「ASIOS」―超常現象を懐疑的に調査する会―のメンバーによるブログ。

2016年06月07日

幻解!超常ファイル最新回「超能力捜査の謎&究極UFO解析バトル」

 本城です。
「幻解!超常ファイル」の最新回が近日放送予定です。

▼6月9日(木)21時00分〜 22時00分 NHKBSプレミアム
「幻解!超常ファイル 超能力捜査の謎&究極UFO解析バトル」


 今回は超能力捜査とUFO映像の解析だそうです。UFO映像はこれまで以上に難易度が高いものを扱うようです。超能力捜査の方では山本弘さんが出演されます。

 超能力捜査番組ではお馴染みの光景として、透視でキーワードを挙げると、町で次々とそのキーワードに合致するものが見つかっていく、というやつがありますよね。あれを今回、実験しているそうです。超能力なしで。はたしてどれくらい当たるのかは、放送を見てのお楽しみです。

 超能力捜査といえば、先週は「今夜あの未解決事件を超能力軍団が徹底捜査X-MENジャパン」という番組が放送されていました。この番組では珍しく日本の超能力者の方たちが参加されていましたが、結局、解決しないという点ではいつも通りです。

 唯一見所があったのは、記憶喪失の年配男性の案件だったでしょうか。けれども本人が記憶を取り戻したと言えそうなのはほんの一部(パチンコ屋の名前)くらいで、あとは本当に本人に関わる情報だったのか疑問でした。

 たとえば50年前に飲み屋で見た人の記憶など、どれだけ信用できるでしょうか?

 以前、超能力捜査も行う「TVのチカラ」という番組では、ある人物に関わる情報を視聴者に求めると、日本中からたくさんの電話がかかってきて情報が集まっていました。その人物を見た、会った、一緒に話したことがあるなどの情報はザラです。

 しかし、その探していた人物が後日、自宅近くから遺体で発見され、失踪後すぐに亡くなっていたことがわかると、寄せられていた情報のほとんどは勘違いだったということが判明します。(その前に確認しにいって情報提供者の勘違いだったことが判明することもよくありました)

 人間の記憶は一般に思われているよりも、ずっといい加減です。退行催眠で偽の記憶を作り出すこともあります。件の番組では、こうした問題に対する検討がまったくなかったのは残念でした。
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2016年05月30日

『未確認動物UMAを科学する―モンスターはなぜ目撃され続けるのか』

 本城です。
 5月20日に『未確認動物UMAを科学する』という海外の本が翻訳出版されました。今回、版元さんからご恵贈いただきましたので、レビューを書きたいと思います。

uma.jpg


 本書で扱っているのは、謎の未確認動物、日本では「UMA」(ユーマ)と呼ばれているジャンルです。

 著者はダニエル・ロクストンとドナルド・R・プロセロの2人。ロクストンはアメリカの懐疑団体「スケプティック・ソサエティ」が発行する『スケプティック』誌のスタッフ兼ライター、そして『ジュニア・スケプティック』誌の編集者。一方のプロセロはロサンゼルス自然史博物館の古脊椎動物学研究部に所属する古生物学者、文筆家です。

 本書では、まず第1章にてUMAを科学的に研究する上で必要となる基礎的な考え方やルールを紹介し、第2章以降ではビッグフット、イエティ、ネッシー、シーサーペント、モケーレ・ムベンベといった代表的なUMAを具体例として詳しく検証しています。

 昔の新聞をマイクロフィルムで遡ったり、関係者へ手紙を出して話を聞いたりといった地道な調査も行われており、大変だったと思います。ですが好きであるがゆえに妥協しないその姿勢は、否定することが目的であれば到達できない、UMAに魅せられた者だからこそのこだわりだろうと思います。

 ただし、こうした姿勢は著者2人に共通しているわけではありません。ロクストンは好きだから調べるといったタイプの研究者で、プロセロは科学者としての立場を重視するといった違いがあります。
 
 とくに第7章では、本書のテーマを有害とみなすかどうかでは意見が正反対なのは興味深いところです。私はプロセロのようにことさら有害論を煽るような考え方には賛同しません。

 また本書全体でも、その根拠でそこまで強いことは言えるだろうか、と疑問に思う点もいくつかありました。決して手放しで称賛できるわけではありません。

 そうとはいえ、本書には役立つ情報も多いです。DNA鑑定や毛髪鑑定が、一般に主張されているほど簡単に新種決定につながるものではないことなどは、あまり知られていないのではないでしょうか。

 また、かつて日本には「カラスの死骸は見つからない」論というものがありましたが、アメリカでは「熊の死骸は見つからない」論というものがあるというのは、本書で初めて知りました。

 これは、ビッグフットの死骸が見つかっていないと言われるが、実は熊の死骸も見つかてないんだよ、という主張です。本書ではこういった主張もちゃんと具体例をあげて調べていて、参考になること請け合いです。

 本書は全部で600ページ近くもありますから、全部読みきるのは大変かもしれません。ですが扱われているのは研究者がガチで調べた情報です。ポーズだけのガチとは違います。

 ぜひ本気の研究に触れてみてください。どういったスタイル、スタンスであれ、本書から得られるものはきっとあるはずです。
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2016年04月15日

大地震の前兆現象が起きていた?

 本城です。
 
 昨夜、熊本地方で最大震度7の大きな地震がありました。
 この地震に関連して、さっそくクジラなどが打ち上げられる前兆現象が起きていたのではないかと言われています。

「天草沖で定置網にクジラ ザトウクジラの子どもか」(2016年4月4日)
http://www.asahi.com/articles/ASJ445JPLJ44TLVB016.html

「今度は長崎で… 海岸に巨大クジラが打ち上がる」(2016年4月8日)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000072138.html

 確かにクジラが定置網に引っ掛かってしまったり、打ち上げられたりする事例は2件起きています。

 ですが、これまでにも申し上げているとおり、大きな地震が起きてから当てはまるような事例だけを探しても意味がありません。普段はどれくらいの頻度で起きている事例なのか、ということも調べておく必要があります。

 それでは実際に調べてみましょう。まず2週間しか経っていない今月だけで、これだけ起きています。

2016年4月12日
福井県高浜沖で定置網にミンククジラ

2016年4月10日
千葉県館山市でミンククジラ混獲

2016年4月6日
三重県志摩市で種不明クジラ漂流

2016年4月5日
高知県香南市で種不明イルカ座礁

2016年4月5日
静岡県伊東市の新井海岸でコククジラが打ち上げられる。

2016年4月3日
京都府与謝郡伊根町でミンククジラ混獲

2016年4月2日
和歌山県田辺市の内の浦湾でゴンドウクジラが迷い込む

 3月以前のデータは、「海棲哺乳類情報データベース」で確認できます。今年はこれまでに83件です。場所も北海道から沖縄まで様々。これは2015年以前でも変わりません。

 つまり、こうした事例は日頃から起きているということがわかります。日本は海に囲まれていますから、いつもどこかで報告があがるということです。

 ですから大地震が起きてから探せば、当てはまる事例も見つかりやすいというわけです。でも予知には役立ちそうもありません。なにせ、日常的に日本中で起きていますから。
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2016年04月02日

『謎解き古代文明DX』が増刷されました

 本城です。
 告知が遅れてしまいましたが、おかげさまで『謎解き古代文明DX』が再び増刷になりました。

 先月から、セブンイレブンさんに並んでいます。廉価版の580円ですので読みやすいかと思います。店頭でお見かけの際にはお手に取っていただけましたら幸いです。

posted by ASIOS at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ASIOS更新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする