「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2015年06月05日

「世界がビビる夜」の収録中に現れたUFO

 本城です。
 すでにこのブログでも紹介しましたとおり、6月3日に「世界がビビる夜」(TBS)という番組が放送されました。

 その中で、コンタクティーの武良信行さんがUFOを呼ぶというコーナーがあり、実際にUFOらしきものが2つ現れました。今回はそのUFOについて検証をしたいと思います。

 まずは基本情報となる撮影場所などから調べていきます。

【撮影場所について】
 番組によれば、都内のスタジオ屋上とのことでした。放送局はTBSですから、まず候補として浮かぶのは世田谷の砧スタジオです。

 番組では、隣の屋上にテニスコートが一瞬映っていました。砧スタジオも隣の日大商学部の屋上にテニスコートがあります。しかしGoogle Earthで確認すると、西側の建物が違っているようでした。

 そこで他の情報にあたるため、昨年9月に放送された同番組を確認したところ、今回と同じ屋上で武良さんがUFOを呼んでいました。前回は途中の移動の様子が放送されていまして、出演者たちが向かっていく建物に「KHK」と書かれた看板が確認できます。

 この名前で調べると、「KHKアート」という会社が見つかりました。これは砧スタジオ(東京メディアシティ)内にある会社です。会社のロゴも番組で映っていたものと全く同じでした。

 さらに念のため、日大商学部についても調べたところ、テニスサークルのTwitterアカウントを見つけました。このタイムラインの中には、番組の出演者を見たという情報があります。

 やはり、場所は世田谷の砧で間違いなさそうです(Google Earthで西側の建物が違っていたのは写真が古かった可能性)。地図では日大商学部の上、横に細長く、白い屋上が撮影現場になります。

【撮影日について】
下記情報から考えますと、おそらく5月15日だろうと思います。
https://twitter.com/guchan_aka/status/599234542528901120

【時間について】
 これはなかなか難しいのですが、現場のアナウンサーがしていた腕時計が一瞬映った映像では、時計の針は午後8時15分頃を示しているように見えました。

【方角について】
 地図と照らし合わせますと、カメラが向けられていて、実際にUFOが目撃されたのは東の方角でした。

【UFOの正体について】
 番組をご覧になった方なら予想がついたと思いますが、光や移動の様子を見る限り、飛行機だと思いました。

 本来であれば、ここで上記の諸情報をもとに「flightrader24」というサイトを使うと、当日の時間帯のフライト状況が調べられます。ところが残念なことに、ここのデータベース(個別情報は除く)は一週間分しかさかのぼれません。

 そのため当日のフライト状況を細かく調べることは難しい状況です。しかし方角などから地図を確認し、飛行機が飛んでいた可能性を探ることは可能です。

 まず、UFOは現場の東側を飛んでいました。進行方向は、現場から見て右方向、つまり南東です。この南東の方角には何があるのでしょうか。地図を確認しますと、そこにあるのは羽田空港だということがわかります。

 番組で撮影されたUFOは2つありました。そのうち、右側(南東寄り)のUFOは低い高度でした。番組では、このUFOの光が途中で強くなったことから大騒ぎでしたが、これは羽田空港が近くなり、着陸準備のために飛行機が着陸灯をつけたために明るく見えた可能性が考えられます。

※画面の中央やや下に見える光(番組より引用)
右のUFO.JPG


 実際、よく見ると高度は徐々に下がっていましたから、そのまま進んでいけば地上に着陸できたはずです。

 一方、左側のUFOはどうでしょうか。こちらはホバリングや途中で消えたことからUFOとされていました。しかし映像をよく見ていますと、ホバリングはまったくしていないことがわかります。空中で止まることなくゆっくり動いていました。高度も一定ではなく、右下の方向に徐々に下がっています。

※画面中央の光点(番組より引用)
左側のUFO.JPG


 これも羽田に向かっていた飛行機ではないかと思います。ちなみに当日の天気は、調べたところ、午後から曇りでした。UFOが途中で消えたように見えたのは、雲に隠れてしまったからではないかと思います。

 検証は以上です。
posted by ASIOS at 13:48| Comment(10) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ということは、あえて空港の近くで撮影し、"保険"をかけたということですかね… まあ、普通の人ならあの動きやスピード等で大抵は気付くと思いますが。
Posted by YOSHI at 2015年06月06日 14:45
砧スタジオを使うのは一般的なようですから、そこから出演者がすぐに移動しやすい近くの屋上ということで選ばれたのだと思います。

Posted by 本城 at 2015年06月07日 17:23
この番組ですが、最後に出てきたツチノコ、完全に足ついてましたよね。
転げたトカゲじゃないですか・・・(呆。
Posted by めすくりん人 at 2015年06月08日 11:38
確かに足がついていました。あれをツチノコかもしれないというのは厳しいですね。
Posted by 本城 at 2015年06月08日 19:25
はじめまして。
UFO事件簿というサイトをやっています雅と申します。いつも興味深く拝見しています。
Plane Finderというサイト(及びスマホアプリ)では、もっと遡ったフライト履歴が検索できます。
http://planefinder.net
羽田着の航空機でも着陸直前までは表示されなかったりしますが、だいたいの航路は推測できます。
全てのフライトが表示されるわけではないようですが、5月15日午後8時前後には羽田付近は当然数多く航空機が飛んでおり、特定できないというのが正直なところです。しかし羽田発着の航空機であることはほぼ間違いないでしょう。
Posted by 雅@UFO事件簿 at 2015年06月17日 15:35
>雅さん

はじめまして。情報のご提供ありがとうございます。
Plane Finderというサイトは知りませんでした。試してみましたところ、航路の途中で消えたり現れたりする航空機がいくつかあり、なかなか使い方が難しそうですが、1ヶ月以上前でも遡れるのはいいですね。今後参考にしたいと思います。
Posted by 本城 at 2015年06月17日 22:14
まあ、飛行機とみて間違い無いでしょう。撮影された場所や、時間など、詳しく分析していただいてあるので、そのデータから見て、羽田空港を離陸する飛行機とみて間違い無いと思います。

 私は羽田空港の近く、大田区に住んでいますので、毎日羽田空港を離陸する飛行機の様子を見ていますが、飛行機とみておかしいと考えなければならない証拠は、映像からは見いだせませんでした。

 飛行機と考えて矛盾が無いものを敢えて、UFO(おそらく宇宙船という意味)と言う必然性は何も無いはずなのに、何故か、番組ではそういうことにしていますね。
Posted by 藤木文彦 at 2015年06月20日 23:19
(続) 武良氏は、飛行機の動きとは違うとか言っていましたが、何度もUFOを呼んでいる、という人が、こんな物の正体が分からないと言うことからして、氏の物の見方が分かります。
 また、同じくコメントをしていた竹本良という人もUFOだと断言していました。笑うしかありません。
 笑うしか無いと言えば、この番組で流された映像のほとんどがトリックで作られた物ですから、番組の姿勢として、本当の謎が何かを追求する気が無いことは明らかであり、到底信頼できる物では無いでしょう。

 東京の空には、多数の飛行機が飛んでいますから、夜8時くらいに羽田方向を見たら、飛行機が見えるのは当然です。むしろ、よほど天気が悪くない限り、夜中で無ければ、視界内に数機の飛行機が見えていることが当然です。
 むしろ、その前や後にも見えていなかったとしたら、その方が不思議ですし、別の日に見ても同じように飛行機が見えるはずです。

 こういう物を「UFO」だと言っていては、本当の「UFO」の正体を解明することはできないでしょうね。こう言う番組作りも何とかして欲しいです。
Posted by 藤木文彦 at 2015年06月20日 23:20
TV局としてはYoutubeから適当に動画拾ってきて、芸能人にさわがせとけばいいんですから安く気軽に作りやすいんでしょうね。
家族で突っ込みながら見てると結構楽しいです。
NHKBSの「幻解!超常ファイル ダークサイドミステリー」の姿勢を見習うのは・・無理でしょう。
Posted by めすくりん人 at 2015年06月29日 11:44
>めすくりん人さん

Youtubeなどの動画は、ひとつひとつ許可を取り、必要に応じてお金を払い、やり取りは英語をはじめとする外国語でしなければなりませんので、紹介している数を考えれば安くなく、けっこう面倒な作りだと思います。
Posted by 本城 at 2015年06月30日 12:13
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