ですが、各地方局では放送日が異なります。下記ページで放送エリアと時間をご確認いただき、どれくらい本放送から遅れるのかはウィキペディアの情報も参考にしてみてください。
http://www.asahi.co.jp/knight-scoop/map.html
posted by ASIOS at 12:56| Comment(5) | TrackBack(0) | テレビ番組情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月03日

退会について

 本城です。
 昨日付けで長澤さんが退会となりました。

 理由は、下記記事のコメント欄による議論が主なものです。
http://asios-blog.seesaa.net/article/289048332.html#comment

 別所でも昨夜議論しましたが、結果は退会ということです。よろしくお願い致します。
posted by ASIOS at 07:42| Comment(6) | TrackBack(0) | ASIOS更新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする