「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2014年04月24日

アップルの地図にネッシー?

 本城です。
 先週から、アップルの地図にネッシーらしきものが写っているとして、海外を中心に話題になっています。

「Is This the Loch Ness Monster? Apple's Maps satellite image may have found Nessie」
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2607667/Is-THIS-Loch-Ness-Monster-Apples-Maps-satellite-image-Nessie.html

「ネッシーがiPhoneの航空写真に写っていると話題に」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/22/loch-ness-monster_n_5189660.html?utm_hp_ref=japan

 話題の写真はiPhoneの地図で見られるようです。

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 私のiPhoneでも確認してみました。アプリの「マップ」から、「ネス湖」で検索してみます。すると、細長いネス湖が表示されますが、この上の方を拡大していくと確かに写っています。(衛星写真への切り替えは右下の設定から)

 日本で噂される極地のUMA「ヒトガタ」や「ニンゲン」にも似ているかもしれません。

 では、今回の写真に写っているものの正体は一体何でしょうか。海外ではだいぶ議論が進んでいまして、正体は船の波の跡だと考えられているようです。

「That Fishy Image On Apple Maps Is Not The Loch Ness Monster」
http://www.forbes.com/sites/ericmack/2014/04/21/that-fishy-image-on-apple-maps-is-not-the-loch-ness-monster/

「No, we didn’t find the Loch Ness Monster with Apple Maps」
http://www.southernfriedscience.com/?p=16928

「Debunked: Photo of "Nessie" in Apple Maps Satellite image of Loch Ness [Boat]」
https://www.metabunk.org/threads/debunked-photo-of-nessie-in-apple-maps-satellite-image-of-loch-ness-boat.3474/#post-101757

 こちらは検証写真のひとつ。ネス湖のジャコバイト・クイーン号の写真と比較したもの。
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 こちらは別の衛星写真と重ね合わせたGIF画像。
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 さらにこちらは、同じ衛星写真に似たようなボートが写っていることを示したもの。こちらは先述のiPhoneのマップでも確認できます。
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 どうやら今回の衛星写真は、パノラマ写真でよくある複数の写真を合成したもののようです。上のように、一枚の写真を使っている場合は普通に船などが写るみたいですが、合成している部分(今回のネッシー)では、同じ場所を撮影していても時間が違うため、船が写っている写真もあれば、写っていない写真も出てきます。

 そうしますと、合成して重ねた際に船が薄くなってしまう、ということなのかもしれません。いずれにせよ、波の跡である可能性は高いようです。

 今回は、iPhoneをお持ちの方は自分でも直接確認できますから、面白いですね。海外で一気に広まったのも、こうしたことが要因かもしれません。
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2014年04月21日

超能力捜査のスペシャル番組

 本城です。
 久しぶりに超能力捜査のスペシャル番組が放送されます。

▼4月21日(月) 19:00〜20:54 テレビ朝日
「トリハダ[秘]スクープ映像100科ジテン」
信じるか?信じないか?トリハダ!世界の超能力捜査2時間スペシャル! 新聞記者、現職警官、被害者本人、現地取材で超能力捜査の目撃者に直撃取材! 超能力者は、何を解き明かしたというのか?スタジオでは超能力肯定派、否定派が激論!(番組サイトより)


 この番組では、ここ最近、何度か超能力捜査を取り上げていましたが、今回はついに2時間スペシャルになるようです。

 さて注目は、イギリスNo.1サイキックとも言われるジョー・パワーでしょう。実は彼、イギリスの番組でマジシャンのダレン・ブラウンと対決し、一度、トリックをバラされています。

 ところが人気は一時急落したものの、根強い支持者に支えられて、いまだに人気はけっこうあるそうです。

 そんなジョーですが、今回の番組で取り上げられる二つの事件は、本人もよく宣伝している鉄板の事件です。シャノン・マシューズ誘拐事件は2009年にTBSの「キミハ・ブレイク」でも取り上げられ、リンゼイ・クワイ失踪事件もディスカバリー・チャンネルで取り上げられたことがあります。

 ところが残念なことに、これらの番組では懐疑的な調査が行われておらず、ジョーのストーリーをそのまま信用するだけでした。おそらく今回の番組も似たようなものだと思います。

 そこで、ここでは、番組で紹介されないであろう情報を少し紹介しておきたいと思います。

 まずはシャノン・マシューズ誘拐事件。これは2008年2月19日に、イギリスのデューズバリーという町で起きました。この町に住む当時9歳のシャノン・マシューズという少女が誘拐されたのです。(当時、イギリスで大変話題になった事件)

 基本的な概要については、番組のサイトにも書いてありますね。すぐに消えてしまうため、引用しておきます。

【9歳少女監禁事件!事件のウラに超能力捜査が!?】
2008年、イギリス。シャノン・マシューズちゃん9歳が誘拐された!
母カレンは涙ながらに娘が帰ってくるようメディアに呼びかけた。
だが、約1000万円の懸賞金をかけた全力の捜査もシャノンちゃんの行方はわからない・・・
そこである雑誌記者が超能力者ジョー・パワーに透視を頼む。
彼が発した「バトレイ」「マイケル」「ポール」という3つの言葉。
果たしてこの3つの言葉は何を意味するのか?シャノンちゃんの安否は?
そして事件は意外すぎる結末を迎える・・・!

【21歳美人妻が失踪?事件のウラに超能力者の夢が!?】
1999年、2人の子供を持つ21歳の母、リンジーが行方不明に。
同じころ超能力者、ジョー・パワーは寝床につくと悪夢にうなされた。
彼は夢にリンジーが現れ「自分は殺された」と告げたという・・・。
「死者からの夢のお告げ」など本当にあるのか!?事件は思わぬ展開をみせる!


 問題はジョーの透視です。番組サイトで「ある雑誌記者」というのは、おそらく『ザ・ピープル』紙のサイモン・レノンだと思います。

 前出の「キミハ・ブレイク」でもレノンが登場し、三つのキーワード「バトレイ」「マイケル」「ポール」についての話が紹介されていました。

「マイケル」と「ポール」は犯人の名前で、「バトレイ」というのは地名だといいます。そこで警察は、この地名を手がかりに犯人の自宅を割り出し、シャノンを無事保護。さらに犯人はシャノンの叔父で、名前はマイケル。友人たちからはポールというニックネームで呼ばれていたといいます。

 つまり透視は全部当たっていたという話です。しかし、これらはジョーやその支持者が語っているストーリーに過ぎません。実際はどうだったのでしょうか。

 まず、『ザ・ピープル』紙の元々の記事はアーカイブで確認ができます。これは2008年3月9日の記事で、犯人が逮捕される2008年3月14日の前に書かれたものです。

 ここには「マイケル」と「ポール」という名前は出てきません。実はこの名前を透視していたという話が出てきたのは、犯人逮捕後の3月16日です。
ですから簡単には信用できませんし、そもそもマイケルもポールもきわめて普通のありふれた名前であるという点は注意しておきたいところです。

 次に「バトレイ」という地名ですが、この場所で犯人が逮捕されたと聞くと、何やらすごいことのように思えるでしょう。ところが実際は、全然大した話ではないんです。

 9日の記事を確認しますと、ジョーがもともと述べていたのは、「オセット(Ossett)とバトレイ(Batley)という地域が見える。シャノンはそこで連れて行かれた」というものです。

 ここで登場する「オセット」と「バトレイ」というのは、シャノンの自宅があるデューズバリーの隣町です。この二つの町は徒歩圏内であり、かつ生活圏内ですから、シャノンが誘拐された場所として想定するのは自然です。

 大事なのは、シャノンの居場所を透視したわけではないという点です。もちろん警察が、もともと捜査対象の「オセット」と「バトレイ」という隣町の名前を今さら聞いて、捜査に進展が見られるなんてことは当然ありません。

 警察はジョーとはまったく無関係に捜査して、シャノンの居場所を突き止めました。ジョーのおかげで事件が解決したと騒いでいるのは、一部のタブロイド紙だけです。

 なお、この事件はその後、重大な進展がありました。驚くべきことに、主犯はシャノンの母親だったことが明らかになったのです。懸賞金目当てに、最初に捕まったマイケル・ドノバンと共謀していたといいます。

「懸賞金目的で実の娘を誘拐、母親と共犯者に有罪判決 英国」
http://www.afpbb.com/articles/-/2546061?pid=3585230

 ジョーは母親が犯人だったとは、まったく透視できていませんでした。のんきに一緒に写真なんて撮っている場合ではなかったんです。

 さて、長くなってしまったため、もうひとつのリンジー事件の方は少しだけ。この事件を解決に導いたのは、ロンドン警視庁のスローン警視で、ジョーではありません。スローン警視本人が、ジョーの主張を否定しています。

 この他の点につきましては、後日、私の個人サイトの方で、ジョー・パワーの調査記事をまとめますので、その際に扱いたいと思います。しばらくお待ちください。
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2014年04月17日

イギリスで目撃された謎の黒い輪「ブラック・リング」の正体

 本城です。
 先週金曜日、イギリスのレミントン・スパにて、上空に浮かぶ謎の黒い輪「ブラック・リング」が撮影されたとして、ここ何日か話題になっています。

「What is the Black Ring of Leamington Spa? Mysterious object in the sky is captured by girl, 16, on her iPhone」(デイリーメイル)
「現代版Xファイル案件。イギリスの上空に突如現れ消えていった謎の黒い輪、「ブラック・リング」の正体は?」(カラパイア)

 カラパイアさんの記事でも追記で触れられていますとおり、正体として考えられるのは煙です。よく火を扱うアトラクションなどでは見られます。



『謎解き超常現象U』でも、こういったリング型UFOの正体は、煙の可能性が高いということを山本さんが解説されています。

 さて、それでは正体が煙であるとして、今回は具体的にどういったものから出されたのでしょうか。調べてみたところ、ウォリック城というテーマパーク化したお城で実演されている、投石機の炎のようです。

「Trebuchet Fireball Spectacular」(Warwick Castle)

 実は今回、ブラックリングが目撃された場所は、このウォリック城の上空でした。ウォリック城の報道官もBBCの取材に対し、話題になっているブラックリングの正体が投石機を使う際の炎の煙であることを認めています。よく見られるそうです。

 それにしても、煙があのようになることは一般的には知られていませんから、今後、また同様の目撃報告が話題になるかもしれません。その際には、こういった原因も考えられるということを頭の片隅に置いておかれると調査の助けになると思います。
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2014年04月16日

『あなたの知らない都市伝説の真実』

 本城です。
カバー.jpg このたび、皆神龍太郎さんの新刊が出ました。『あなたの知らない都市伝説の真実』(学研パブリッシング)です。

 出版社が学研ということでピンときた方もいらっしゃるかもしれません。そうです、あの『ムー』の編集部から出る新刊です。

 内容は意外にも?都市伝説の真相を紹介したものです。実はこの本、もともと『不思議ナックルズ』や『怖い噂』といった雑誌で、皆神さんが連載されていた記事をまとめたものなのです。

 それにASIOSから、私が2本(「滝廉太郎の恨み」と「20ドル札の予告」)と、寺薗さんが1本(HAARP)、お手伝いで新しい記事を少し執筆しています。

 発売されているのは全国のコンビニだそうです。お見かけの際には、ぜひお手に取っていただければ幸いです。
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2014年04月04日

【追記あり】NHK総合テレビ版「幻解!超常ファイル」が5日(土)から放送開始

 本城です。
 先月もお伝えしましたように、これまでBSで放送されていた「幻解!超常ファイル」が、4月5日からNHK総合テレビでも放送が始まります。ついに地上波に登場です。

▼4月5日(土) 22:20〜22:40 ※二週目以降は22:30〜
幻解!超常ファイル[新]「File-01 私は宇宙人に誘拐された!?」


 初回は宇宙人による誘拐事件(アブダクション)です。これは昨年3月にBSで初めて放送されたFile00のエピソードのひとつです。BS版のFile00では、他に井上円了(人物伝)と吸血鬼が取り上げられましたが、今回の地上波放送に際して、エピソードはひとつに絞られたようです。

 20分番組ですから、こうした方がいいと思います。これならば、ひとつのエピソード自体はそれほど短くなりませんし、そもそも民放と違い、途中でCMも入りませんから、じっくり楽しめるのではないかと思います。ぜひご覧ください。

【4月5日追記】
 プロデューサーさんから話を伺いました。NHK総合テレビでの放送では、BS版の各回の番組で扱われていた複数のエピソードを、基本的にはそれぞれ放送していく予定だそうです。つまりBS版最新回の「アポロ陰謀論」と「平将門の首塚の呪い」で例えると、次のようになるみたいです。

 時間にして40分くらいだったアポロ陰謀論をNHK総合版では前編、後編に分け、首塚の呪いはその次で計3週にわたって放送するといったかたちです。これですと20分番組としての制約はあまり受けませんから嬉しいですね。
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自称世界一のビッグフットハンター、ウソを認める

 本城です。
 今年最初に紹介しました「ビッグフット、射殺される?」という記事の件ですが、3月31日に、やはりウソだったことが判明したそうです。(仲間ともめて暴露され、認めたかたち)

「『ビッグフット』捕獲のハンターがビッグフットの死体がウソだったと認める!!興行で600万円を荒稼ぎ!!」
「Bigfraud! Man who raked in $60,000 charging public to see body of Bigfoot admits the corpse is a HOAX made from camel hair and latex...just like the scam he pulled in 2008!」
「Bigfoot hunter Rick Dyer admits he lied about killing the beast」

 記事によると、射殺されたというビッグフット(「ハンク」という名前)は、実はラテックス製で、ラクダの毛を使っていたといいます。

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今回の騒動を起こしたリック・ダイアーとハンク(引用元)

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ハンクの内側石膏型(引用元)

 このハンクを製作したのはクリス・ラッセルという人物で、彼はリック・ダイアーから映画で使うためだと言われて作ることになったといいます。製作したのは昨年、期間は2週間、費用は約7万円だったとのこと。

 ダイアーはハンクを見世物にして各地をまわり、約1000円の入場料を取って合計約600万円を稼いだそうです。2008年にニセモノ騒動を起こし、今回こそは本物だと主張していましたが、結局やっていたことは同じようなものでした。

 また数年後に、今度こそは本物だと言って再々登場するかもしれません。「リック・ダイアー」という名前と彼の顔はよく覚えておきましょう。

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2014年04月01日

2冊の不思議な写真集(追記あり)

 本城です。
 今回は2冊の不思議な写真集の紹介をしたいと思います。

佐藤健寿『奇界遺産2』(エクスナレッジ)
 X51.ORGの佐藤さんの新刊となる写真集です。前作も好評だったようですが、今作も内容は充実していて好評のようです。世界の珍スポット的な場所を中心に独特のセンスが光るラインナップは読者を飽きさせません。

 公式サイトもあります。また渋谷にある青山ブックセンター本店では、奇界遺産パネル写真展が4月中旬まで開催中だそうです。


谷口雅彦、川口友万『オーラ!? 不思議なキルリアン写真の世界』(双葉社)
 写真家の谷口さんとサイエンスライターの川口さんによるキルリアン写真の写真集です。キルリアン写真とは、いわゆるオーラ写真とも言われるものですが、被写体に高電圧をかけて撮影が行われます。その正体は『謎解き超科学』でも書きましたとおり、コロナ放電と呼ばれる放電現象です。

 今回は、そのコロナ放電としてのキルリアン写真を、いわば芸術作品として写真集にまとめたものになると思います。おそらくキルリアン写真だけの写真集というのは世界初です。

 私は昨年4月に撮影現場にお伺いし、『謎解き超科学』で取り上げるための写真撮影に協力していただきました。その際、何枚も写真を見ましたが、白黒よりカラーの方が圧倒的に綺麗です。

 ちなみに、こちらも「A STORY」(新宿新南口店)というお店で写真展とイベントが開催されるそうです。

期間:4月2日(水)〜4月30日(水) ※木曜日定休
オープニングパーティ:4月2日、19時〜
トーク&オーラ写真実演「あなたのオーラ、光らせます」:4月25日、19時30分〜


 キルリアン写真の実演というのは滅多に見られるものではありませんから、興味のある方はご参加されてみてはいかがでしょうか。

【4月4日追記】
川口さんからコメント欄にて、4月18日のイベントのご紹介がありました。下記をご参照ください。

【日時】
2014年4月15日、OPEN 19:00 / START 19:30

【場所】
新宿LEFKADA(レフカダ)
http://lefkada.jp/access.html

【タイトル】
世界初!キルリアン写真集『オーラ?!不思議なキルリアン写真の世界』刊行記念イベント、『オーラの検証〜オーラ写真と格闘した2年間』

【出演】
谷口雅彦、川口友万、mi-co (「月刊ムー」主題歌「ランデ・ムー」シンガー)
ゲスト:エスパー小林 (霊能者)、北芝健 (元公安刑事・僧侶)、Katsura(モデル)

【チケット】
前売¥1,800- / 当日¥2,000- ※ワンドリンク別
posted by ASIOS at 20:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 本や雑誌の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする